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キャラ香水って何ぞ?

 (背表紙側に映っている黒い点々はカバンの中に入れていたら汚れました。悲しい。)

 この度キャラ香水なるものを購入しました。このような香水がある事は、ネット掲示板で見た「ゴールデンカムイのキャラ香水が出たみたいで気になっている。買った人はいるか?」という書き込みを偶然見つけたからです。その時に初めてprimaniacsというキャラ香水専門通販サイトがある事を知りました。
 このお店、銀座に実店舗があるようです。ちょっとそこに驚き。アニメや二次元って渋谷のイメージなので・・・。銀座とキャラ香水・・・。 なんかうまく結びつかなくて頭の中でバグが起きます。美少女優等生と真面目系オタク女子のような。
 鬼滅の刃から名探偵コナン、サンリオ、fateなどいろいろな作品があって、興味を持った私は気になった作品やレビューまで一通り閲覧し今回の同級生香水を買う事にしたわけです。
 『同級生』というマイナー(BL界隈ではマイナーじゃないけど、むしろ作者ともども大御所ダケド)な作品を取り上げていたところ、レビューが一つも無かったところ、作者の中村明日美子先生が香りの提案に関わっていたところが購入の決め手でした。

 そして手元に届いた二つの香水。ここから本題の同級生キャラ香水をレビューしていきたいと思います。(前置きが長い)
 この香水は主人公の佐条利人(トプ画左)と草壁光(右)をモチーフにして作られています。なので香りもキャラクターの特徴だったり作風を参考にしているんだなぁというのが感想です。
 佐条はシトラスシャボンのような清潔、清楚と言った彼らしい容姿端麗な優等生と言った印象の香り。
 草壁はトップにレモンを持ってきて快活さを想像させる爽やかな香り。実際に明朗快活でちょいと単純なところを持ち合わせた子供のような彼にピッタリの匂いだと思います。
 少し時間を置くと佐条側の香りに苦みが出てきます。また、詳しく表現できませんが鼻にツンとくる鋭さも感じます。そしてなぜか草壁は時間が経つとともにより柔らかい香りに変化していきます。
 確かにキャラクターを見た時に佐条は△、草壁は〇って感じがしますが・・・。(なんて?)
 佐条って大人びている所もあるから、このウッドっぽい苦味はそこから来ているのかな…どうでしょう。
 ちなみに草壁は、ずっと爽快感のあるレモンが香っているわけではなく、だんだんやわらいできて最後にはお風呂上がりのシャボンのような香りだけが残りました。


 両方ともユニセックスな香りではあるけれど、どちらかというとレディース向けにつくられていると感じます。ただ、佐条の香りはラストノートがウッドだったので男性でも使いやすいとは思います。(まあ、BL作品のしかもキャラ香水を男性が付けると思うのかはまた別の話・・・。)

 ちなみにこの香水、粋が良いなと思ったところがあります。それが作品における夏という季節を連想させること、二つの香りがトップの部分で似ている事。『同級生』という作品は今も主人公の二人が成長しながら続いている長編漫画ですが、第一巻の舞台は夏でした。主人公たちの制服が半袖だったのを覚えています。そんな夏を思わせるような爽やかな香りがします。
 そして二つの香りが似ている所。これどこの部分で香りが似ているのかわからないのですが、トップノートからミドルノートにかけて、ほのかに似た香りが漂ってくるんです。そして最後はウッドとフローラルという全く違う香りに分かれる。
 ちなみに、佐条利人のリヒトはドイツ語で光という意味みたいです。
 佐条利人、草壁光。もしかしてこの部分をとって香りをあえて似せてきた?

 さて、こんな風に感想をつらつら並べてきましたが、素直に調香師ってすごいなぁと思いました。なんといっても作品へのリスペクトを感じます。原作者が香りの提案に関わっていた所が大きいかもしれませんが、それでも香り一つでここまで『同級生』を感じられるとは思っていませんでした。

 ちなみにこの二種類の香水ですが、どちらも一般的に好かれる香りです。香水大好きな人にとっては香りが弱く物足りないかもしれないけれど、香水を初めて買うとか、香水の香りが苦手なんだという方も手が出しやすいです。大雑把に言うとデパートにある香水よりもドラックストアにあるフレグランスに近い香り。

 以上、限界オタクの香水レビューでした。
 同級生また読み直したいなぁ










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