ノックアウト開幕戦。
27日・28日と2日間にわたって行われたTHE SECONDノックアウト開幕戦。
選考会から選ばれた32組がタイマンして勝ち上がるという、今までのお笑い賞レースではなかったタイプのこのシステム。
審査員は観覧のお客様の中から選ばれた100人。
「とても面白かった」「面白かった」「面白くなかった」のそれぞれ3点・2点・1点をつけ、その合計点数で競うというものでした。
全てのネタを見れたわけではありませんが、個人的主観での感想を綴りたいと思います。
後輩としてではなく、ただのお笑いファンとして敬称略でいかせていただきます。
だって優劣なんてつけられませんから、みんな面白いから!
滅茶苦茶長いので、お笑い好きだけお付き合いください。
・前説
くらげ
この後4回点数をつけられることになるとは本人たちも思っていなかったでしょう。
・Aブロック
1回戦
×スーパーマラドーナVS2丁拳銃〇
正統派漫才対決。
この大会の初戦。スーパーマラドーナが先手。
いきなり客いじりから始まるM-1では考えられないスタイル。一気に空気が寄席になる。
最初いじりすぎてまさかの暗転終了。ぐっとお客さんの心を掴んでました。
2丁拳銃さんのネタは久しぶりに見ました。ずっと頭に野々村さんがちらついたの仕方がない。
2回戦
×Dr.ハインリッヒVSスピードワゴン〇
独特空気対決。
双子の織り成す二人にしかわからない世界観と「あまーい」を武器に女性たちを小沢ワールドに引き込んでいく、なんとも似た系統の二組。
ただ圧倒的二極化になるDr.ハインリッヒよりも知名度とまだ万人向けのスピードワゴンに軍配が上がった感じ。
個人的にはDr.ハインリッヒの方が好みでした。
・Bブロック
1回戦
〇流れ星☆VSプラス・マイナス
ベテランギャガー対決。
東のギャガーちゅうえいさん要する流れ星☆と、西の劇場すべり知らずプラス・マイナス。
今大会注目カードの一つとして期待したお笑いファンも多かったと思います。
敗れはしたもののプラス・マイナスには「面白くなかった」の1点がなんと0人という驚異の記録をたたき出しました。
高得点同士の戦い、他のブロックだったら勝ってたんだろうな、と抽選の妙を感じました。
2回戦
〇タモンズVS三四郎×
ほぼ同期対決。
ダークホース・タモンズのジャイアントキリング、とはなりませんでしたがそれでも惜しいところまでいきました。
ここは知名度の差が出た感じがします。
もちろん劇場によく足を運ぶ方でしたら、タモンズも知っているのでしょうが、関西にはまだなじみがあまりないというか。
若干大波さんが緊張している感じが見てとれました。
審査員の「選考会のネタの方がよかった」という言葉があったのが印象的でした。
ネタ選びも大きなポイントですからね。
・Cブロック
1回戦
×なすなかにしVSCOWCOW〇
昔から仲良し対決。
試合見れず。
なんでも点数が一緒で、3点をつけた人の多さで決まったとか。
見たかったの一点に尽きます。
2回戦
〇超新塾VSジャルジャル
グローバル対決。
ジャルジャルの途中からしか見れず。
今大会一番不気味なポットA注目株ジャルジャルがまさかの敗退。
点数の時だけ見れたのですが、俄然超新塾が気になりました!
・Dブロック
1回戦
×モダンタイムズVSラフ次元〇
異次元対決。
モダンタイムズが未知数過ぎて誰も予想がつかなかったんじゃないでしょうか。
前の現場が押して、モダンタイムズさんのネタ前ギリギリに飛び込んだというラフ次元がその勢いのままに勝利。
ネタ後のインタビューで付き人が出てくるところまでモダンタイムズなんだろうな。
やっぱりお金持ちは強いんですねw
2回戦
×Hi‐HiVSギャロップ〇
ハゲ対決。
お互いネタにハゲ要素をふんだんに取り入れて、このルッキズムの時代を逆行しているにも関わらず大ウケ連発。
試合後には額と額をつけて挨拶をするというフサフサにはわからないであろう交流をしておりました。
岩崎さんの「当たるべくして当たった」という言葉が印象的でした。
・Eブロック
1回戦
×ツーナッカンVS三日月マンハッタン〇
自称ファンゼロ対決。
今大会一番の激しぶ対決でした。
恥ずかしながらどちらのコンビもあまりネタを見たことがなかったのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
見たことないベテラン芸人を見れるのも、この大会ならではないでしょうか。
2回戦
×フルーツポンチVSテンダラー〇
吉本東西対決。
最近やっている村上さんのモノマネをふんだんに使って挑むも、西の劇場番長テンダラーに軍配が上がる。
漫才の場数の差が如実に出た感じがしました。
余談ですが、昔仕事でテンダラーの漫才を見たときに「10分で」と言われてたところ15分やっていたのを思い出しました。
それだけ百選練磨ってことなんですね。
・Fブロック
1回戦
超しゃべくり漫才対決。
×ガクテンソクVSマシンガンズ〇
抽選会の時に”ガクテンソク可哀想”と言われたのがまさに現実なった形に。
正統派漫才を繰り出したガクテンソクに対し「これは負けましたね」から始まったマシンガンズが観客の心を圧倒的に引き付けて勝利。
実力よりも会場の空気を制したマシンガンズに軍配が上がった感じ。
2回戦
×インポッシブルVSランジャタイ〇
漫才か漫才じゃないか論争対決。
ある意味今大会一番の注目カード。
独特な世界観を持つコントに定評のあるインポッシブルと、M-1ファイナリストのランジャタイ。
どちらも型破り過ぎるそのスタイルに、同じ漫才なのに異種格闘技戦を彷彿させる戦いに。
司会のトレンディエンジェル斎藤さんが「ハブとマングースの戦い」と言っていたけれど、ネタから言わせるなら「巨大昆虫と猫の戦い」みたいなイメージ。
でも漫才はどっち!?ってことでランジャタイが勝利したのかもしれない。
・Gブロック
1回戦
〇かもめんたるVSモンスターエンジン×
空気作るのは超一流対決。
なんとも読めない不気味さを醸しだるかもめんたると、「神様の遊び」で一世風靡したモンスターエンジンの同期対決。
実力差はそこまでないと思ったんですが、不気味な方が人間惹かれるのでしょうか、かもめんたるが勝利。
モンスターエンジンのネタは選考会と同じだったと思います。
2回戦
×シャンプーハットVS囲碁将棋〇
圧倒的カリスマ対決。
注目カードの一つ、吉本東西先輩後輩対決。
上方漫才大賞も取っている言わずと知れた西のカリスマシャンプーハットと、無冠ながらも後輩からの絶大な信頼を受ける囲碁将棋のまさに夢の対決。
軍配は後輩ながらもポットAに入った囲碁将棋に。
試合後のコメントで「とても尊敬している」という囲碁将棋に対し「ネタを研究してどんどん好きになった」と言った恋さんの言葉に涙する文田さんが印象的でした。泣くの早ぇって!
・Hブロック
1回戦
×スリムクラブVSタイムマシーン3号〇
なんだか楽しそう対決。
試合見れず。
ここだけ全く情報が届いてこなかったんですが、どうだったんでしょうか?
また調べてみたいと思います。
2回戦
×東京ダイナマイトVS金属バット〇(不戦勝)
試合見れず。
ハチミツ二郎さんの体調不良により出場辞退をした東京ダイナマイト。
しかしノックアウトでネタはするということで、金属バットが持ってきたのが東京ダイナマイトの完コピだったそうです。
めっちゃみたかった!!!
こうやって結果を割り出してみると…
・後攻の方が勝率が高い(13/16)
・ポットAがほぼ勝ち進んでいる(負けたのはジャルジャルのみ)
・関東勢の方が勝ち上がっている
・先輩の方が勝ち上がっている
事務所も偏ることなく、M-1以上に実力者しか残れない戦いなんだなと改めて実感しました。
次のノックアウトは4月下旬。
またヒリヒリした戦いになるのでしょう。
果たして誰が勝ち上がるのか。
審査方法はどうなるのか。
配信はあるのか。
5月の決勝まで目が離せません!!
以上すべて主観ですので文句は受け付けません。
なお応援していたコンビはほとんど負けたというね!残念!