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私の天国、アタゴオル

はい。皆さんこんにちは。miriamです。
季節の変わり目って、気温が乱高下して、それが体調に影響を及ぼしてつらいです。私みたいにメンタルの病気を持ってる人は特にそうじゃないでしょうか。そうでなくても、花粉症とか黄砂とかが空気中に交じって咳、くしゃみが出て鼻水ズルズル、頭が重くて体調イマイチ・・・って方、いらっしゃると思います。ゆううつだっていう方もいらっしゃることでしょう。
そんな時に見ると気持ちが癒されるんじゃないかなー・・・というDVD作品を見つけましたので、今回はそのお話をしたいと思います。

アタゴオル物語、アタゴオル玉手箱・・・と言えば、ご存じの方も多いと思います。首に唐草模様の風呂敷を巻いた黄色いデブ猫、ヒデヨシ君が主人公の、ますむらひろしさんのファンタジーマンガです。
「ヨネザアド大陸」の中にある、後ろ足で直立歩行している猫と人間が仲良く暮らしているアタゴオルの森が舞台のファンタジーで、主人公のヒデヨシがこれまた食欲の権現様かと思うくらい食い意地が張っていて、紅マグロと酢だこが大好物。食べ物のためなら友達さえ売るという、友達にするにはちょーっと考える時間をください、と言いたくなる性格の持ち主です。
そんな彼にも親友がいます。テンプラ君という、黒い帽子をかぶった人間の男の子で、極めて常識人でいくらヒデヨシに裏切られても絶対に彼を見捨てない。友達の神様のような子です。ヒデヨシは彼に何回助けられたことかわかりません。
ほかにもアタゴオルの森の王様の娘のツキミ姫、猫の唐揚げ丸さん、パンツなど、ユニークな名前のキャラクターがわんさと出てきます。
それにねえ、これは本当によーく書いておきたいんだけど、世界観がすごい。私、大好きなんです。巨木の根元にあるリンゴの実のような家は窓とドアがついてはいるものの半分くらいは緑のつたに埋まっていたり、うちの中に入れば緑の芝生の周りに壁をおっ立てて屋根をのっけたような作りをしていて、床は芝生のようで水晶の欠片のような石や何かの木の実がさりげなく転がっている。そんな家が木の枝づたいにつながっていて、移動するのには木の根の上を歩いていく、遠出をするときはタンポポの綿毛に乗って、それにこれはだいぶ前に見たんですが、Tシャツの絵柄。ヒデヨシとテンプラ君がそら豆のさやに乗って空を飛んでいる!DVDも発売されていて、その中では巨大な三毛猫型の飛行船で空を飛んでいました。飛行船が浮き上がって雲の中に消えるときも食いしん坊のヒデヨシ君は船のへさきから釣り糸を垂れてタコ釣りをするんです。
そのほかにもファンタジックなものがいっぱい出てきます。飛行船についていて動力源になっている歯車・・・これがむき出しになっているところも好きですし、これは単行本に出てきた、その人だけの絵柄が出てくる鉱物製の切手。お店の上にかかっている看板にはアタゴオルの言葉・・・これがまた味があるんです。地面を歩いているテンプラ君やヒデヨシが小人に見えるような丈の高い草が生い茂っていて、その奥に美しい泉があり、美しい水の精が住んでいます。とにかくすっごく絵がきれいで、とにかく世界観が大好き!!

すぐへたり込んでしまう私にはとてもうらやましいところなんですが、ヒデヨシ君はそんじょそこらの猫とは大違い。食べ物がかかれば一番よくわかるんですが、ヒデヨシ君はちょっとやそっとであきらめたりはしません。私は多分、彼の神経はナイロンザイルでできているんじゃないか、と思っています。でも、憎めないんだなー。毎日すっごく幸せそうで、人から物を尋ねられると開口一番、「〇△×?それ、うまいのか?オレにも食わせろ」
いっつもこうですからねぇ💦
ひとから「するな」と言われたら絶対にやりますし(あまのじゃく)とにかくパワフルでついていくのに大変。でもラストはとってもきれいな景色を見せてくれる・・・という感じです。テンプラ君という親友がいるところを見るとヒデヨシもまたいい子なんでしょうね。
まあ、自分の欲のせいで周りをおかしなことにまきこんだり危険な目に合わせたりするのが問題なんですが。(^^ゞ

同じますむらひろしさんの書かれた宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や、「グスコーブドリの伝記」も、そのうちDVDを買ってみてみようと思っています。なんだか、宮沢賢治とますむらひろしさんの作品ってどっか似てるような気が・・・するんですよねぇ。共通点が多いというか。

またその話については今度に譲りましょう。長文失礼しました。
でも、ファンタジーは好きなんだけどますむらひろしの作品はまだ読んだことがない・・・というそこのアナタ!!おすすめです。よろしければぜひとも、読んでみてくださいね。「アタゴオル玉手箱」①~⑨、ただいま発売中です!!
今夜は雲の上で眠ってみたい・・・miriamでした☆

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