今年は続きますね、、最初に思い浮かぶのは『宇宙皇子』のイラストです。
先日の鳥山先生に続いて、今度はいのまたむつみ先生ですか、まだ60代だったと思いますが、寂しくなります。ついこの間、X(旧:Twitter)アカウントを開設されて、お、と思っていただけになおさら。
個人的に、一番に思い浮かぶのは『宇宙皇子』のイラスト(表紙・挿絵)。確か中学生くらいの時に地元図書館の大人向けの文芸書コーナーで、その印象的な表紙に引き寄せられるかのように見つけたのを覚えています。
それまでの児童向けのハードカバー版や文庫などとはまた違った、新書版での読書体験にどこか大人になったような気分を覚えながら、夢中になって読んでいました。
その後、手元にも置いておきたく、主に文庫版を古本屋で買い漁っていましたが、最終的には新書・文庫双方を揃えてしまい、今現在でも屋根裏に眠っています(新書版天上編とか10冊セットで1,000円切っていたような、、)。
物語自体では、個人的には地上編の沖縄(琉球)やかぐや姫を絡めた話が一番印象に残っています。また次の天上編までの疾走感のある物語は、いのまた先生の挿絵などともリンクしながら今でも思い出せます、その瑞々しさとともに。
ただその後の妖夢編、煉獄編以降になると、物語の失速感だけは覚えていますが、正直内容はあまり、、最終章となった黎明編のラストも当時はなんとも首をかしげたような。皇子を神、各務を仏となぞらえるのであれば、いっそ神仏習合的に扱ってくれた方がまだなぁ、とか、同時期にハマっていた『孔雀王』とか思い出しながら感じていたような気も。
ただそれでも、それなりに圧迫する分量(新書・文庫あわせて80冊弱)にもかかわらず、(屋根裏とはいえ)手放していないのはやはり、いのまた先生のイラストに魅入られているからかなぁ、と今更ながらに。
あとは、ドラゴンクエストの小説版の表紙も思い出せます。ドラクエ自体が好きだったこともありますが、鳥山先生のイラストとはまた違う雰囲気が素敵でした。その他だと、テイルズシリーズもだったかな、ゲームとしてはファンタジアをプレイしたくらいと思いますが、淡い色使いの繊細さは印象的だったなぁ。
よく考えたら、ドラクエつながりで鳥山さんともご縁があったのですね、あらためて、ご冥福をお祈りいたします。寂しくなりますが、作品を語り継いでいくことが一番の、なんて思いながら。