【雑感】若さゆえの過ちを棚上げできるのはオッサンの特権、ですが、自分と同じ過ちを繰り返すことを次代に推奨したくはないですかね。。
私自身は(一浪とはいえ)大学1年の頃から飲酒していました。もっと言えば、高校生の時に自宅に来たお中元か何かで飲ませてもらった「久保田」が絶品だったのは今でも覚えています。それなりに飲み過ぎて前後不覚になった事もありますし、そこそこに失ったものもありますが、それらをすべて棚に上げて、、
パリ五輪まで一週間となったタイミングでのこのニュース、主にSNS上での賛否両論の渦巻き具合をざっと俯瞰していますが、大枠では「まだ若いのだから、今回の失敗だけで辞退させるのは厳しすぎないか」と宮田選手寄りの擁護と、「ルールも守れない人間は代表としてふさわしくない、協会も苦渋の決断だろう」との日本体操協会よりの擁護に二分、といった所でしょうか。
まずは、宮田選手の陰で代表に選ばれなかった選手の皆さんが存在しているとの点も含めてみておきたいな、と個人的には。
その上で、どちらの意見ともに「教育的配慮を!」といった言葉が付与されているのも興味深く見ていますが、私自身は「上手ければ(強ければ)、何をしても許されるとの歪な成功体験を与えなかった」との点で「日本体操協会の判断」をまずは支持します。
それこそ、宮田選手への「教育的配慮」に他ならないでしょうし、また、この先に未来の代表となっていく子供たちへの「教育的配慮」でもあるでしょうから。
あくまでタブロイド紙での話で、またここ最近、いわゆるオールドメディアが言う「関係者」の存在には大分懐疑的ではありますが、こちらの内容通りに今回が初犯ではなかったのであれば、少し様相も変わってきますかね。
宮田選手が在学している順天堂大学からもプレスが出ていますが、個人的には少々引っかかる言い回し、との印象です。
あくまで私見ですが、「初犯・再犯」といったニュアンスを感じられない、協会の「常習ではないとの本人の言を信じる」、大学の「常習性がなければ」といったそれぞれの言い回しにどこか符牒めいたものを感じてしまうのは、今回の喫煙・飲酒がナショナルトレーニングセンター(NTC)内との事であれば、その気になれば内々に処理も出来たろうに、内部告発との形でオープンにしたのは広い意味で(宮田選手も含めた)選手を守るための必要があったからかなとみています、さてその要素は奈辺にあるのか。
今後、日本体操協会から何かしらの報告書等々が出てくるのかは不透明ですが、選手全体を守るような流れになってくれるとよいなと思います。ただ、それは決して今回のパリ五輪に宮田選手を参加させることではないとも考えています。
少しの油断で全てを失うとの事、今回の宮田選手はまだ19歳とのことですが、それでも競技生活引退後の人生の方が長くなるのは変わらないでしょう。長い目で見れば、今このタイミングで厳格に扱われることは教育的にみたらよかったのかな、と、そういった意味での配慮がなされていると思います。宮田選手ご自身が体操競技を神格化していなければ、人生の再チャレンジはいくらでも行えるでしょうから。
「たかが飲酒、喫煙、されど飲酒、喫煙」、「強ければ、上手ければ何してもよい、周りをどう扱ってもよい」ってのは、私の世代でも競技レベルを問わずに(特に個人競技などはより色濃く)ありましたが、そういった驕慢さが各種ハラスメントを引き起こしていたのではないかなぁ、なんて思いながら。
あと数年前から、ニコチンは今後ドーピングにひっかかる可能性もあるとの見立ても出ているのですね、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が「監視対象」に入れる形で。
当然、各協会もこれらを踏まえて中長期的な視点から行動規範を策定していると思いますので、そもそもに宮田さんがアスリートとしてもさることながら、チームをまとめるべき主将としても意識が低かったのでは、と言われても仕方ないんじゃないかなぁ、、
特にニコチンはその中毒性が問題になることも多いですし。順大さんはどうお考えなんだろうか、学校としてきちんと追いかけてくれてるとよいのですが(息子の友人が通っていたりもしますので)。
また、法律云々もですが、所属する組織のルールを大枠で守れない人は結局のところ大成できない。ルールが気に食わないのであれば、破る前に改正するよう働きかかけるのが法治国家でのあるべき習律かな、なんて、最高裁の判断なんて意味がないと放言していたどこぞの元首長さんを思い出しながら。
ちなみに、私が一番肚落ちしたのはこちらの方のまとめでした、よろしければご参考までに。。
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