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An Unhelpful Guide To: Girls Planet 999 Ep.3
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・Ep.2
アンヘルプフル本編
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パート割は難しい。映っている限りでは、「YES or YES」第2班で最も上手に意思決定がなされていたように思う。論理的な正しさや合理性にのみ基づけば、すぐ多数決に行き着くのだろうが、それだけだと疎外感を抱いてしまう人も出てくる。意見を出しまくる人同士の意見が180度異なって紛糾し、その影響で関係性が損なわれるというのは稀で、片方がしれっと折れたり双方で妥協点を見つけたり、案外何とかなるものだ。そして意見が多く出ることの何がよいかと言うと、その意見の中身が成就するかどうかにかかわらず、意見が場に出た、意見を聞いてもらえたということは残り続けるということだ。これはチームに対する帰属意識の大きな足しになることだろう。
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場の空気を読んでリーダー志望を隠すユ・ダヨン氏。アジア、中でも東アジアと括られる3国でも、ある程度気質の差はあるように思う。Erin Meyer『Culture Map』の分類のうち、CommunicatingとDecidingがこのシーン付近に関連する。以下、それぞれの表を引用する。
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日中韓にさしたる差はなく、極めてハイコンテクストに寄っている。とはいえ、ローもハイも絶対的な基準は無く相対的なものである。つまりここで重要なのは、本プログラムのように日中韓3カ国がそろった時、概して中国人が最もローコンテクストになるということだ。韓国人である彼女が察してもらえると思ったコンテクストを中国からの候補者が特に汲み取ることなくスルーするというのは、この表からしてもおかしくない話ということだ。
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Decidingにおいて、中国が極めてトップダウンのアプローチに寄っている。フ・ヤニン氏が真っ先に多数決を提案したことは、ここで示される傾向に当てはまる。
この手の話はあくまで傾向であって、もちろん究極的にはその人個人の特性ということになるけど、まあ話半分くらいに「このシーンは傾向の違いゆえかも」と観察してみるぶんには面白いように思う。
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真っ先にステージに上がるヂャン・ルォフェイ氏と坂本舞白氏。特にルォフェイ氏は後ろに誰も着いてきていないのに一切のためらいが無い。こういう前向きな意味でのゴーイングマイウェイは素晴らしいことだと思う。
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Ep.1のチェン・シンウェイ氏に続き、中華美女×ツインテールの組み合わせ。鬼に金棒。いわゆる「おさげ」ではなく、高めのところで結っているところがカギですよね。(よね?)
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セル内での絆はこんなところにも現れる。末っ子の健全な心の成長を支援するのもお姉さんたちの役割です!そしてこちらもちゃっかり鬼に金棒のヘアスタイル。
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シャ・イェン氏の圧倒的BADASSっぷり。
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ツァイ・ビーン氏の妖艶を地で行くダンスに余計に照れるチェ・ユジン氏。この後のしどろもどろなインタビューもとてもよかった。
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アン・ジョンミン氏はなんと!靴を電話に見立てるユーモア溢れる即興ダンス。しかしこれには先達がおり、その名はシャキール・オニール。
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丁寧に場合分けをして考える。
・この先達の存在を知っていた場合
→NBAに詳しい可能性が高い
∴好き…①
・この先達の存在を知らなかった場合
→NBAの中でも有数のユーモアセンスで、現役時代のみならず今もコメンテーターとしてNBAファンを楽しませてくれる存在であるシャキール・オニールに似た感性を持っている
∴好き…②
①②より、いかなる場合においてもアン・ジョンミン氏のことを好きになることが証明された。好きぇ〜
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ホ・ジウォン氏の投げキッスに思わず鼻の下が伸びてしまうヨ・ジング氏。彼もまた1人の人間であるということを示してくれた。親しみを感じます。
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ウェン・ジャ氏がキム・セイン氏に注意している時のシュイ・ズーイン氏の振る舞いがリーダーシップのいち形態として参考になりました。ここで彼女がリーダーという立場で加勢すると場の関係性があまりに偏りすぎることを直感的に察し、彼女はあえて黙ってくれているわけです。
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「YES or YES」両班の相手へのリスペクトが素敵。まずこんな笑顔で相手のパフォーマンスなんてふつう見られないし、真っ先に相手チームへの感謝の言葉はふつう出てこない。利他の精神をナチュラルに持っていること、それを自然に言動に移せることに敬礼。
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ちょま、シャ・イェン氏のそのメガネはネタのコスプレじゃなかったんかw
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キム・ダヨン氏が思わず涙を流して心情を吐露したシーンは本エピソードのハイライトの1つ。そして彼女に釣られて涙を流すKグループの面々。仲良くやっているとはいえ、各国の競い合いという要素はなんやかんや感じてしまっていて、それゆえに自国のメンバー同士で支え合う感覚があるのだろうか。イ・ヨンギョン氏は他のところでも、他の人に対して涙を流す場面があった。その時は字幕で「あなたが?」的にいじられていたけれど、彼女の共感性の高さが伝わってきてじ〜んとする。
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「本番で決まる」そりゃそうだろ!w
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本エピソードでステージを披露した4班のうち白眉は間違いなくシャ・イェン氏。パートとプレゼンスの比率が良い方にバグっている。このBADASSみある一連の表情はEVERGLOWのミアを彷彿とさせる。
今回はここまで。