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【合格体験記】Qlik Sense Business Analyst Certification


1. はじめに


こんにちは。Turtleです。
少し前ですが、2023/12/22に「Qlik Sense ビジネスアナリスト認定(QSBA)」を受験し、無事一発合格しました。(84/100 %)

合格するとCredlyのバッジを取得することができます

筆者は受験当時、顧客のデータ利活用を推進するSIerに勤務しており、BIツールについてはある程度馴染みがありました。Qlik Senseについては実務経験が4年弱あったので、自身の理解度を試すために受験しました。

本記事では、要件の特定、アプリケーションの設計、データの準備とロード、アプリケーション開発の能力を証明する「Qlik Sense ビジネスアナリスト認定(QSBA)」の試験内容と、実際に行った学習内容について説明します。

2. 試験内容


2-1. 試験概要

試験の概要は以下の通りです。

Qlik Sense ビジネスアナリスト認定試験では、要件の特定、アプリケーションの設計、データの準備とロード、アプリケーション開発の能力を評価します。この試験はプラットフォーム非依存です。したがって、内容は Qlik Sense の Client-Managed エディションと SaaS エディションの両方に適用されます。この試験では多肢選択式の問題が 50 問出題され、解答時間は 2 時間です。本試験は日本語で行われます。

2-2. 試験の前提条件

下記の条件に該当するユーザーを前提としています。
50問が出題されます。テスト時間は2時間、最低合格点は72%です。

・Qlik Sense で実稼働環境品質のアプリケーションを実際に開発した経験
・マスターライブラリ用に軸、メジャー、オブジェクトを作成した経験
・ユーザー体験の理解、ベストプラクティスの設計、およびビジュアライゼーション構築の経験

2-3. 試験のトピック

試験のトピックは以下の通りです。

  • 要件の特定(試験の 30%)

  • アプリケーションの設計(試験の24%)

  • データの準備とロード(試験の14%)

  • アプリケーションの開発(試験の32%)

上記の内容の詳細は以下のQlik公式サイトに記載がありますので、ご参照ください。

3. 試験準備


試験準備として以下2点の実施を推奨いたします。

3-1. 公式リファレンスの確認

Qlikの公式リファレンスに一通り目を通しておきましょう。
マスターアイテム・データマネージャー・SET分析は見返しておいて損はないです。実務で使用することのない機能は実際に色々操作してみることをオススメします。
加えて、各チャートを一通り作成してみることをオススメします。それぞれのチャートでディメンション・メジャーをいくつ設定できるか、プロパティにはどのようなものがあって、それぞれ変更するとどのようにチャートが変わるのか…を把握しておきましょう。

3-2. 推奨リソースの確認

以下3つがオススメです。(これ以外世の中に無い気がします)

A. TECHTALK - Qlik Sense ビジネスアナリスト認定試験の攻略
QlikがTECH TALKで試験について語っていました。これを読んで試験の問題が解けるようになるかと言われるとそうではないですが、公式のサイトより詳しく試験について記載されているので、一読をオススメします。


B. Qlik Sense QSBA Practice Questions w/Explanations 2022update
試験対策では定番のUdemyの問題集です。難易度は実際の試験より易しめですが、問題の傾向を把握するのにはピッタリだと思います。ストーリーテリングやQlik Sense以外のサービスについての問題がありますが、実際の試験では出題されませんでした。

C. Qlik Senseユーザーのためのデータ分析実践バイブル
Qlikの公式の書籍です。一通りの基本事項はこちらで押さえられます。初学者の方はもちろん、Qlikヘビーユーザーも基本に立ち返ることで新たな発見ができるのでオススメです。(ただ、ちょっと高いです)

4. おわりに


私の所感ですが、単なる知識を問う問題は少ないです。(20%~30%程度)
しっかり問題文と選択肢を読み込んで、明確な根拠を持って選択肢を絞り込むことができるかが問われる試験だったなと振り返って思います。
例えばこんな問題が出題されます。

【問題文】
100 を超える部門を持つ大規模な組織が、今後 30 日以内に寄付金を集めたいと考えています。今年、経営陣はコンテストを通じて寄付金を集める従業員の参加を増やすことを決定しました。10,000ドル以上を集めた部門のチームメンバーには、2日間の休暇が付与されます。
Qlik Sense アプリには次の機能が必要です。

・寄付総額を表示する機能
・10,000ドル以上を集めた部門を特定する機能

これらの要件を満たすために、ビジネス アナリストが、SET分析を使用しないことを前提としたとき、採用すべき 2 つのビジュアライゼーションはどれですか?(2つ選択してください)

【選択肢】
[ ] A. 円グラフ
[ ] B. 棒グラフ
[ ] C. 箱ひげ図
[ ] D. KPI
[ ] E. ツリーマップ

いかがでしょうか?答えはBとDです。
ではなぜ、BとDが正解なのでしょうか?また、なぜ、他の選択肢は誤りなのでしょうか?
これらの問いに明確に答えられるようにすることが、本試験の合格には必要です。

本問題では、各チャートの特性を理解した上で、機能要件を満たすチャートを選択する能力が問われています。実際の試験はこういった問題が多く出題されますので、この点を念頭に置いて試験準備を進めていただければと思います。
本記事が資格保有者の増加に寄与することを願っております。

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