お兄ちゃんVSぼく(ツンデレあざらし視点)
※独自設定注意
朝起きたらどーなつしゃんが目の前にあったの。食べようと思って近づいたらね、どーなつしゃんが逃げた!
待ってーって追いかけてもどーなつしゃん逃げちゃうからお部屋を出て廊下をずっと走ってたの。
そしたらお手伝いさんが
「ツンちゃん、そのドーナツぶら下げられてるよ」
だって。
どーなつしゃんは棒から糸で垂らされてたみたいでそれがぼくの身体に括り付けられてたみたい!
だれがこんなことしたの酷いよ…
お部屋に戻ったらお兄ちゃんがいた。お兄ちゃんはププププと笑ってる。
「まさか…あんな簡単に騙されるとは思わなかったよツンちゃん!ププププ」
「なんでー?酷いよー!!」
「だってツンちゃんおバカさんだもん」
「ぼくおバカさんじゃないもん…」
「じゃあ僕に仕返ししてみなよ!」
その日からぼくはお兄ちゃんに仕返ししようと決めた。
でも、お兄ちゃんはかしこいから中々仕返しできないよ…
~それから数日後〜
おやつの時間になったから冷蔵庫からおやつを取ることにした。お兄ちゃんの分も取ってあげよう。冷蔵庫を開けるとカップのアイスクリームがふたつ入ってた。抹茶とチョコレートだ。
ぼくはある事を思いついた。
抹茶のアイスをわさびに変えよう。
抹茶のアイスを全部食べてチューブのわさびを全部入れた。スプーンで整えたらなんかそれっぽくなった。
お兄ちゃんの所に持って行って「はい、どーぞ!」って言ったけど…
「僕食べないよ」
「なんで?お兄ちゃんの好きな抹茶だよ?」
「それ抹茶じゃないでしょ、わさびでしょ」
「…なんで分かるのー?」
「だって、僕に仕返ししようとしてるんだから絶対抹茶じゃないのは予想できるし、それに…」
「それに?」
「お前口の周りに抹茶アイスの跡ついてるよ?」
その晩食べ物で遊んだからって晩御飯は大好物のお魚さん抜きにされちゃった…
パパとママにもたくさん怒られた…
〜さらに数日後〜
ついにチャンスが来た!お兄ちゃんが友達と遊園地に行くから帰るのが夜になるらしい。
お兄ちゃんは外から帰ってきたらまず最初に自分の部屋に行くんだ。
お兄ちゃんの部屋に行く途中の廊下に棚があるの。
その棚の中からオバケの格好して驚かせたら流石のお兄ちゃんもビックリするよね?
お手伝いさんに「お兄ちゃんビックリさせる!」って言ったらオバケの被り物を作ってくれた。真っ白で目と口の部分がついてて被ったらオバケそっくりなの!
お兄ちゃんは夕方の6時くらいに帰ってくるらしい。
お手伝いさんと棚の中からビックリさせる練習何回かしたから多分大丈夫!
時計が5時半になったから棚の中に入ってお兄ちゃんが廊下を通るのを待つことにした。お手伝いさんは仕事があるからってお手伝いさんの部屋に行った。
でも棚の中で待つのは退屈でウトウトしてたらいつの間にか寝ちゃった…
慌てて棚から出て時計を見たら6時を過ぎてた…
練習も準備もしたのにお兄ちゃんにイタズラできなかった…
せっかくのチャンスだったのに…
とりあえずリビングに行くことにした。
そしたらお兄ちゃんが真っ青な顔して震えてた。お手伝いさんが大丈夫?とお水をあげている。
「お兄ちゃん大丈夫?」
「大丈夫?じゃないよ!!確かに色々イタズラしたけどあんなことする必要無いじゃないか!」
そう言ってお兄ちゃんがワンワン泣き出した。ぼくはわけがわかんなくて混乱した。
「叫び声が聞こえたから慌てて行くと毒舌あざらしちゃんが怯えながら私に飛びついてきたのよ、ツンちゃん流石にやり過ぎよ。」
「お家帰ったら真っ白いオバケが廊下の棚から出てきてビックリしてうわーって走ったらずっと追いかけてきて怖かった。部屋のベッドに隠れたらここにいるの知ってるよって布団の中からやって来て怖かった、もうイタズラしないから許して…えーんえーん」
…???ぼくは寝てて何もしてなかったよ…?
お兄ちゃんを追いかけたのは誰なの…?
…棚の中から出てきたってそこ僕が隠れてた所だよね…?廊下の棚はそこしか無いもん…
考えたらぼくも怖くなってガクガク震えてしまった。
「あの…あの…ぼくずっと棚の中で寝てたからそんなことしてないよ…お兄ちゃん追いかけてたのは誰なの?」
「…」
「…」
「…」
「「「ギャーーーーーー!!!」」」
ぼくとお兄ちゃんとお手伝いさんは怖くてお家を飛び出した。
庭にいる門番あざらしのお兄さんがどうしたんだい?ってやって来た。
お手伝いさんが震えながら話したら、他の警備員あざらしも呼んできて家の中に不審者がいないか探すことになった。
だけど誰もいなかったみたい。
「ツンちゃんの代わりにオバケが仕返ししてくれたのかもな!イタズラは程々にしとけよ毒舌あざらし、ガハハハハ!」
そう言って一番ゴツい警備員あざらしのおじさんが笑ってた。
その日からお兄ちゃんはあんまりイタズラしなくなった。
でも、布団からオバケが出てきたのが怖かったらしくてしばらく布団無しで寝ようとしてた。
それは寒くて寝れないよお兄ちゃん…
〜終わり〜
※追記
元々公式でもお手伝いさんらしきあざらしがいるのは言及されてますがあまり登場回数が無いためかなり独自設定になりました。
普段はお家の中担当するお手伝いさんが何匹かいるけど、この日はツンちゃんしかお家にいないため1匹しかお手伝いあざらしがいないって設定にしました。
お手伝いさんの性格について、これも独自設定ですが優しくて子供好きで家事も完璧だという設定にしてます笑
今回みたいに悪ノリに付き合うことも…
お手伝いさん雇うくらいだから相当お金持ちだろうと言うことで警備会社と契約して門番あざらしに庭を警備してもらってるという設定にもしました。
万が一の事があった場合、他の警備員あざらしも来てもらうという事になってます。
独自設定については以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
#毒舌あざらし #ツンデレあざらし #二次創作小説 #Jellyfish
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