愛子さまの慈愛に満ちた優しさ
天皇・皇后両陛下の長女である愛子さまが、5月6日に、宮内庁車馬課の厩舎において「豊歓号」とお別れの挨拶をされるために皇居を訪問されたという報道があったことはご存知の方が多いと思います。
産経新聞の報道によると豊歓号と愛子さまは、幼少期に乗馬などで触れ合われていたこともあり、高齢となった豊歓号が御料牧場へ移送されることを受けてお別れの挨拶を希望されたのだそうです。
産経ニュース 「愛子さま、愛馬にお別れ」
https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/life/amp/210506/lif2105060012-a.html
私は朝日新聞を購読しているのですが、5月12日の夕刊に愛子さまと雄馬「豊歓号」とのお別れに関する記事が掲載されていました。側近によると雅子さまとともに厩舎に足を運んだ愛子さまは、ニンジンを与えたり鼻を撫でたりして、豊歓号に慈しむように、語りかけているご様子だったそうです。
杉浦達朗 「両陛下の長女愛子さま、皇居お忍び訪問 向かった先は」『朝日新聞』
https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP5D2C28P56UTIL026.html
そのお話を聞いて、愛子さまが中学1年生の時に書かれた短編小説「愛子と海の上の診療所」の内容が自然と頭に思い浮かんできたのです。その内容は生き物を看護する看護師である愛子さまが、海に流された診療所で怪我をしたカモメの手当てをしてそれ以来、怪我をした海の生き物たちが愛子さまの診療所を訪れるようになるというお話です。
その小説の中で愛子さまはこう締めくくっています。「今日も愛子はどんどんやってくる患者を精一杯看病し、たくさんの希望と勇気を与えていることだろう」。
雄馬「豊歓号」との別れの際に、豊歓号に慈しむように語りかけておられたように、愛子さまは全ての他者に対する慈愛の精神をお持ちなのだと思います。だからこそ愛子さまが皇太子となり、慈愛に満ちたその優しさで日本を温かく包み込んでくれる日が来ることを切に願っております。