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作品について語りたい②「tenacity」

gallery hydrangea企画公募展「手の中の花」14日(木)より後半が始まりました。前回は「目覚め」について書きましたがそれと一緒に展示されている「tenacity」について・・

[tenacity]固執

「固執」固く自説を守って曲げない事

良い様にも悪い様にもとれる印象がしますが私のイメージでは後者です。

散歩の途中に古い樹皮から突き出した幹を見かけました。最初は「ああ・・生命力が強いな・・」という感想でしたが、違う日にみると樹皮が幹にまとわりついている様に見えて「執着・閉じ込める・逃がさない・固執・がんじがらめ」という言葉が浮かびました。

過去にそんな経験があります。

曖昧で言い表せないじっとりとしたソレは心を凍らせる・・言葉にならない不快で嫌な記憶です。

新しく生まれ変わろうと必死に枝を伸ばしているのに、それを覆うように樹皮がまとわりつく。「守っている」とも取れますが「固執」となると印象は違います。考えを押し付けられ、発した言葉も気持ちも【個】を否定されるその感覚。自分から離れてゆくことを許さない冷たい体温。

「目覚め」とは正反対なイメージの作品です。

*「目覚め」について下記記事にて

「陰陽」というのでしょうか、光が差せば影が出来るようにこの絵は

影になるような位置づけで制作していたかもしれません。

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「夜」があるから「日の光」に感謝できるように

「悲しい」事があるから些細な事が「嬉しく」感る

「目覚め」を描く上でとても大切な作品でした。

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「tenacity」2021年 227×158㎜

インク/紅茶/水彩/アクリル/ケント紙/木製パネル

此処に

この中に生きればいい

未来など不安定

来世など不確かで

私との記憶の中を未来永劫廻ればいい

離さない

離しはしない

その身体も心も

未来を夢見るその手も全て

私のモノだ


「tenacity」イメージボード

会場では2点揃って展示して頂いているようなので、もしご来場が叶うならその対比もご覧ください。

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gallery hydrangea企画公募展「手の中の花」

2021年1月7日(木)~1月17日(日)定休日:火・水

13:00~18:30(最終日17:00)

:ご購入はお電話やDMなど通販対応も可能です。

:ご来場の際はマスク着用にて宜しくお願い



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卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
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