コミュニティ中期フェーズを盛り上げる「コミュニティ内コミュニティ」
こんにちは!SmartHRのユーザーコミュニティ、PARK運営をしていますturikonbuです。
前回出したnoteがなんと2年前....!ずいぶんと長い間発信をサボってしまいました。
SmartHR ユーザーコミュニティ「PARK」立ち上げ元年にやってきた4つのこと
それだけコミュニティの運営に一生懸命でした、というそれっぽい言い訳を置いておきます。
ちなみに2年前は「ドラゴンボールを3巻まで読みました!」と書いていたのですが、2024年2月現在、進捗はございません。無念。
ありがたいことに、PARKに参加しているSmartHRユーザーさんは1,000名を突破しました。(2024年2月現在)
2022年7月のベータ版スタート時の参加者は約70名。2年弱で14.3倍増加しています。
盛りだくさんのPARKの軌跡は、こちらにまとめてあります。
人事・労務のためのサードプレイス。ユーザーコミュニティ「PARK」2023年活動まとめ
コミュニティの母数が増え、今までの取り組みでは足りないことがたくさん出てきました。コミュニティ運営としては「中期フェーズ」に入ってきているのではと思っています。
今回の記事は、どんどん大きく育つPARKの盛り上げ奮闘記です。
「コミュコミュ」に全コミット!
最近のPARKは「コミュコミュ」なしには語れません。何度この不思議な言葉を口にしたのかよくわからないくらい、ユニット中、いやPARK中が連呼しています。
「コミュコミュ」とは「コミュニティ内コミュニティ」を略したPARKの造語です。(コミュニティ運営に関わっている方には、「分科会」「株分け」などの言葉がしっくりくるかもしれません)
PARKという大きな母体の中で、共通項を持つメンバーさん同士が交流できる小さなコミュニティを指します。
例えば...
・同業種コミュニティ (製造・メーカー、医療・病院、他店舗展開系など)
・同地域コミュニティ(北海道など)
・興味があるトークテーマ(福利厚生、マネジメントへの取り組みなど)
現在、合計16個のコミュコミュがあり、それらを運営する29名のコミュコミュオーナーが誕生🎉
1~2ヶ月に1回のペースで、各コミュコミュがイベントを運営しています。
2024年に入ってから8回イベントが開催されました!大盛🙌
「コミュコミュ」が生まれた3つの背景
①新メンバーの壁の花化を防ぎたい
皆さんにはこんな経験がありませんか?
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「会社の外に出てみよう!」と思い、思い切って申し込んだ異業種交流会やパーティー。
当日、ドキドキしながら会場に向かい、受付を済ませ、会場に入るとそこには知らない人だらけ。
気まずさを隠しながらドリンクをちまちま飲み、どんどん壁際へ。壁ってなんで安心するんでしょうね....。なかなか話すきっかけができずに30分ほどで早々に撤退.........
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「知り合いがいなくて萎縮してしまった」という経験は誰しもありますよねきっと。
正式オープン後、参加者が爆増することが見込まれたPARKでは、せっかく入ってくれた新メンバーさんにこのような思いをさせてしまうリスクがあるのでは、と考えていました。
ベータ版の時期から参加してくださっているメンバーさんからも「新しいPARKメンバーさんとどんどん繋がりたい!古参ばかりのコミュニティにしたくない!」というアツいメッセージをもらっていました。
そのためには、場に慣れている先輩から話しかけられる機会が必要でした。
②SmartHRというプロダクト特性
SmartHRは、創業したばかりの数名の企業さま〜数十万人単位の従業員を抱える企業さままで、本当に幅広いユーザーさまにご利用いただいているプロダクトです。
かつ従業員規模によって、バックオフィスシステムの運用フローの組み方や導入にあたってのプロジェクト関係者人数も大きく異なります。
また、業種によっても運用が大きく差がある特性もあります。
例えば....
・株式会社SmartHRのように全従業員がPCなどデバイスを保有している企業
・病院など資格保有者や働き方のルールが多様な従業員が多く在籍する企業
・飲食・アパレルなど全国に店舗を持ち、シフト制で従業員が働く企業
・急激に従業員数が増え、バックオフィスを年々強化している企業
働き方が様々ある分、各社の人事・労務ご担当の方は「自社の最適解を探っていく」ことが求められます。
一方で、現場に寄り添ったヒントはなかなかネットで検索ヒットすることはありません。
そんなとき「自分に近い規模や業種のSmartHRユーザーとお話する」ことは非常に重要な接点になります。
実際、「規模が近く同じ業界の人と話したい!」「他社さんの取り組み事例を知りたい!」はかなりよくいただく要望です。
単発の場ではなく、継続的に関係構築できるよう業界別、話したいテーマ別などで繋がれる場のニーズは高い状態でした。
③「会話・対話・議論のトライアングル」を目指して
コミュニティが盛り上がるためには、「対話や議論」が重要だと考えています。そして、それが生まれるには土台として「会話」が非常に重要です。
PARKのコミュニティ運営は、掲示板要素のオンラインコミュニティ、直接お話するオン・オフラインイベントの2軸で構成しています。
掲示板形式ではあるものの、某知恵袋のように一問一答形式でのコミュニケーションは推奨していません。PARKにいらっしゃるのは、人事・労務業務の答えを持つ専門家ではなく、現場で泥臭く解を探している仲間だからです。
しかし、会ったこともない他社の方に質問をするのはとても勇気がいるものですし、面識が浅い人と「対話・議論」に発展するのはむずかしい。
そのためには自分と同じ共通項を持つ人が集まる場所で、話すきっかけを作り、繋がっていく場を提供する必要がありました。
人事・労務のご担当者は扱う情報のセンシティブさから、なかなか社内に相談相手を持ちにくいという特徴があります。
硬軟取り混ぜた場を持つことで、会話▶対話▶議論に発展することを目指しています。
「コミュコミュ」をどう運営する?
PARKは参加メンバーさんが運営に主体的に関わる「自走型コミュニティ」を目指しています。
たくさんの課題・議論することがあるバックオフィス。私たちコミュニティ運営者だけがイベントをするよりも、現場の最前線で戦っているメンバーさんのほうが温度感が高く、リアルタイムで必要な情報交換の場を設定できるんですよね。圧倒的に。
「メンバーさんがやりたいことを実現できる」というのも、コミュニティにおいてとても大事なんじゃないかなという思いもあり、メンバーさんに主導していただいています。
オーナーは複数名で
コミュコミュを運営してくださる方を「コミュコミュオーナーさん」と呼んでいます。
オーナーの皆さんには業務の傍ら運営していただくため、1人に負担がかかりすぎないよう複数名のオーナーを置くことを大事にしています。
オンラインイベントを1回開催するタスクは複数ありますし、何よりイベントやコミュニティ運営経験がない方がほとんど。運営側もサポートしつつ、一緒に取り組む仲間を作ることは重要なステップだと思います。
コミュニティ運営をシェアするコミュニティ
さらに、オーナーだけが参加できる特別なコミュニティ「PARK オーナー’s クラブ」も発足しました。
イベント運営のtipsをシェアしたり、各コミュコミュでコラボしたり... コミュコミュ単位での横のつながりも更に強化していきたいなと思っています。
まとめ
PARKでは「学ぶ・繋がる・発信する」を軸にコミュニティを運営してきました。
孤独になりやすい人事・労務の皆さんにとって、学びがあり、仲間を作り、知見をシェアできるより良い場所であるために、どんな取り組みができるか試行錯誤する日々です。
運営のほうが、メンバーやオーナーの皆さんに支えられて回っているコミュニティです。誰もが輝けるサードプレイスを目指す、PARKの取り組みでした。
おわり