ひき肉の種類
この夏、冬瓜と鶏ひき肉の煮物を3回ほどつくった。毎回鶏ひき肉の分量に迷う。大概大量に買って冷凍するので、解凍する時間も迷う。電子レンジが自動でやってくれるはずなのだが、毎回解凍が足りないか、火が通ってしまうか(レンジなのだが)で、良い頃合いが分からない。それでも美味しく出来ているとのことなので(両親が美味しいと言ってくれる)、何とかなっている。
一事が万事そんな感じで、細かいことは為せていないが、結果的に何とかなっている。これまでは。運の良さだけはピカイチなのだ。
仕事で、何とかならずに、家族から見放されてしまった人、家族を見放した人を見てきた。生老病死が具体的な人生を纏って目の前に突きつけられ、「自分もどうにかならない時が来るのかも」と、己の人生に不幸の選択肢が出てきてしまった。
病気、孤独、それらがイコール不幸ではないが、自分にとって、不幸に結びつきやすいのは確かだ。
健康な時でさえ、傷つきやすい、人に流されやすい、興味のないことは絶対できない、こんな人間が生き延びるためにはどうすればいいんだろう。
気落ちしている。
夕飯を作らねば。もう今日は冷凍のハンバーグでよいだろう。
父から「また冬瓜のあれ作ってくれい」と声をかけられる。今日は鶏ひき肉がないからできないと伝えると、あれはトリなのか、トリ、鳥、鶏、などと鼻歌とも独り言とも言い難い何かを口ずさみながら自室に行ってしまった。
鶏ひき肉は明日買おう。
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