22
ところで僕は22歳である。「まだ十分に若いが以前ほどは若くない」21歳から1つ歳を重ねた年齢だ。
みんなは22歳という歳をどう思ってるだろうか。大体の人間は10代のうちは誕生日を楽しみにする。まずプレゼントを貰えることが多いし、特に義務教育期間中は年齢が上がることは自分の学年が上がることでもあり、それは制約が1つ減って新たな可能性を手にすることとも地続きである。
18歳の誕生日はワクワク感がある。なにせ18禁コンテンツが解禁になるからだ。その前からアダルトサイトを平気で見ているくせに今日からドンキの🔞コーナー入れるわwwとか言う。
成人になる20は言わずもがな特別な年だが、その合間にある19は最も微妙だと思う。まあ、大学1年目で友達にサプライズ的に祝ってもらえたりという良い面もあるのだけど。
となると成人年齢が引き下がった今となっては20歳の誕生日もさして特別ではなくなるということだろうか?既に「大人」になって2年過ぎ、ただただ歳を重ねたという実感だけを生むだろうか。Decadeが1つ繰り上がるというだけである程度の特別さは残るように思う。
本題に戻るが、22歳という年齢。これは僕の中で19歳と同じくらいビミョーな印象だった。20は新たな門出で、21は拳で抵抗できるようになる年齢だからまた特別。すると今年は単に社会へのドアが近づいた感しか無い。
だが実際は違うのかもしれないと思い始めた。
先日アルバイト先の塾で生徒に「22歳って1番たのしそうじゃないですか」と言われたのだ。それを聞いてハッとして「やっぱり!?」と返した。何が「やっぱり」なのかというと、誕生日を前にしてTaylor Swiftの「22」という曲を聴いていたからである。
僕は年齢の出てくる曲が好きだ。その1年やそれを迎える前の年に聞くと年を重ねるのも多少は楽しみになるからで、中学生の頃はよく尾崎豊を聴いていた。知っているだけだと2曲ある。2年前はUVERの「AWAYOKUBA-斬る」にある「あと1時間だけは19歳で」を聴きながら20歳の0時を迎えたし、次の年はRADWIMPSの「トアルハルノヒ」がプレイリストに入った。
22歳のテーマソングは知らなかったが、SpotifyでTaylor Swiftのディスコグラフィーを見ていると、たまたま「22」という曲が目に入る。テイラー自体は中学生の頃よく聴いていたが、主にその時流行っていた曲ばかりで22は知らなかった。年齢の話なのかな〜?と思いつつ聴いてみると、そうだった。
曲の中でテイラーは22歳の良さを存分に語っている。1番いいのは”Everything will be alright if we just keep dancing like we’re 22.”というところ。22歳らしく踊ってれば全部上手くいく!この年齢が実は持っているイメージやポテンシャルを一言で表しているフレーズなのだ。
確かに考えてみれば22歳というのは大学に進んでいれば4年生で、夏前にやることをしっかり終えていればあとは翌4月までdeadlineを忘れて夜中に朝食を食べたりしながら踊り明かすことも出来るわけだし、実際周りでもそんな感じのハッピーな同級生が増えてきている。
それからもう1つ22歳に関して。昔好きだった音楽を聴きまくる時期が不定期で訪れるのだが、今年度は結構そのタイミングがあって、さっきもOneDirectionを聴いていた。One way or anotherのPVでキャメロンが出てくるところは当時も笑っていたが、渋谷でも撮影していたことは忘れていた。
その流れでZaynの脱退のことを書いたコメントを見たのだが、ビックリした。どうも彼は「普通の22歳になりたい」からグループを脱退したと言っていたらしいのだ。「人の目を気にせずに、リラックスしてプライベートな時間を過ごせる普通の22歳になりたいんです。」と。ビックリしたのは中学生の頃好きだったアーティストと同じ年齢にいつの間にか来ていたこと。そしてそれが22歳ということだ。
当時人気絶頂だったOneDirection(ちなみに2015年にホームステイした時には13歳の女の子の部屋の壁一面にメンバーの顔写真が貼ってあり、家の中でも車の中でも常に1Dが流れていて正直ちょっと嫌になるくらいだったのだが)、ほとんど休みなくツアーをやり、アルバムの収録もこなしていた。その中でZaynは22歳をそうやって過ごしてしまうことに抵抗を覚えたということだろうか。大成功を収めていた人でも、22歳は22歳として生きてみたいと。そうなのだろうか。だとするとやっぱりこの年齢はかなり特別に思えてくる。
僕はこの年齢のうちに就活を続けるし、大学にも23歳まで在籍する可能性が高い。それでも基本的には22歳らしく踊っていたいねと、そう強く思うのである。
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