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とあるGPTとの対話録 「Scanner」「コマンドライン引数args」「public static void main(String[] args)」

Scannerとpublic static void main(String args[]); の違いって何?


`Scanner`と`public static void main(String[] args)`は、Javaのプログラム内でそれぞれ異なる役割を果たしており、全く異なるものです。これらの違いを順番に見ていきましょう。


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### 1. **`Scanner`**

`Scanner`は、Javaで入力を受け取るために使われる**クラス**です。特に、キーボードやファイルなどからデータを読み取るのに便利です。`java.util.Scanner`パッケージに含まれています。


#### 使い方

- ユーザーからの入力を受け取るときに使います。例えば、`System.in`を使ってキーボードからの入力を読み取ります。


#### 例:

```java

import java.util.Scanner;


public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        Scanner sc = new Scanner(System.in);  // Scannerのインスタンスを作成して、キーボード入力を待機

        System.out.println("Enter a number: ");

        int number = sc.nextInt();  // 入力された整数を読み取る

        System.out.println("You entered: " + number);

    }

}

```


- **`Scanner sc = new Scanner(System.in)`**:この部分で`Scanner`オブジェクトを作成し、`System.in`(標準入力)からのデータを読み取ります。

- **`nextInt()`**、**`nextLine()`**などのメソッドを使って、入力を適切な形式で読み取ります。


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### 2. **`public static void main(String[] args)`**

`public static void main(String[] args)`は、**Javaプログラムのエントリーポイント**(プログラムの開始点)です。すべてのJavaアプリケーションにはこのメソッドが必ず1つ必要です。


#### このメソッドの役割:

- Javaプログラムを実行すると、最初に呼び出されるメソッドが`main`メソッドです。このメソッドの中に、プログラムの開始時に実行される処理を記述します。


#### 各部分の説明:

- **`public`**:アクセス修飾子で、このメソッドがどこからでも呼び出せることを示します。`main`メソッドはJavaの実行環境から呼び出されるため、`public`でなければなりません。

- **`static`**:`main`メソッドは、プログラムの開始時にクラスのインスタンスを作成しなくても呼び出せるように、`static`で宣言されています。クラスレベルのメソッドです。

- **`void`**:`main`メソッドは何も値を返しません(戻り値がないことを示すために`void`が使われます)。

- **`String[] args`**:プログラムを実行する際に、コマンドライン引数として渡される文字列の配列です。プログラムの開始時に引数が渡されている場合、それらの引数をこの配列で受け取ります。


#### 例:

```java

public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        System.out.println("Hello, World!");

    }

}

```


この`main`メソッドが最初に実行され、`"Hello, World!"`を出力します。


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### まとめ:`Scanner`と`main`メソッドの違い


- **`Scanner`**:これはJavaの**クラス**で、ユーザーからの入力を受け取るために使われます。キーボード入力、ファイル入力などを処理する便利なツールです。

- **`main`メソッド**:これはJavaプログラムの**エントリーポイント**です。プログラムが開始されるときに最初に実行されるメソッドで、すべてのJavaプログラムに1つ必要です。


これらは役割が全く異なります。`Scanner`は入力を処理するためのツールであり、`main`メソッドはプログラムの開始を管理します。


scannerで受け取った値はargsに入ったりするの?もし入らないならscannerで受け取った値はどこにあるの?そしてargsはどういう時に値が入るの?


`Scanner`で受け取った値は、**`args`には入りません**。`Scanner`を使って受け取った値は、そのままプログラムの中で変数に格納されます。一方、`args`には**コマンドライン引数**が入ります。これらは、プログラムを実行するときに**外部から**指定された引数です。


これを詳しく説明します。


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### 1. **`Scanner`で受け取った値の扱い**

`Scanner`を使って受け取った値は、**プログラムの中で変数に格納される**だけです。具体的には、`Scanner`のメソッド(例:`nextInt()`, `nextLine()`など)でユーザー入力を読み取り、その値を変数に保存します。`Scanner`で読み取った値は、プログラムの中で自由に利用できますが、`args`とは直接関係ありません。


#### 例:

```java

import java.util.Scanner;


public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        Scanner sc = new Scanner(System.in);

        

        System.out.println("Enter a number: ");

        int number = sc.nextInt();  // ここで受け取った値はnumberという変数に格納される

        System.out.println("You entered: " + number);

    }

}

```


- このプログラムでは、`Scanner`を使ってユーザーから数字を入力させ、その値は`number`という変数に格納されます。

- **`number`**に格納された値は、プログラム内で使われますが、**`args`配列とは無関係**です。


### 2. **`args`の役割**

`args`は**コマンドライン引数**を受け取るためのものです。プログラムを実行するときに、外部から追加の情報を与えることができます。それらの値が`args`配列に入ります。`args`は、プログラムの開始時にすでに設定されている引数であり、ユーザーが実行中に入力するものではありません。


#### 例:

以下のプログラムでは、`args`にコマンドライン引数が渡される場合の使い方を示します。


```java

public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        // コマンドライン引数が渡されているかチェック

        if (args.length > 0) {

            System.out.println("First argument: " + args[0]);

        } else {

            System.out.println("No arguments passed");

        }

    }

}

```


このプログラムを実行するときに、例えば次のように引数を渡します:


```

java Main Hello

```


- この場合、`args[0]`には`"Hello"`が入り、`First argument: Hello`と表示されます。

- **`args`にはコマンドラインから渡されたデータのみが入る**ため、プログラム実行中にユーザーからの入力を受け取ることはできません。


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### 3. **`Scanner`と`args`の違い**

- **`Scanner`**: プログラムが実行されている**途中でユーザーから入力を受け取る**ためのクラス。受け取った値は`args`とは無関係で、プログラム内で変数として保持されます。

- **`args`**: **コマンドライン引数**を受け取るための配列。プログラムを起動するときに指定されたデータが格納されます。実行後に変更はできず、`Scanner`の入力とは別物です。


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### 4. **`args`に値が入るタイミング**

`args`に値が入るのは、**プログラムを実行するときにコマンドラインで引数を渡した場合**です。プログラムの途中で`args`に値を入れることはできません。


#### 例:

コマンドラインから以下のように引数を渡してプログラムを実行します。


```

java Main 123 ABC

```


この場合、`args[0]`には`"123"`、`args[1]`には`"ABC"`が入ります。プログラムが開始する時点でこれらの値が`args`に入っており、プログラムの中でそれを使うことができます。


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### まとめ

- **`Scanner`で受け取った値は、プログラム内の変数に格納される**。`args`には入りません。

- **`args`はコマンドライン引数**が入る場所で、プログラム開始時に外部から渡されたデータです。

- `Scanner`は**実行時の入力**を処理し、`args`は**実行前の引数**を受け取るために使われます。


scannerで受け取った値が変数に格納される前には、メモリ的にどこに保存されてるの?


`Scanner`で受け取った値が変数に格納される前、メモリ的にどこに保存されているかという質問に対する答えは、プログラムのメモリ構造と`Scanner`クラスの動作に関連しています。値が変数に格納される前には、**一時的なバッファ**や**システムの入出力バッファ**に保存されます。


### メモリ的な流れを順を追って説明します:


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### 1. **入力が発生するまで(ユーザーが入力を行うまで)**

まず、`Scanner`はユーザーの入力を待ちます。たとえば、`Scanner sc = new Scanner(System.in);`を使う場合、`System.in`は標準入力(通常はキーボード入力)を指しています。


ここでのポイントは、**まだ入力されていないデータはメモリには存在しない**ことです。入力が行われるまでは、`Scanner`は待機しているだけです。


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### 2. **入力が行われる瞬間**

ユーザーがキーボードなどから入力を行うと、そのデータは**OSの入出力バッファ**にまず格納されます。このバッファは、物理的な入力デバイス(キーボード、マウスなど)から送られてきたデータを一時的に保存する場所です。


- **入出力バッファ**:これはオペレーティングシステム側のメモリ領域で、入力デバイスから送られてくるデータを一時的に保持します。


たとえば、ユーザーが数字や文字をタイプした場合、それらは一時的にシステムのバッファに保存され、`Scanner`がそのデータを受け取るまで待機します。


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### 3. **`Scanner`がデータを読み込む**

`Scanner`は、標準入力からデータを**メモリの一時バッファ**に読み込みます。これは`Scanner`の内部バッファで、一時的にデータを保持します。


#### 内部動作の流れ:

- ユーザーがキーボードでデータを入力すると、データはシステムの**入力バッファ**に保存されます。

- 次に、`Scanner`がそのデータを`nextInt()`や`nextLine()`などのメソッドを使って読み込むと、`Scanner`はそのデータを内部的な**バッファ**に読み込みます。このバッファは一時的な領域であり、入力データを保持します。


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### 4. **変数に格納される時点**

`Scanner`が入力データを読み取ると、その値はプログラム内の指定された変数に格納されます。このとき、データはプログラムのメモリ空間(ヒープまたはスタック領域)に保存されます。


#### 例:

```java

Scanner sc = new Scanner(System.in);

int number = sc.nextInt();  // キーボードから整数を読み取り、numberに格納

```


この場合、以下のような流れでデータがメモリに移動します。


1. **ユーザーが入力** → システムの**入力バッファ**にデータが保存される。

2. `Scanner`の`nextInt()`が呼び出される → 入力バッファからデータが読み込まれ、`Scanner`の**内部バッファ**に一時的に保存される。

3. `number`変数にデータが格納される → データは**スタックメモリ**にある`number`変数に最終的に格納される。


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### まとめ:

- **入力前**:まだメモリに何も保存されていません。`Scanner`は入力を待機しています。

- **入力時**:ユーザーが入力したデータは、まずシステムの**入出力バッファ**に一時的に保存されます。

- **`Scanner`で読み込むとき**:`Scanner`はそのデータを**内部バッファ**に保存し、一時的に保持します。

- **変数に格納されるとき**:読み込まれたデータは指定された変数に格納され、メモリの**スタックまたはヒープ領域**に保存されます。


この流れにより、`Scanner`で読み込んだ値が変数に格納されるまでに、データは一時的にいくつかのバッファを通過しています。


データの流れとしては、「入出力バッファ」➡️「Scannerの内部バッファ」➡️「変数としてのスタックorヒープ領域」ってことでいい?
ところでバッファの正体って何?「入出力バッファ」と「内部バッファ」も具体的にはどこのことを指してるの?バッファはメモリの一種?
あと、もし変数の型がStringなら、参照型だからヒープ領域に保管されるってこと?他にもヒープ領域に保管される例は?


はい、データの流れとしては「**入出力バッファ** ➡️ **Scannerの内部バッファ** ➡️ **変数としてのスタック or ヒープ領域**」という認識で合っています。では、それぞれのバッファとヒープの概念について詳しく説明します。


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### 1. **バッファの正体**


#### **バッファとは?**

バッファ(Buffer)は、データを一時的に保存する領域のことを指します。主に、データの送受信や処理の効率を高めるために使われます。バッファは**メモリ(RAM)の一部**を使用しており、プログラムがデータを処理する速度と、入力・出力の速度に差がある場合にその差を埋める役割を果たします。


#### **入出力バッファ**

- **OSやハードウェアが管理するバッファ**です。

- 例:キーボード入力の場合、キーを押した瞬間にそのデータが**オペレーティングシステムの入力バッファ**に一時的に保存されます。このバッファはOSの管理下にあり、まだプログラムにデータが渡されていない段階です。

- これにより、データはキーボードの入力速度とプログラムの処理速度が異なっていても、問題なく処理されます。


#### **Scannerの内部バッファ**

- **Javaプログラム内部での一時的なバッファ**です。

- `Scanner`クラスは、入力データを受け取る際にこの内部バッファを使って、読み取ったデータをプログラムに渡す前に一時的に保存します。たとえば、`nextLine()`を呼び出すと、ユーザーが入力した行はまずこの内部バッファに一時的に保存され、次にプログラム側で利用されます。

- `Scanner`が使っている内部バッファは通常**メモリの一部**です。


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### 2. **スタックとヒープ領域**


#### **スタック領域**

- **プリミティブ型のデータやメソッドの呼び出し**など、固定サイズのデータが保存される領域です。

- 例えば、`int`や`boolean`などのプリミティブ型変数は通常、**スタックメモリ**に保存されます。

- スタックは非常に高速ですが、サイズが限られており、データの寿命は関数のスコープ内に限られます。


#### **ヒープ領域**

- **参照型(オブジェクト)**が保存される領域です。`String`はその例です。

- ヒープ領域は動的にメモリを割り当て、必要なときにオブジェクトを生成します。たとえば、`new`キーワードでオブジェクトを生成すると、そのデータはヒープに保存されます。

- `String`や配列、カスタムクラスのオブジェクトは全てヒープ領域に保存されます。ヒープ領域は大きなメモリ空間ですが、アクセス速度はスタックより遅いです。


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### 3. **`String`のような参照型とヒープ領域**

- もし変数が`String`型であれば、**参照型**なので、実際の文字列データはヒープ領域に保存され、スタックにはその**参照(メモリのアドレス)**が保存されます。

- 例えば、次のコードでは:

  ```java

  String s = "Hello";

  ```

  - `"Hello"`という文字列オブジェクトは**ヒープメモリ**に保存され、その**参照(アドレス)**が変数`s`にスタック上で保持されます。


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### 4. **他のヒープ領域に保存される例**

- **配列**:`int[] numbers = new int[5];`のような配列もヒープ領域に保存されます。

- **カスタムクラスのオブジェクト**:`Student student = new Student();`のように、クラスのインスタンスもヒープ領域に保存されます。

- **コレクション(ArrayListなど)**:`ArrayList<String> list = new ArrayList<>();`のようなコレクションのインスタンスもヒープ領域に保存されます。


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### まとめ

- **バッファ**はメモリの一種で、データを一時的に保存して、処理の速度差を吸収するために使われます。

  - **入出力バッファ**はOSが管理し、入力デバイスからのデータを一時的に保存します。

  - **内部バッファ**は`Scanner`クラスがデータを一時的に保持するためのバッファです。

- **スタック**にはプリミティブ型やメソッド呼び出しなどが保存され、**ヒープ**にはオブジェクトや配列などの参照型が保存されます。

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