読解のための英文法最速講義④    (中学レベル編)

こんにちは。今回は準動詞についてやっていきます。
個人的に準動詞は混乱しやすいのと他の文法にもつながるということで文型の次くらいに重要だと思ってます。それではやっていきます。

まず、準動詞とは何かというと
動詞の形が変化して動詞以外の役割を持つようになったもののことです。
例えば、「品詞は名詞だから目的語になるよ、でも他動詞だから目的語をとるっていう語法(動詞の性質)も持ってるよ。」みたいなことです。
ex)I have to go there to see him
この文では[see]という動詞が[to see]という形になって副詞的に[go]を修飾しているけど[see]はもともと他動詞の性質を持つから[him]という[see]に対する目的語を取れるということです。

品詞の種類については下のページをご覧ください⬇

準動詞の種類
①動名詞
②不定詞
③分詞
の3つです。順番にやっていきます。
ポイントを説明してから細かい注意点を解説します。

動名詞
その名の通り動詞+ingで動詞が名詞化したものです。名詞については文法解説①を参照。基本それで終わりです。

・動名詞で気をつけること

●動名詞の意味上の主語(例)He don't like her wearing flashy skirts の her

下記の場合を除いて動名詞には動名詞の主語がある
・文の主語や目的語と同じ場合
ex)thank you for (あなたが) coming
・わざわざ言わなくても分かる場合
ex)My hobby is (私が) growing flowers
・一般の人々の場合
(人々が) Getting regular exercise is a good habit

●動名詞の否定(例)I'm sorry for not writing sooner

否定語を動名詞の前に置く

不定詞
一番面倒ですね。
to+動詞で名詞にも形容詞にも副詞にもなります。ここでは基本と軽い見抜き方だけ解説します。

まず、不定詞のtoも前置詞と一緒で何かに向かっていくイメージを表します。なので基本的に未来志向のイメージをもった表現です。
詳しくは⬇


●名詞的用法
基本は名詞と一緒です。主語、補語、目的語になります。
ただし英語は基本的に長いものを後回しにする傾向があるので主語や目的語はitで置き換えて後でくっつける場合が多いです。

主語のとき
To swim is a lot of fun.
→it is alot of fun to swim

目的語のとき
I found to solve the problem impossibe
→I found it impossible to solve the problem

●形容詞的用法

特になし。形容詞の役割を上のリンクからご確認ください。

●副詞的用法

副詞です。多くは後ろにつきます。

※仮定法(後日やる)と同じ用法になることがあるので注意
例)If you heard her speak English, you'd think she was an American.
       To hear her speak English, you'd think she wan an American.
(彼女が英語を話すのを聞けば、あなたは彼女をアメリカ人だと思うだろう)

●用法の見抜き方
動詞だけがto不定詞にならない品詞なので最初のうちは動詞との関係で判断しましょう。動詞基準で考えると副詞が一番見抜きづらいので慣れるまでは名詞的用法→形容詞的用法→副詞的用法の順番で考えると良いと思います。
いっぱい英語に触れると自然にわかるようになってくると思います。

●不定詞の意味上の主語
動名詞と一緒です。

●原形不定詞

make have let help※1,もしくは知覚動詞※2の動詞のつく文では、toのつかない不定詞(原形不定詞)を用いることがあります。
意味は「Oに〜(原形不定詞)させる」です。
例)I had him carry my baggage.
(彼に荷物を運んでもらった)

使役動詞の強制度
make 強制的にさせる
have  させる、してもらう
let   することを許す

※1
helpは〜するのを手伝うという意味、口語的

※2知覚動詞の例
see,look at,watch,hear,listen to, feel,notice,observeなど

●疑問詞+to 不定詞
what to do   (なにをすべきか)
which to do  (どれをすべきか)
who to do      (誰に(へ)すべきか)
when to do   (いつすべきか)
where to do    (どこで(へ)すべきか)
how to do     (どのように(どうやって)すべきか)

※whyは基本使わない

分詞
分詞は動詞+ing(現在分詞)もしくは動詞の過去分詞形で動詞が形容詞化したものです。
現在分詞は現在の状態を、過去分詞は過去の状態を表しています。
受動態とか進行形とか完了形って実は全てこれで片付くと思います。
例えばeatingっていうのは現在食べている状態なので、I am eatingは時制のところで説明したように食べているという一瞬を切り取ったものということになります。

基本は上記の説明です。
日本語の感覚的に理解しづらい1文(A)と注意すべき2文(B)を紹介します。

(A)
I couldn't make myself understood in English.
(私は英語で自分を理解されるようにする状態にすることができなかった)
→(英語で自分の言いたいことを伝えられなかった)

(B)haveについての注意点
①I had my bag stolen.
(私は私のバッグが盗まれたという状態を持っている)
→(バッグが盗まれた)

②I had my hair cut
(私は髪を切ってもらった)

①は被害を表し、②は使役を表します。主語の意志があれば②、なければ①です。判断は文脈で行います。

分詞構文

分詞構文とは一言でいうと副詞句です。主節の文の追加情報を表します。

例)①Playing soccer, I hurt my leg. (サッカーをしている時に足を怪我した)

②Feeling sick, I went to see a doctor. (気分が悪かったので、医者に行った)

太字部分のように状態や理由を追加します。

書き換えについてはここでは省略します。(読解のための文法なので)


今回は以上です。閲覧ありがとうございました。次回は受動態やります。
スキしてくれると励みになります。参考になれば幸いです。

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