仕事と女性②
前回から書き出した女性の仕事に対する私の考え方。
今回は私の周囲にいる派遣社員と契約社員の話。
私の周囲では色々な働き方がある。
有期雇用の契約社員、派遣社員。正社員。定年再雇用社員。
一端会社を退職したものの他の部署から呼ばれて直接雇用契約した者。
この場合もパート扱い。
有期雇用は派遣社員が長期で働いてくれた後会社側と本人の意思で1年契約の有期雇用となる。しかし彼女たちはどんなにながく働いても退職金は出ない。
労働組合にも入れない。だから彼女たちは1年後この職場での仕事が続くかどうかはっきりとした確約はない。
正社員の待遇とは違う。
(しかし不安定な時代の場合それは正社員だとしてもそれほど変わりはない。会社が傾きだせばいつまでそこが存続するか分からない。解雇はいつ来るか、会社はいつまであるか、そんなことは誰にも分らないけれど…)
派遣社員について「派遣会社の社員」の場合は3か月ごとの契約のみになる。
彼女にこちらを選ぶ権利はない。
しかし派遣会社の正社員と言うのはこちらを解雇されて次の職場を派遣会社が斡旋するまで給料の補償もあれば昇給もあるそうだ。逆に言えば斡旋されたところを見に言ってよほどのことがなければ断ることは出来ない。
派遣社員のうち「派遣会社の社員でない」場合は3年後に有期雇用に切り替わる可能性がある。
こちらは3か月ごとに意思確認で続けることも辞めることも出来る。
この立場の人には色々な考えがある。
3年働いて次の職場に行きたいと思う人。
3年働いて有期雇用に切り替わる人。
3年後にまた違う派遣会社に契約し直して同じ会社で働く人。
3年以内に辞めて他の会社に就職する人。
3年しないうちに切られる方向に自ら持って行く人。
この部署に来てから色々な派遣社員のパターンを見てきた。
この人たちが一番あてにならない様に感じる。逆に言えば相手も同じに思っているのだろう。
彼女たちのうち主婦でいる人は(私の偏見かもしれない。ただ私の周囲で働いていた人たちがそうだっただけの話かもしれない)比較的好きな様に仕事を捉えている感じる。
シングルでいる人の中にはプロフェッショナルな派遣社員のタイプとこれじゃ他では使えないなと思うタイプと二極化していた。
派遣社員は質がバラバラで質の良い人は比較的早く辞めてしまう。特に年齢が若いほどその傾向が強く、ある程度派遣業が長いとどこかで諦めがあるのか定住して有期雇用に変わる可能性が高くなる。
私の立ち位置からは気持ちよく働いて貰うため派遣社員にいやすい職場作りに気を使う。
彼女たちが出来なければ私がフォローし、やらなければならないのにやらない場合はこちらが時間をみつけて手伝う。
正直少々めんどくさく思う時がある。でも彼女たちがいないとやらなくてはならないことが増える。だからなるべく慣れて長くいて欲しい気持ちがある。
今回派遣会社の正社員は相手からこちらを切る選択はないとのことなので(そのため彼女たちにはメンタル面のサポートがされ数ヵ月に一度話す相手が来る。もしかしたらダメだと判断したら派遣会社がその人をこちらの会社から撤収して他と変えるのかもしれない。まだこのパターンは初めてなのでわからない)気が楽だ。やって貰いたいことをきちんと伝えてして貰えるんだなと思う。今までのフリーで契約している人たちとは少し違う。
彼女たちは責任のある仕事はしなくていいし頼まないし頼めない。
それでも彼女たちが請求書を纏め発行手続きをしてくれる。これは私に今やれと言われても出来ない。
現在抱えている事務仕事の締めと重なるので時間的な理由で無理。
彼女たちのやることはある程度ボリュームがあるものをさばいていくため時間が必要なのだ。
ひと月に一度社長がエッセイまがいの文章が書いて社内のポータルサイトに載せている。
私はほとんど読んだことはないが、近々請求書発行を外注に出す話を書いたそうだ(確かにその動きは今年の初めからあったがコロナ騒動で延びていた。なんでもその案件を社長が聞き気に入ったらしく当部署で実験的にやってみる話だったがいつの間にか全社的にやるとなったらしい)。
社長の文章には日々の業務の中に「処理」と「仕事」があり、事務系の私たちの「処理」の部分を失くし「仕事」の専念できる環境作りをしていくという話だった。
これを読んで我が部の派遣社員は自分たちはもう必要ないと思ったらしい。地方の営業所勤務の営業事務もしかり。
実際のところ人件費カットはもう少し先の話で人員整理前に経費のカットをしているところだ。
だから派遣社員が3か月後の先がないという話はまだなく安心して欲しいと私は彼女たちに伝えているが不安らしい。
会社のトップというものはあまり不用意な発言は控えて欲しいと思ったがこれは事前に閲覧がさてているのに何を考えているんだろうと思う。流した担当部署の責任だと思うがわが社は深くそんなことを考えていない様子だ。
それだけ事務仕事を請け負っている人たちのことを軽んじているということなのではないだろうか?
だが案外そんな会社は多いのかもしれない。