
【分身ロボットカフェ DAWN vre.β AVATAR CAFE 】 優しくて温かい“テクノロジーのあり方”
IT、IOT、ロボット、テクノロジー …
硬くて冷たくて、無機質
スピードや生産性、効率と行った言葉を連想しがちな最先端の技術を駆使して
そんなイメージとは真逆にあるような
優しくて温かい、『人と人との繋がり』を創り出し
未来に提案するチャレンジをしている会社がある
『コミュニケーションテクノロジーで、人類の孤独を解消する。』
というミッションを掲げ
身体障害・高齢・育児などの理由で、外出する際に何らかの困難を伴う「移動制約者」や、重度肢体不自由患者の生活を豊かにするために
遠隔コミュニケーションロボット OriHime(オリヒメ)や
眼や指先しか動かせない重度肢体不自由患者のための意思伝達装置 OriHime eye(オリヒメアイ)
テレワークをしている人が、遠隔で接客やものを運ぶなど、身体労働を伴う業務を可能にする OriHime-D(オリヒメディー)など
最先端のロボット技術やテクノロジーを研究し、プロダクトを開発している
オリィ研究所
が行ったプロジェクト
分身ロボットカフェ DAWN vre.β AVATAR CAFE
に行ってきた
『そこへ行けない、身体を動かすことができない人でも働けるということを当事者に
動けないが働きたいと思う人がいるということを世間に知っていただきたいという思いで
ALS患者や障がい者、引きこもりなどの人たちが遠隔操作で実際に分身ロボットを動かし、カフェを運営します!』
という
優しくも温かい未来への提案ともいえる、この実験的プロジェクト
昔から『攻殻機動隊』の大ファンで
フューチャリスティックなテクノロジーや
新しいこと、未来を感じさせてくれるものが大好き
そして
同じような病気や、身体障がいと闘いながら
強く、日々前向きに生きていらっしゃる方々にお会いすることで
自分のからだのことや、これからのことについて
何かしらのヒントや、ポジティブなパワーを頂ければ
そんな想いもあった
東京都港区赤坂という、日本のど真ん中に設置されたカフェで
ぼくらのオーダーを取り、ドリンクを運び、接客して下さったのは
三重県・岐阜県・島根県にお住いの、肢体不自由患者の方々
身体を動かすことができない人でも
身体的なハンディから解放され、物理的距離すらも飛び越えて
リアルタイムで人と出会い
人と繋がり、人と会話して、人に喜んでもらうことができる
オリィ研究所の優しくて温かいテクノロジーが、それを可能した
常識をや固定概念を覆す、柔軟で豊かな発想力と
最先端のロボット技術とテクノロジー
そして
オリィ所長や、研究所の方々
OriHime-D(オリヒメディー)のパイロットの方々
カフェを訪れたお客様
この日、この時間、この場所にいた人たちみんなの
『人が人を想う気持ち』が作り出した
優しくて温かい、本当に素晴らしい試みだった
接客してくださった、コーキさん、なぁさん、ふーちゃんさん
美味しいコーヒーとステキな時間を、本当にありがとうございました
もちろん
カフェの常設に向けて、クリアすべき課題はまだまだたくさんあると思うが
パニック障害や鬱などの、精神疾患を患ってしまった人へのリハビリや、社会復帰へのステップとして
介護や育児などで、思うように外出ができない方への在宅ワークの拡張として
身体的障がいのある方だけに止まらず、色々な可能性を感じる、本当に素晴らしい試み
これは、あくまでも個人的な意見だし
賛否両論あるとは思うが
カフェで接客するのが、OriHime-D(オリヒメディー)に搭乗した「移動制約者」や「重度肢体不自由患者」であるのはもちろん
最先端のテクノロジーと再生エネルギー、農業を融合させて、地方創生を目指す
グリーンリバーホールディングス
https://www.greenriver-hd.co.jp/
などと共創して
カフェで出されているコーヒーの豆や、ジュースの原料のオレンジを栽培する畑も
OriHime-D(オリヒメディー)に搭乗した「移動制約者」や「重度肢体不自由患者」が担う
それが実現できれば
そこにまた、新しい雇用が生まれ
社会と繋がり、人に喜んでもらえる手段を得ることのできる人が増える
そして
サービスするカフェスタッフはもちろん
生産者も、物理的距離を飛び越えて
カフェでコーヒーやジュースを楽しんでいるお客様とも、OriHime-D(オリヒメディー)を通じて、リアルタイムで繋がる
『言葉の通じない外国の方を接客したり、大変なこともある
でも、毎日たくさんの人と会えて、お話できて
絶対にできないと思っていた接客の仕事ができて、本当に嬉しい』
今日、ぼくに接客して下さった方が
働くことの大変さや、楽しさ、喜び、充実感
そういうことを伝えて下さったように
オレンジを育てることの大変さや
自分が育てた豆で淹れたコーヒーを飲んだ人からもらえる
『美味しい!』
という言葉が
どんなに嬉しくて、どんなに力をもらえるものなのか
当たり前のことを
当たり前に感じ、喜び、伝ことができる
それがどれだけ嬉しくて
どれだけ尊い、しあわせなことなのか
それを感じられる
それを誰かに伝えられる人が増えるという
本当にかけがえのない、本当にステキな “ 未来 ”
そんな未来を見てみたいと、心から願う
もちろん、こんな素人のぼくが偉そうに言えるほどカンタン出ないことは百も承知なので
まずは、オリヒメがコーヒーをハンドドリップで入れてくれるところから(笑)
パンドラの箱には、“希望”が残されていたという
どんなに小さくて
どんなにささやかでも
社会と繋がり、人に喜んでもらえる自分でいられる
それだけで
人は“前向き”に生きられるのだと思う
このプロジェクトに関わっている全ての方を心から尊敬し、応援しています
美味しいコーヒーと、もらえた勇気
“希望” に感謝して