原発性アルドステロン症陽性になった話
四年前の健康診断で、突然高血圧になった。
初回は白衣高血圧としてスルーされたが、以降も毎回血圧がひっかかるので、とうとう去年、健保から医療機関の受診を強めに勧められた。
高血圧というと生活習慣病のイメージですけど、私自身はBMI値が19~20の痩せ型、外食や過食はほぼせず、酒もたばこもしない。
運動不足は否めないので、気休め程度にフィットボクシングをやっている(週2~3日×30分)。
検診の血液検査でもコルステロールや血糖値は正常で、本当にただただ血圧だけが高い(上140~150/下90~100)という状態。
特に自覚症状はないけど、血圧だけ異常なのは、なんか変。もやもやする。
ってことで、かかりつけ医の元にいったら、血液検査をすることに。
この時の結果では、スクリーニングの規定値以下(アルドステロン/レニン比133)。
アルドステロン値は高いけど陽性ではないってことで、ひとまず安堵。しかし数か月後、ガイドラインが変わって偽陽性に該当したので、詳しく検査することに。
紹介された病院で心電図、採血採尿、腎臓ドプラ、腹部CT、心臓エコーを経て、無事(?)原発性アルドステロン症疑いで検査入院が決定。
えらいことになっちまったな~~~~~???
今までろくに病気したことがないのでけっこう落ち込んだ。
けど、あくまで偽陽性なので、詳しく検査したら陰性かもしれないしこの際はっきりさせておこう!! と四日間の検査入院したんですけどまあ、タイトルの通りっすわ。
入院中は二つの負荷試験(生理食塩水負荷試験/カプトプリル負荷試験)をして、どっちも陽性でした。
あと右副腎に小さい結節があるみたい(それが直接の原因かは不明)だけど、数値的には軽症とのこと。
治療方法は投薬か副腎切除。どっちにします? と訊かれる。
えぇ~そんな重大なことを今決めるの~? と思いつつ、切除は早計な気がしたし、先生にも勧められなかったので、投薬治療を選択しました。
ここからは私の勝手な予測なのでてきとーに流して欲しいのですが、現段階では手術で得られるベネフィットに比べて、負うリスクが大きいのかなーという感じ。
手術と投薬で予後が変わらない(先生により意見が割れる)、今片方の副腎取って完治したとして、もう二度とならないという保障はない、血圧が正常になっても腎機能障害が起きたら目も当てられん。
薬でコントロールできるうちは臓器を温存しておいたほうが得かなーと。
体験記をいくつか読んで、副腎静脈サンプリングもやるのか? と思ってたけど、なかったので手術の可能性はもともと低かったのかもしれない。
先のことはわかりませんが、切ったあとのリスクより、切らないことによるリスクのほうがでかくなったら、その時は手術するつもりです。
処方された薬はミネブロ錠2.5㎎。
高血圧にしか効かないとか私向けすぎるな……。
心配なのは高カリウム血症。原発性アルドステロン症は低カリウムになりがち&薬でカリウム排出しがちで、カリウム摂取を推奨されるみたいなんですけど、私はカリウム値が正常。
ミネブロはカリウムを保持する薬なので、バナナ禁止を言われてしまいました。悲しい。
今はまだ様子見段階なので、次回の血液検査の結果によっては解禁されるかもしれないし、されないかもしれない。
この病気、正直体調の変化で見抜くのは難しいと思う。
そもそも確定までのハードルが高い。もし他のリスクがあればそちらを優先されるだろうし。
遺伝性でもなければ予防法もないので生活習慣関係ないし、そのくせ放置してたら、ある日突然心筋梗塞で緊急搬送! って事態になりかねないから厄介。
一生付き合う病気ではあるんですが、早期発見できればそこまで怖いものでもないので、少しでも不安に思ったら病院行ったほうがいいと思います。
将来的に入院・手術の可能性ありありなので、今からこつこつ貯金しとこうかな。
ちなみに、検査入院にかかった費用は約88,000円です。
個室の料金がなければもうちょっと抑えられたけど仕方ない。医療保険に入ってないので、高額療養費制度には助けられました。
定期健診、大事。
おわり