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中学校不登校時代③

初めて母親に暴力

高校受験が近づくにつれ母親も焦りを感じたのかしきりと学校に行くように促してくるようになってきた。
当の本人は塾にはちゃっかり通い模試ではそこそこの成績を出していたため楽観視していた。

(不登校で内申点判定不能だけど点数さえよければ受かるだろ)
当時の僕はそう考えていた。

だが現実はそうは甘くなかった。
この頃PS3をゲットし、かの悪名高い有害指定ゲーム「Grand Theft Auto Ⅳ」にハマり出していたのだ。
このゲームは簡単にいうと街の中で自由に暴虐の限り(強盗、殺◯)を尽くすことができるのだ。
車に興味を持つきっかけになったゲームでもある。
このゲームの魅力は没入感であると思っている。現実の都市(ニューヨーク)を再現しており、ゲームながらかなりリアル。
オンラインマルチプレイも実装しており、知らない外国人と銃撃戦を繰り広げたり、車でまったりとツーリングしたり色々な遊び方ができた。
完全にどハマりした僕は塾すら行かなくなってしまい、一日中寝る間も惜しんでニューヨークで暴れ回っていたのだ。
当然学力もダダ下がりになり、最後の直前模試では安全圏からかなり成績が落ちてしまった。
悪い事はさらに続く。
この結果に怒った母親はなんとPS3をカナヅチで粉砕してしまったのだ。
これには普段温厚な僕も頭に血が上り、体力測定最底辺レベルの運動能力ながらも母親に飛び膝蹴りをお見舞いする。いわゆる逆ギレである。 

仏壇蜂の巣事変

PS3を破壊された怒りが収まらない僕は自室から東京マルイの電動ガンを持ち出し今度は仏壇に向かって一斉掃射した。
弾がセットされたマガジン5-6本分が無くなるまでひたすら撃ち続けた。
その時の自分は一種のバーサーカー状態であったと思う。
遺影は蜂の巣になり、ズタボロになる。

なぜ仏壇に八つ当たりしたかというと
①破壊されたら一番困るものを壊してやりたい
②今の僕がこのような思いをしているのは両親、その先祖のせいだ。究極の親ガチャ理論(超絶他責思考)

その時後ろで母親が泣きながら電話をかけ始めたことに気づかなかった。

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