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韓国美容師資格の試験概要をわかりやすくまとめてみた!

アニョハセヨ。
この記事では、韓国の美容師資格について分かりやすくまとめていこうと思います。
この記事の中に試験の申し込みについてや試験の概要についても記載していきますので、これから韓国の美容師資格取得を目指そうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

日本の美容師資格と韓国の美容師資格は大きく異なる

日本の美容師資格と韓国の美容師資格は大きく異なる点がいくつかあります。

まず、日本と韓国の美容師免許の取得について共通している流れは以下の通り。
1.理容師・美容師養成施設への入所 ⇒ 2.理容師国家試験・美容師国家試験の受験 ⇒ 3.理容師名簿・美容師名簿への登録(免許申請) ⇒ 理容師・美容師免許の取得

◇日本の美容学校と試験内容
管轄省庁:厚生労働省
昼間課程は2年間、夜間課程は2年から2年半の間
試験の内容:筆記試験及び実技試験
→厚生労働大臣が指定した(公財)理容師美容師試験研修センターが年2回実施。

◇韓国の美容学校と試験内容
管轄省庁:保健福祉部(보건복지부)
午前の部・午後の部・夜間の部の3部構成がほとんどで最短1ヶ月〜取得可能
(※通う美容学校のカリキュラムによって幅があります。)
試験内容:筆記試験及び実技試験
→国家資格の試験を扱う韓国産業人材公団が随時試験を実施。

韓国の美容師資格は全部で大きく4つに分かれる

次に韓国の美容師資格について詳しく掘り下げていきます。
日本の美容師資格と最も大きく異なる点は美容師資格が4つの分野に細分化されているということではないでしょうか。

韓国の美容師資格は大きく、
・ヘア
・メイクアップ
・ネイル
・皮膚美容(エステティック)
の4つに分かれています。
ということは、取得している分野以外の業務は行えないということです。
(例:ヘアの資格以外を持っていない場合はメイク・ネイル・エステの分野での業務は行えず、行ったものは違反の対象になる)

これは韓国ではあるあるなのですが、ヘアとメイクでは担当する美容師が異なる場合が多く、芸能人のヘアメイクも美容室とメイクサロンをはしごして現場入りする芸能人が多いのです。

試験は”Q-net”が全てを網羅している

韓国の美容師資格は国家技術資格(국가기술자격증)と言われる専門職・技術職に分類されている国家資格になります。

国家資格の試験や情報を取り扱うポータルサイトや法人はいくつかありますが、美容師資格は韓国産業人材公団(한국산업인력공단)というところが扱っています。

この韓国産業人材公団のポータルサイトで試験の情報や申込み、合否の確認、資格証の発行等を行うことができるのが”Q-net”になります。
Q-netはアプリがあり、アプリを取得したのち会員登録および試験の申込みに必要な事項を登録して本格的に試験の申込みを行うのです。

Q-netの登録の仕方については別のnoteでまとめようと思います。

試験の内容は2段階構成になっている

韓国の美容師資格は日本の美容師資格と同じく、筆記試験と実技試験の2段階構成になっています。

◇試験にかかる費用
ヘア部門:筆記: 14,500원 / 実技 : 24,900원
メイク部門:筆記 : 11,900원 / 実技 : 17,200원
ネイル部門:筆記 : 11,900원 / 実技 : 17,200원
皮膚美容部門:筆記 : 14500 원 / 実技 : 27300 원
(※2024年5月現在。変更になる場合があります。)

◇筆記試験
実施日時:随時
試験方式:CBT方式 客観式四択問題 60問出題100点満点
合格ライン:60点以上
随時実施されているため、Q-netにて一度に複数回申請可能。
※ただし支払い後期限が過ぎた場合は、試験を受けていなくても返金不可。

◇実技試験
実施日時:随時(筆記試験合格者のみが申請可能)
試験方式:客観式 各部門の出題課題を遂行
合格ライン:60点以上
随時実施されているが、実技試験は一度受けたのち合否の発表を待ったのちに次回の申請が可能。
※ただし支払い後期限が過ぎた場合は、試験を受けていなくても返金不可。

筆記試験および実技試験の詳細についてはヘア・メイク・ネイル・皮膚美容に分けて詳しくまとめていこうと思いますので少々お待ちください。

最後に

韓国の美容師資格の試験概要についてまとめました。
日本と異なって随時試験が受けられるのは受検生にとってはとてもいいですよね。

試験の費用も日本に比べると安いです。
妊娠・出産を経て子育てしながら美容学校に通い短期間でチャレンジできたのはラッキーだったと思います。

実際、美容学校の生徒は美容学生を目指す学生さんのほかに主婦の方や定年退職された方、お年を召された方もいらっしゃいました。
日本よりも美容学校に通って資格にチャレンジする学生以外の方がとても多い印象です。(これは昨今の韓国の就職難や晩婚晩産化も影響していると思いますが…。)

次回は各部門の試験詳細についてアップしていこうと思いますので、引き続きお読みいただけたら幸いです。

CHIAKI.

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