Route 246と小室哲哉氏の親和性

 気づけば10日以上も更新していなかった。三日坊主どころか1日坊主になるところである。 

 2020年7月24日、乃木坂46は「Route 246」を配信限定でリリースした。この曲は作曲が小室哲哉氏である。今回はこの曲と小室哲哉氏、そして秋元康氏について書いていこうと思う。

 初めに私は乃木坂46が好きである。好きになった理由は大学時代の友人が乃木坂46が好きだったからである。要するに朱に染まった訳だ。乃木坂工事中というバラエティ番組も毎週録画して楽しく視聴している。曲もよく聴く。「サヨナラの意味」や「インフルエンサー」が好きでよく聴く。シングルA面の曲だけ挙げるとニワカに思われ何か癪なので他の曲を挙げると「せっかちなかたつむり」が好きである。

 次に小室哲哉氏についてである。私は1996年生まれなので小室ファミリーのピークは知らない。しかし全盛期はとても凄かったという話は親からも聞いたことがある。私の趣味の一つに作曲がある。よって現在のJ-POPにとても小室哲哉氏の影響が大きいことも知っている。小室氏が多用した和音進行には「小室進行」なんて名前が付けられているほどである。

 さて前置きが長くなってしまった。本題に入ろう。Route 246を初めて試聴した際に感じたことは「あぁ、小室哲哉氏らしい曲だな」である。作曲が小室氏なのだから当たり前なのだが、それでも感じてしまう。和音進行も「小室進行」を多用している。小室氏特有の転調の嵐。そしてシンセの音。全てが全て小室氏らしい曲である。個人的には小室氏の曲は好きなのでこの曲も好きな曲である。

 しかしである。この曲と乃木坂46の今まで築き上げてきたイメージと合うのか?とも感じてしまった。小室氏は自分の出せる力を出して作曲しただろう。問題は小室氏の曲と乃木坂46が見事に合っていないのである。

 今まで乃木坂46はダンスミュージックのような楽曲を世に送り出してきたこともある。制服のマネキンが代表例であろう。制服のマネキンも乃木坂46に合っている曲である。ダンスミュージックのような曲も私は乃木坂46に合うと思っている。

 ではなぜここまで親和性が低く感じるのだろう。このRoute 246なんてThe ダンスミュージックといった曲である。理由を考えるに単純にちぐはぐなのだと思う。小室氏の曲と乃木坂46の声が合っていなく感じる。さらには秋元康氏の詩も曲とマッチしていないように感じる。

 小室氏の曲は私は良くも悪くも癖があると感じる。前述した転調の嵐やシンセの音などがまさに小室氏のクセであり個性なのだと感じる。だからこそ小室氏の曲で大ヒットをした歌手もいるのだろう。要は曲にハマる声や人がいるのである。今回乃木坂46はその「クセ」にハマらないアーティストであったのだ。

 次に詩である。この曲はサビで「Wow」が多用される。何のために「Wow」を書いたのかよく分からない。サビの1フレーズの中に4個「Wow」が入っている。音にすれば4個、曲全体では96個「Wow」が使われている(※1)。ということは96音何か他の言葉を入れられると私は感じてしまう。ちゃんと数えていないがこのnoteの2段落分は書けるくらいである。多くないか?それだけの余裕があるのならばもっと伝えたいことや書きたいこと書けるのではないか?そんなことを考えてしまう。仮に書きたいことがこれ以上ないのなら小室氏と曲について相談するのが作詞家の役割なのではないかと思う。今回作曲家と作詞家は共に大物である。ゆえに曲と詩が合わないといったことが起こってしまったのではないか。

 書きたいことを書くまで1500文字程度使ってしまった。念のため述べておくが、別に秋元康氏を否定してる訳でもない。日本の文化を創ってきた人である。それだけの実力がありながら今回のような作詞になったのはなぜなのか。それだけは気になって仕方が無い。

※1:https://www.uta-net.com/song/288419/ (2020/07/27確認)

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