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Web3から農業まで!多様な活動の軸となる共通点とはー
チューリンガムで働くメンバーのことをお伝えするインタビュー企画。
今回はWeb3事業推進 / 戦略兼エンジニアとして、部署を横断し様々な役割を担う内藤さんにお話を伺いました。九州在住で、仕事以外にも村のDAO作りや農業などにも携わるなど、幅広い活動をしている内藤さん。多岐にわたる活動の源にあるモチベーションは何なのか?に迫りたいと思います!
内藤 洋介
IT通信事業者よりキャリアを開始。ブロックチェーンに関する各分野でのプロジェクトを経て、現在チューリンガムへ参画。サブワークとしてあらゆる人々との交流を通じて、市政や産業の発展にコミットしています。
ジェネラリストとしての視点を培った地場の通信会社での経験
ジェネラリストとしての視点を培った地場の通信会社での経験
ー九州・熊本での生活や、ユニークな活動のことをTimes(※)で発信されていて。「内藤さんってどんな方なんだろう」と謎に満ちていて気になっていました!
確かに、友だちからよく言われるのが「何しているかわからない人だ」と(笑)。なのでその印象は間違っていないです。この間は、熊本のぶどう園で来年の収穫に向けた手入れが終わったところで、そこでも特に身分とか肩書きも何もなく、ただ農作業してきました。
(※)「Times」とは・・・リモートワークをしているチューリンガム社内のコミュニケーションツールとして使っている「Discord」内にある、メンバー個々の独り言をつぶやくチャンネルのこと。内藤さんのTimesでは、関連ビジネスや技術についての記事にまじって、夜道でイノシシに遭遇(!)した話や、ぶどう畑の収穫祭でワインを作った話など、気になるエピソードを提供してくれています!
ーいろいろ伺いたいことはたくさんあるんですが。まずはこれまでのキャリアを教えてください。
九州の通信事業会社でIT領域の技術者としてキャリアをスタートしました。そこで、県の行政含めた、様々な社会経験を積ませていただいた場で。ここがバックボーンとしてあります。
通信事業者って、個人へのサービス提供だけではなく、全領域にITを導入する仕事なんですよ。お客様によって、要件が様々に分かれるんですね。例えば、インターネットの変遷をみると、初期の頃はITのシステムが必要な領域って銀行のネットワークなど通信回線くらいだったと思うんですけど、それが次第に、医療とか他領域でも地域内で提供していくので。システムを作りながら様々な企業の方と触れる機会があったので、そこがいま現在の土壌になってるかなと思います。
ー内藤さんの多様な業界知識に驚かされることが多いのはそこが背景なんですね!
仕事だけではなく、他の活動の方でも同様なんです。ぶどう畑の農作業を手伝っている時でも、飲食業へどのように農産物を提供していくかを考えたり、横への展開、製品の値付け、つまりビジネスのことを、実地を通して考えるんですね。
純粋にtoCで販売しても採算が合わないよな、とか。toBにも展開した方が、在庫なく提供できるとか、友人にそうしたビジネスのアドバイスなどのサポートをしたりもしていまして。仕事以外の、サブ活動のおかげで「何しているかわからない」キャラクターができあがりました(笑)。
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「何をやりたいのか」模索の時期を経てWeb3業界へ
ーどんなきっかけでWeb3業界へ入られたんですか?
その通信会社で20年近く働いていたんですけど、半年くらい「自分は何がしたいのか」を揉んでいた時期があるんです。その時点では、ブロックチェーンをやろうと思っていなくて。ブロックチェーンという言葉だけは知っていたのですが、特に取り組んでいたわけでもなく。ただ、自分がしようとしてることを整理していくとブロックチェーンとの親和性が高かったんですね。あとは当時、九州のブロックチェーン コミュニティがあって、ブロックチェーンの企業が多かったんです。そのご縁のおかげもあって、自然とブロックチェーンをやっていたという感じです。ブロックチェーンの企業でBiz Dev兼プロダクトマネージャーとして働き始めました。そこでは、コンテンツ開発や事業をリードしていました。元々、開発者をやりつつ営業職も兼ねていたので。ゼロイチから一通り経験しました。
ー模索されていた期間にどんなことを考えていたんですか?
1つの会社に10年とか長くいると、考えが凝り固まってると自分で思ったんですね。客観的に単純に「市場をもっと知らないといけない」と思って、 その期間の中で、まず市場性を再度見つめ直すということで、東京や大阪の企業訪問をたくさんしていたんです。
キャリア転換なので、要は開発に限るということではないんですよ。ビジネスとか事業をするにあたっての考え方を、もう1回捉え直す時間に充ててみようと思ったんです。その結果、ブロックチェーンになったという感じです。
ーブロックチェーンとの親和性が高いと思ったのはどんなところですか?
ブロックチェーンは、経済学の要素があるので、地域の制度を作るのと同じ感覚なんですよね。ビットコインが描いているものや、スマートコントラクトであったり、ソフトウェアで自動化している世界であって「クリプト“エコノミクス”」という括りで捉えると、国や市政の営みと同じだと思っています。
仕事以外の、先ほどお話したぶどう畑など他の活動もしている中で、会社や組織の運営・経営って、国家運営と同じだと感じるんです。あらゆるものに通じる経済学、つまりエコノミクスへの関心が、ブロックチェーンへの興味に繋がったと思います。
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チューリンガムに入社して感じた、Web3専門家集団としての強み
ーチューリンガムに入社したきっかけはなんですか?
チューリンガムの名前は知っていたんですが、たまたま創業者の田原さんが「ビットコイナー反省会」でスーツを着て話していたことを思い出して「採用応募しているのかな」と思って調べたんです。面談でチューリンガムの方々とお話したら、 皆さんとてもいい方で。
チューリンガムであれば、腰を据えてブロックチェーンに取り組める環境があると感じたんです。リモートでの業務でも、不思議と落ち着くなと感じて。また、ブロックチェーンの取り組みを、ここまで多くしていることにも驚きました。チューリンガムのグループ会社が運営している暗号資産取引所「Zaif」もあり、ブロックチェーンの専門組織として他の企業にはない立ち位置だと感じました。
ーチューリンガムではどんな業務をされているんですか?
最初は、エンジニアとしてプロジェクトの開発業務に携わっていました。ただ自分としては、クライアントと事業計画を練って、その上でソフトウェアとしてどう作っていきましょうかと話していく、その段階から「開発」だと捉えています。その発想がないと、売れるものにはならないと思っていて、事業推進と開発を兼任するようになりました。それができるのは大企業ではなかなかできなくてベンチャーならではだと思います。
ーチューリンガムで働く魅力はどんなところですか?
ブロックチェーンに腰を据えて取り組める点です。そして、入社してから改めて思ったのが、上場グループという強みです。ブロックチェーンの専門家集団として、グループのバリュエーションを上げることに取り組めるところは大きな魅力かと思います。会社の価値向上が、日本市場においてのトークン市場を開拓していくことに直結する。そんなチューリンガムで働くメリットを感じています。
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多様な活動に取り組む理由ー すべては “エコノミクス”に通ず
ー今後、取り組んでいきたいことは?
やはり「エコノミクス」という経済圏づくりに集約されます。ブロックチェーンで言う「クリプト“エコノミクス”」です。この一環として「トークン“エコノミクス”」など抽象的な言葉ではあるんですけど、この「エコノミクス」に対して、最もモチベーションが高いです。
いま、村の自治のためのDAO(自律分散型組織)プロジェクトにも関わっているのですが、地域社会では、資源がどのように溜まっているか、それをどれだけ分配できるかを分かっていない。資本も住人たちが望んでいないものに使われていたり、そういうどこの地域でも起こっている。ただ、その最適化をしたいというよりは、その経済性や財政、金融の面を捉えつつ、その「エコノミクス」に自分がどう取り組めるのかに興味があるんです。
自分がやってきた色々な要素も「エコノミクス」に入っていて。例えば、スマートコントラクトを使う時に「コード・イズ・ロー」という言葉を使いますが、ソフトウェアを作る時には、法律、もっというと社会的な契約を無視できないはずなんです。経営のことも分かっていないといけないし、トークンを扱うということは、株式運用やアセットマネジメントの知識も必要になるし、その上で、法的な観点も押さえていないと、例えトークンを取り交わしても、その契約を執行できる状態にないということになるので。
現在の日本国内において規制緩和策をはじめ、事業会社がトークンを持てるビジネス環境づくりが進んでいます。これにリアルタイムで参加できるWeb3企業がチューリンガムだと感じていますし、この推進と実現のために、僕はクリプトエコノミクスをまずやりたい、そしてそれを専門的に取り組める場所はどこか?と考えた時にチューリンガムがあり、実現できているので本当に嬉しいです。
ー本日はありがとうございました!
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