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良い親になる気なぞ、ハナからない。
息子が産まれた。
めんこいもんだ。
しかし産まれた翌日、出生した病院からNICUのある病院に転院する事になり、検査を受け、二週間の入院となってしまった。
鼻から管を入れられ、点滴を刺され、痛々しい我が子を見て胸がギュっとしたが、それでもめんこだ。
産まれてから毎日我が子に会えない日々は私より妻の方が何倍も辛いだろう。
まぁでも大丈夫だと思う。
脳や身体に今のところ障害は見つかっていないし、五体も満足だ。
24時間体制で処置して下さる病院の先生方を信じるしかないでしょう、大丈夫。
鳴き声もうっせぇし、ほかの赤ちゃんを起こしてしまわないかと心配になる程だ。
医療従事者の皆様、医療機器、パーツの開発やメンテナンスを日々してくれている業者さん達には本当に頭が下がる。
土下寝では足りない、土下埋めしてブラジルから引っ張り出して欲しいくらいだ。
こういう時に改めて思い知らされる。
人間は一人では生きていけないのだなと。
私は良い親になるつもりはない。
またオムツ替えないでDTMなんかして!と怒られる日もきっとそう遠くないだろう。
数年後、みんなが持ってるおもちゃやゲームを買ってやらないとか、本人は大学行きたいけど短大か専門で我慢して?とか、晩御飯が三日連でシャケフレークご飯とあさげだけとか。
不憫な思いもたくさんさせると思うし、させる予定だ。
何がなんでも子供最優先の人生を送る気はない。
音楽も育児も家庭も全部、優先ランキング同立トップで生きていきたいのだ。
表彰台がみんな同じ高さでも良いだろ?アハン?
とか言いながら子供がちょっと夜中に熱でも出そうもんならテンパったりするのも目に見えているが、それでも良いのだ。
私は結婚して子育てに追われ楽器や音楽から離れた人達を何人も見てきた。
それがとても悲しかった。
母子家庭で育ってきた私は母の疲れた顔や、夜中トイレから静かに聞こえてくる泣き声を、今でもたまに夢に見る。
何かを犠牲にして何かを守る人達を見ている時はいつも、尊敬と悲しみが入り混じった。
だからこそ私は楽しそうに生きてる様を子供には常に見せたいのだ。
お前が産まれたから我慢しなきゃならなかった事など何一つないと言える様にだ。
いや、正直ないわけないんだけどさw
それでも良いのだ。
そういう親父になりたいと今現在は思っているんだから、カッコつけさせて欲しい。
だから早く退院して、バキ童チャンネルの寝かしつけ方法試させてくれよな。
今回のサムネは息子が生まれた日の空の写真です。
キンッキンに澄んでやがる…。