未来を生きる子どもたちに うつくしい自然を残していく「 Npo法人エコロジカル・ファーストエイド」
今回は徳島県小松島市で環境問題を地域住民と共に解決していく団体「 Npo法人エコロジカル・ファーストエイド」さんを紹介します。
エコロジカル・ファーストエイドさんの活動は国内で西日本を中心に、海外ではネパール・インド・インドネシアへプロジェクトが行われています。
環境保全活動から地域の経済的自立支援と環境面の自立支援で、地域住民が主人公となって活動できるように日々支援されています。
では理事長で佐藤さんの紹介をはじめ、活動内容を早速紹介します。
理事長 佐藤貴志さん
エコロジカル・ファーストエイドさんの理事長であり、研究者としての顔も持つ佐藤貴志さんです。大学で航空宇宙学を学ばれ、卒業後は会社員として働かれていました。
ある講演会でスピーチされたのをきっかけに機に多くのオファーをもらい、その多さに会社員との同時並行が難しくなったため、独立されました。
ある講演会というのは、プレゼンテーションの最高峰「TED Conferences」です。
2015年3月に開催された「TEDxShimizu」で佐藤さんは登壇されています。
(Youtube TEDx 「Talks What everyday guy can do for the environment」 Takashi Sato / TEDxShimizu)
テーマは「すべての人が人が環境のためにできること」
佐藤さんが発明され、エコロジカル・ファーストエイドさんが活動の軸として活躍している水の浄化装置『YOU』に託した思いを話されています。
各地を支援してる水質浄化装置「YOU」
エコロジカル・ファーストエイドさんはNPOとして各地の支援と同時に本格的な研究をされています。それは水質浄化装置の開発です。
水質浄化装置の開発は主に2つあります。
・水を浄化
・水の環境を改善
水を浄化する機械を買うには本来1,000万円はかかってしまうほど大きなコストが発生しますが、佐藤さんは研究を重ね、ホームセンターの材料から制作できる水質浄化装置「YOU」を発明されました。
水質浄化装置「YOU」は微細気泡を利用して対象水域の溶存酸素濃度を急激に上昇させ、汚濁物質を物理的に酸化分解します。そこから汚濁物質を人間にとって都合の良い分解をする微生物群に置き換えて人間が使える水に変わります。(写真と文章の引用元:YouTube KUSABI BITO[Environmental Scientist TAKASHI SATO] full movie)
この技術は特許取得済みですが、本当に必要とする方へ無償で技術提供をされています。佐藤さんが無償で提供する理由には大事な想いが込められているのです。
水質浄化装置「YOU」に込めた想い
浄化装置にはなぜ「YOU」の名前が付けられたのかというと、佐藤さんの今は亡き息子さんの「ゆうくん」に変わって水質浄化装置「YOU」に託されているのです。
(引用元:YouTube KUSABI BITO[Environmental Scientist TAKASHI SATO] full movie)
ゆうくんの名前は「人のために生きるやさしい子であってほしい」と願いを込めて名付けられました。
そして、ゆうくんが天国へ旅たった後に佐藤さんが完成させた水質浄化装置「YOU」は、もっと長く生きてほしかったゆうくんに替わって果たしてほしいと願いが込められています。
以下は佐藤さんの思いを当時のFacebookに書かれたものです。
『自分のいのちよりも大切な息子を失いつつ、前に進むことができたのは
ゆうくんに託した想いがあったから。
人のために生きられるやさしい子になってほしい。
この技術を人々のために役立てて、ゆうくんといういのちが確かに存在していた証としたい。
本来とは逆となってしまった”いのちのバトン”を、息子から受け取った父親は、決心をしました。
残りの人生を、ゆうくんに託した想い、水質浄化装置YOUを使って人々のために生きると。
現在その想いは、多くの人々に支えられて形となっています。』
(Npo法人エコロジカル・ファーストエイド ホームページ)
なぜ希望する方へYOUを無償提供されるのか、このメッセージからわかると思います。
YOUは、ゆうくんの意味を込めていると同時に、YOUを使ってくれる「あなた」にも意味が込められています。
環境保全が最後のゴールじゃなく、若者の輝く未来を応援してあたたかいコミュニティづくりを。その手段として水の浄化装置「YOU」を通して環境保全活動があるのです。
人を繋げてあたたかいコミュニティづくりへ
6月に佐藤さんとオンラインで対談させていただきました。
佐藤さんは現在2人のお子さんがおりますが、YOUを通してあたたかいコミュニティづくりをする思いは変わっていません。
そして佐藤さんは、ご自身が知り合った人を必要な人へ繋げることもされています。佐藤さんとお話してて、筆者は共通することがあったと気付かされました。
知り合った人を繋ぐべき人へ繋いでいくこと
今だけじゃなく次世代へ残していくこと
自分を通して繋ぐべき人に繋ぐと新しい化学反応が生まれて良い世の中ができると確信し、次世代へ残していくことが大事だという思いです。
佐藤さんは「水のコミュニティ」を通して人を繋げていくこと。
筆者は「知り合ったコミュニティ」を通して人を繋げていくこと。
ただのマッチングの仕事をするのでなく、人と人を心で繋いでいくことに意義があり、その先にあたたかいコミュニティづくりができると確信しているのです。
あたたかいコミュニティづくりに最終ゴールはないけど、今できることをやることで自分も周りの人も次世代の人も幸せになれる。
コロナ情勢によって直接人と繋がることが難しくなったからこそ、人と繋がる当たり前にありがたさを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
筆者は佐藤さんと対談して改めて学び直し、人を繋げることの意義を再確認できました。ありがとうございます。
あたたかいコミュニティづくりのためにYOUの技術が必要
小松島市や徳島県およびその界隈で何か人の役に立ちたい
そう思っている方はぜひエコロジカル・ファーストエイドさんの活動に触れてみてください。
「人は人のために生きることで強くなれる素晴らしい生き物」
「これからの世界を良くしたいという気持ちと行動は特別な人でなくてもいい」
「これから行動してくれるYOUがあなたに寄り添ってくれたら幸せ」
佐藤さんのメッセージに心を動かされて行動に起こせる自分に出会えると思いますよ。
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