セルフライナーノーツ② / Sunday

私の原点とも言える一曲。

Track2 Sunday
中学の頃からオリジナル曲を作り始め、最初の録音機材はMDウォークマンだった。
イヤフォンをマイクの端子に挿し、録音機能で直接MDに一発録りをするという手法。
流行りのFirst Takeなど比ではなかった。

大学に入りおーちゃんと出会い、そこで初めて
「見ず知らずのお客さんからお金をもらって、自分のオリジナル曲を歌う」という事を経験する。
所謂、ブッキングライブと呼ばれるライブである。
アマチュアが4組くらい出て、一組30分、チケットは1500〜3000円くらい。
お目当てを見終わったら、帰るも残るも、お客様の自由。
プロを目指す者なら、一度は通る道である。

しかし、現代はライブの下積みがなくてもネットで人気者になればレーベルの方からデビュー話がくるのだから、コスパの良い時代になった物だ。
いや、それもかなり狭き門なのだけど。


部活のコピーバンドライブでは他の部員が必ずみてくれるし、知ってる曲だし、なんやかんや盛り上がるのだが、外の世界はそれそれはシビアなもので、まず何処に行っても「誰やお前、なんやその曲」状態だし、共演者だってみんな上手いし、ルックスも良い。
ライブ告知だってどうしたらいいかわからないし、なにもかもが初体験だった。

後輩や友人達からすれば、部室やカラオケでいつでも聞ける私の歌をわざわざ街中まで出向いてお金を払って聞きにくいるというのは相当労力のいる行動だったろう。
集客は困難を極めた。

そんな中、仲間内以外の世界に向けて最初に作った曲がこのSundayである。

当時の私にできるアコギ弾き語りオシャレの限りを詰め込んで、山崎まさよしの影響もあり、間奏をハーモニカソロにしていたが、今回は「いいね、ネオソウルだね。」なんて誰かに言われたくて、こんなアレンジになった。

自分が音楽でプロを目指そうというスタートとして、「俺こんな曲も作れちゃったの?天才じゃん!」とかなり良い自信が着いた様な気がした思い入れの強い曲である。 

2番Aメロの小芝居セクションが、一番レコーディングで時間がかかったのは内緒。

自分のキモさと小っ恥ずかしさに折り合いをつけるのが難しかったんだよぉおおうわぁぁぁ!

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