シュピナートヌィ・サラート・ス・ヨーグルダムの休日
落語の【寿限無】って知ってるかい?昔、産まれた子どもに名前がつけられないってんで、候補の名前を全部つけちまったって話さ。まぁ、この話の良さは、実際の噺家さんに語ってもらうとしてよ。
問題は、アタシの名前もやけに長いってことさ。なに、何て名前かって、いちいち全部いってたら日が暮れちまう。それでだ。親がアタシに愛称をつけたわけさ。なんていう愛称かって?そりゃ、「ジョン」だよ。愛称といえば、ジョン、だってさ。親ってのは勝手だねぇ。名前を長くしたかと思えば、とんでもなく適当な愛称をつけちまう。犬じゃないんだから。しかも、1文字もかすってないんだぜ?
ん?その話はまだ続くのかって?つまらんだと?アンタもなかなか言うねぇ。そういや、アンタの名前はなんてんだい?ほぉ、×××かい。そりゃ、アンタの名前も珍しいくちだねぇ。いっちょアタシが愛称をつけてやろうか。何?いらない?まぁ、そういわずに。そうだねぇ「ヨーグルト」なんてどうだい?親に似てセンスがない?ハッハッハ。そりゃ、悪かったねぇ。
飲み屋で隣席の客の会話に聞耳をたてるなんてよくある話だ。なんとも言えないこの空気を楽しんで、私の休日はすぎてゆく。
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