暇すぎて「かくれが」入ってみた
こんにちは。100年前からメンクリ通い☆躁鬱ひきニートの春北つららです。
今日は私の大好きな「かくれが」について紹介します。
「かくれが」って何?
「かくれが」、及び「かくれてしまえばいいのです」とは、NPO法人の自殺対策支援センター"ライフリンク"様が提供していらっしゃる子ども・若者向けのWeb空間です。
詳しくは、以下の記事を読んでみたり、実際にサイトに入ってみたりして実感して欲しいのですが……
X(旧Twitter)とInstagramにもアカウントがあります!
とにかく、この「かくれが」の何がすごいかと申しますと!まず厚生労働省の「基幹SNS相談事業者」(≒お手本になる存在)として唯一の指定を受けていらっしゃるあの天下のライフリンク様が提供してくださっていること!!そして「いまのつらさに耐えられないのなら、一度隠れてしまいましょう」というコンセプト(※)がハチャメチャに良い!!!!この2つに尽きます!!!!
(※)「かくれが」の制作に全面協力していらっしゃる絵本作家のヨシタケシンスケさん曰く、「この世が嫌なときにあの世以外の場所があれば、そこに一時的に避難して、またこの世に戻ってくればいいじゃないか。この世でもあの世でもない『その世』という選択肢を作ってみたかったんです」 とのことです。
そのコンセプトは可愛らしいイラスト、簡単であたたかな日本語で紡がれたメッセージ、ネット初心者向けのサイト設計(なんとなくで使えるデザイン)等で余すことなく表現されているので、ぜひ一度「かくれが」を覗いてみてください☆彡
本当に色々と"やさしく"設計されているので、子どもに限らず疲れた社会人〜お年寄りまで万人に効きますよ……!!
どんなことができるの?
「かくれが」は「しにたいきもちとむきあうエリア」と「しにたいきもちをやりすごすエリア」に分かれています。
「しにたいきもちとむきあうエリア」には、今(2024年11月現在)以下のコーナーがあります。
①むかんけいばあちゃんの部屋(≒管理人からのメッセージが読める)
②こっそりハッキリ発表ルーム(自分の気持ちを吐き出せる)
③ロボとおしゃべりコーナー(AIと話せる)
④相談センター(電話相談orSNS相談に繋がれる)
⑤センパイ横丁(生きづらさを抱えていた人の話を読める)
「しにたいきもちをやりすごすエリア」には、今(2024年11月現在)以下のコーナーがあります。
①ふにゃふにゃニュースセンター(軽い内容のニュースが見られる)
②あなたのオススメおしえてルーム(オススメのゲーム・食べ物・場所・つらい時のやり過ごし方を書き込む掲示板)
③ゲーム自習室(ゲームができる)
④オススメ市場(著名人のオススメが見られる)
う〜ん、メンブレ初心者にピッタリの、実に健全なラインナップですね。
「かくれが」にある様々なコンテンツを体験し、そこに集う人々を俯瞰して見ること。
それは、社会に馴染めない人は自分以外にもたくさんいて、そんな自分たちを見守ってくれている人もまたたくさんいるのだという事実を実感することに繋がるような気がします。
ライフリンクさんにとっては相談センターの待合所や情報発信の場として使えますし、まさにウィンウィンですね!
とは言え、動作が遅いとか、何度も訪れたくなるほど魅力的なコンテンツがないとか色々なアレ(課題というか個人の嗜好との兼ね合い)はあるかと思いますが、何はともあれ国がネットの居場所支援に乗り気でいてくれるという事実が私、こもりびととしては本当〜にありがたくてですね……!!もう、大好きですライフリンク様。このままガンガン突き進んじゃってください!!私は布団の中から密かに応援(?)しております。
「かくれが」への入り方
おばあちゃんをクリックorタップして話しかけるだけ!あとは直感的な操作で様々なコンテンツを楽しめます!
普段ネットを使わない人でも使える仕様になっているのが、ありがたいですね^ ^
個人的には、スマホだと画面が小さくてマップの全体像が掴みづらかったので、PCやiPad等で入るのがオススメです!
ヨシタケシンスケさんの素敵な世界観をよりじっくりと味わえますよ♪
個人的な要望
おばあちゃん、メタバースに別荘建てない?
もちろん二次元だからこその良さ(ex.スマホやPCで、簡単な操作が出来ればOKなのでより多くの人が参加しやすい、刺激が少ない等)もあるかと思いますが、私はおばあちゃんと一緒に健康体操したり散歩したり映画見たりペットを愛でたり果物収穫しておやつ作ったりもっと色々たくさんやりたいことがあるのでぜひVRも取り入れて欲しいです!時間と場を共有しているからこそ得られるエネルギーって絶対あると思うんだ……!!
もちろんイチから作るのはハードルが高いでしょうし既存のプラットフォーム(VRチャットとか)を使うには安全性の担保が難しいとか対象年齢が制限されるとか色々と問題があるのでしょうが、恐らくメタバースはこれからもっと普及していくでしょうし福祉との相性めちゃくちゃ良いと思うので……!!(勝手に)期待しております!!
あと、(これは「かくれが」の外にある方が良いのかもしれないですが……)自立支援医療とか生活保護とか福祉の制度についてわかりやすく説明してくれるコーナーが欲しい!理想としては24時間営業で、9〜17時の間は人間が、それ以外の時間はAIが対応するとか……!マンパワー足りなかったらオールAIでも良いし、なんなら市役所とか病院に電話かけるの応援してくれる(何をどこにどう聞けば良いのか教えてくれる)だけでも良い……!
福祉のこととか詳しく聞きたくても電話できない、外に出れない、市役所やってる時間に起きられないから相談できないって人本っっっっ当に多いと思うんだ……!!
制度の手続き自体も時間かかるし、エネルギーいるし、もっと手助けが欲しいよ。
なんなら制度だけじゃなくて、不登校児向けのフリースペースとかカフェとか、現実世界の支援リソースに繋がるための支援ももっとして欲しい(もうライフリンクさんはわかってると思いますが……)。
やっぱりオンラインの支援だけじゃ難しいケースがありますからね。
AIとか使って、利用者にピッタリな(インプットされた地域・年齢・目的等に合った)支援機関を紹介してくれるサービスとかあると良いな〜と思いました!
以上、「死にトリ」からのライフリンクファン兼元不登校児からのお気持ちでした。
まとめ
「かくれが」とは、メンタルブレイカーのキッザニアである(暴論)。
オンラインの居場所というものの必要性が広く認めれてきている今日この頃(※)。今後もその動向に大大大注目していきたいと思います。
(※)「かくれてしまえばいいのです」はSDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を、オンラインゲーム「Minecraft(マインクライフト)」を活用した不登校支援プロジェクト「ゆるクラ」はグッドデザイン賞を受賞したらしいです。とっても嬉しいニュースですね!
次回はメカニカル仏について書く予定です。
お楽しみに〜。