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大山ドラえもん版〜ノスタルジーな気持ちになるのび太の台詞〜
旧ドラえもんの短編映画にはのび太に焦点を充てたストーリーが4つあります。
『帰ってきたドラえもん』『のび太の結婚前夜』『おばあちゃんの思い出』『僕の生まれた日』
予告の語り部はのび太ですが、ふと「めちゃめちゃノスタルジーな事言ってるなぁ」と気づいたので、今回記事にしてみようと思います。
因みにこの4作品は子供の頃録画しては何回も観てきたので、予告だけではなく最初から最後まで全部台詞が言えます!(きも特技)
以下予告↓
『帰ってきたドラえもん』
ねぇ、ドラえもん
君がいなくなっちゃって僕寂しいよ
だから早く帰ってきて
『のび太の結婚前夜』
いつのまにか僕は夜中に1人でトイレに行けるようになった
1人で電車に乗って会社に通うようになった
でも本当に僕は変わったのかな?
ねぇ、ドラえもん
僕は明日結婚するよ
『おばあちゃんの思い出』
これは僕とおばあちゃんの思い出のぬいぐるみなんだ
子守唄を唄ってくれたおばあちゃん
優しかったおばあちゃん
もう一度、会いたいよおばあちゃん
『僕の生まれた日』
雨に最初の一滴があるように僕にも最初の一歩があった
誰もがそうであるように僕にも生まれた日がある
ねぇドラえもん!
行ってみたいなぁ
僕の生まれた日
ちょっとどこで区切ったらいいかわからない所がちょこちょこあって、見にくかったらすみません。
厳密に言うと、『帰ってきたドラえもん』では最後に「のび太くーん!」と言うドラえもんの声が聞こえてきて、のび太が俯いた顔を上げ感嘆の声を出す所まで入ってます。(どうでもいい情報)
個人的に1番好きなのは結婚前夜の予告です。これはですねぇ……今の私の現状に刺さるんです。
自分は平々凡々な平社員。成長したと感じる事は殆ど無い。
だけど、周りは会社でのレベル上げを頑張って昇格したり、資格を取るために勉強している人がいる。
結婚出産して、子供を育てている人がいる。
そんな人達がすごく立派に見えて、同じ歳なのに自分とは全然違う場所に行ったんだと感じる。
この歳になったからなのか、何となくのび太の言ってることが身近に感じられるんです。
いつの間にか僕は夜中に1人でトイレに行けるようになった
1人で電車に乗って会社に通うようになった
でも本当に僕は変わったのかな?
このセリフは「子供の頃の未熟な自分では無くなったけれど、世間から見て僕は本当に変わったのかな?ドラえもん?君は何て言うんだろう?」と言った問いかけに聞こえます。
そう、この感情は自分にもあるんです。
何にも変わり映えのない日常をただただ生きている。子供の頃できなかった事は克服している。だけど、周りとは全然違うし、まだまだ未熟だと言える。
そんな自分も変わったっていえるのかな?
もし、のび太にとってドラえもんがもう会えない過去の親友なら、ドラえもんは子供の時ののび太しか知らない。
だからこそ聞いているのかもしれません。
子供の頃の未熟な自分を知っているドラえもんに。
もう成長を見ることも無くなったドラえもんに。
僕は本当に変わったのかな?と。
大人になるってなんだろう。
1人で夜中にトイレに行くことなのか。
会社に通っていることなのか。
結婚することなのか。
遠い過去の親友を思い出すことなのか。
大人になるって何なんでしょうか。
そんなノスタルジーな気持ちにさせてくれるんです。のび太って奴は。
ドラえもん短編映画、また観たくなりますねぇ。何回観たって飽きないもんです。