「育てる」をテーマに。NPO法人いろね
今回は熊本県南関町で事業活動をされている「NPO法人いろね」をご紹介します。
熊本県の南関町及びその周辺地域に対して、「育てる」をテーマに持続可能な循環型社会づくりに関する事業を行い、南関町及びその周辺地域の活性化に寄与することを目的とされています。(引用元:内閣府NPO)
地域の人々で地元を活性化を
南関町では山仕事や草刈等といった農家さん達の仕事も高齢化によりできなくなり、うつくしい農村の風景が消えつつありました。
市町村の枠をこえて、地域の人々、都市と農産漁村のつなぎ役になり、人、地域、環境、農山漁村を育て、循環型社会をつくっていくことで、さらなる地域の活性化に繋がることを見据えました。
コミュニティーの輪を行政に頼るのでなく、地域の人々で作り上げていくことが必要だという想いになり、2016年にいろねさんの事業がスタートしました。
5つの事業の柱
いろねさんの事業は5を柱としています。
・山を育てる
竹林等の伐採、木材の活用、山道の清掃等
・人を育てる
体験の企画運営、マルシェの企画運営
・里山を育てる
地域の活性化
・生き物を育てる
自然環境の保全、生きもの観察、生きもの調査 等
・田畑を育てる
お米作り、お野菜づくり、堆肥作り 等
Facebookでは活動の様子がアップされています。
作業道整備
田んぼの学校
竹の子採取
いろねさんの活動にゴールは設定していません。次の世代へ繋げるために、大人である自分達が何をするべきか、何を必要としているかを常に考えながら事業活動へ取り組まれています。
それもあり、いろねさんの活動に参加する人は子どもさんをはじめ若い方が多いです。
今後活動内容の情報更新は、いろねさんのホームページにて活動内容が随時アップされます。
里山をつくる「キとネ」設立
稗島さんは「今と生きる私たちが美しいと感じる里山をつくる」をテーマに新たに事業をスタートしました。
事業団体名は「キとネ」です。
・木を植え育てる事業
・木を伐り整える事業
・田畑を耕し農産物を作る事業
・農林産物の販売事業
・山で遊ぶ事業
キとネさんのホームページに活動状況がアップされているので、ぜひご覧なってみてください。
ゴールがないからこそ今必要なことへ力を注ぐ
世の中が変化するスピードは著しく早いと思ったり、過去と比較して世の中が矛盾していると感じる方もいることでしょう。
社会活動をスタートした当初に設定した最終ゴールが、年月を経て現在の社会から求められるニーズに合致するとは限りません。
逆にいうと、最終ゴールがない活動も世の中から求められつつあると筆者は感じています。
いろねさんはゴールがないからこそ今何必要なことを発見し、活動を通して次世代へ繋ぐことをされています。
「育てる」テーマが活動に参加して得られるものがあり、「経験」という大きな財産が将来役に立つものがあると筆者自信が学びました。
執筆にあたり、いろねさん代表の稗島寛浩さんへオンラインで対談させていただきました。貴重な時間をありがとうございました。
体験を通して地域活性化に触れてみたい
次世代へ繋ぐ活動を自ら行なってみたい
そう思っている方。
いろねさんの活動へ参加されてみてはどうでしょうか。
◎リンク
◆参照元
内閣府NPOページ、NPO法人いろね、キとネ
◆コミュニティの相談、記事紹介の依頼はこちらまで
TUproject0314@gmail.com