【MTG:Pauper】第7期パウパー神挑戦者決定戦 対戦レポート #カルニブラック
こんにちは、角とうふ(@TunoTofu)です。
モダンホライゾンという定期的にパウパー界に激震を与えてくれる新弾のカードリストも出ましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私の方は、PauperMTGさまのプレビュー動画でお披露目となった《頭蓋槌》は一体いつまで使えるのかと思いつつ構築を練ったり、意外と面白そうな《サディスト的喜び》を使ったコンボデッキを構想していたりします。
さて、今回は2024年5月18日(土)に開催された第7期パウパー神挑戦者決定戦のレポートとなります。先に結果を記載しておくと、4-3-0の30位でした。
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◆デッキ選択について
いきなりですが、皆様は大会に参加する際、何を目標に参加しますか。
普段の私のモチベーションとしては、FNMに新デッキを持ち込む際は勝ち越して参加費がポイントで帰ってくればいいな、SEありの大会ならしっかり調整したデッキを持ち込んでSEに残りたいな、という基本的には勝ち越しを目指すくらいのモチベですが、神決に至っては心持ちが変わります。
去年の私は神決Top16に残ってデッキリストを残したい。その一心で「緑単ステッカーストンピィ」を持ち込み、12位での入賞を果たしました。では今年はTop8だな!と意気込んだところ、望外の優勝を掴み取りましたが、ここまで来ると目標は一つしか残っていません。
神撃破です。
さて、そんなところでパウパー神側のデッキを予想しますが、前回の神決から、さほど環境は変わっていません。
直前までは《きらきらするすべて》を入れたボロスシンセサイザーという、安定度と一撃必殺の速さを兼ね備えたデッキが誕生しましたが、それも直前の禁止改定でドボン。
速さで全てを破壊する「カルドーサレッド」の可能性も無くはないですが、待ち受ける側としては受けの広い「青黒コントロール」が神側の本命でしょう。
となると、前回持ち込んだ「ジャンドリアニメイト」を持ち込むことはできません。相性差3:7の激不利マッチです。
そこで新たなデッキを模索しますが、その中でも感触が良かったのが「カルニブラック」。パウパー界屈指の除去の多いデッキで、《嵐の乗り切り》という優秀なライフゲインも兼ね備え、カルドーサ相手にもかなり戦えます。
毒ストームやターボフォグのようなノンクリーチャーコンボデッキは苦手ですが、赤単の波で上位に残りにくいデッキなので、まあ当たらないだろうと予想していました。
さて、これがパウパー神側が使用しそうな青黒コントロール含め、青系のコントロールに対して有利不利はいかがなものかと気になるところではありますが、普通のカルニブラックであれば五分だと思っています。
青系コントロールはクリーチャーが少なく、除去でクロックが残らない。
はたまたカルニブラック側も攻めるクリーチャーが少ないので、クリーチャーを打ち消されると決めきれない。
しかし、これに終止符を打ったのが、《赤霊破》をタッチしたカルニブラック、通称「レッドガーデン」です。
《カザド=ドゥームのトロール》から《地熱の沼》、《命取りの論争》から宝物トークンなど、軽く色をタッチしているだけなのに威力は強烈。イニシアチブをカウンターでケアしながら押し通したり、《ロリアンの発見》を打ち消して大きな隙を作らせます。もちろん除去としても使えるので後引きも困りません。
これで青系コントロールに今までより格段に対処しやすくなったカルニブラックで、神撃破を目指していざ神決へ参ります!
◉当日のリスト
◆本戦
R1⭕️:壁コンボ
基本的に有利マッチ。無限マナに繋がるクリーチャーを処理し、ダラダラやっているところにイニシアチブを進められれば大体勝つゲーム。
G1は相手7枚キープだが土地が詰まって全然展開されずに勝ち。
G2は除去カードが全く引けず、一応入れた《赤霊破》は無限マナを阻止してくれましたが、《黒曜石の見習い僧》と《ヴァラクートの発動者》で毎ターンジリジリと焼かれる展開になったため、数ターンは生きるが早めに投了。
G2で時間を使ったため、G3ではエクストラターンを見越して、除去より《カザド=ドゥームのトロール》の早期着地を優先。《気前のよいエント》で食物トークンが出てクロックがズレるも、《墓所のネズミ》の押し込みでエクストラターン3ターン目にして勝利。
R2❌:ジェスカイブリンク(大福さん)
ブリンクさせないほどの除去を浴びせれば基本有利とされるマッチですが、相手はパウマニの決勝にて私のエルフの村を《ブレス攻撃》で焼き切ったTPC(栃木パウパークラブ)の大福さん(@daifuku0290)。油断できない相手です。
G1では4ターン目にポイっとなげた《黒薔薇の棘》が着地。さっそく統治者を得て有利な状況となるが、胆液論争して土地土地土地。除去を引けずに統治者を取られ負け。
G2は朧げな記憶だが、《復讐する狩人》を《赤霊破》でカウンターから守り、あっさり勝った記憶。
G3はまたもやエクストラターンが近づくというのに、また除去は引かないし、他にやることもないので渋々と《税血の刃》を裏返す。こちらとしては最悪引き分けでも良かったが、《ロリアンの発見》→《熟考漂い》→《熟考漂い》→《ロリアンの発見》のドロー連打で、《つぶやく神秘家》を引き当てられ、鳥トークンに殴られて負け。
神決の緊張感もあり、いつもより少し思考時間を伸ばしてやっていたが、二戦連続のエクストラターンのため、普段のペースでプレイすることを意識し始めました。
ところで、R2で当たった大福さん、その後スイスを勝ち抜き、SEを抜け、見事に本大会を優勝しました!
おめでとうございます!!!
R3⭕️:カウゲート(おいなりさん)
感染愛好家のおいなりさん、直近までボロスシンセサイザーを回していたとのことで、禁止を受けたなら感染かな?と思ったら《海門》。
青黒タイプの感染や青緑の可能性もあったので、念の為色を聞き返すと「白」とのことで、カウゲートにしたんだ〜とちょっと寂しい気持ちに。
鷹や猫の継戦能力にゲームが長引くも、きっちり統治者&イニシアチブのマウントを取りG1、G2ともに危なげなく勝利。
R4⭕️:青黒フェアリー
G1は相手のクリーチャーがほぼ出てこず、青黒コントロールかと思ったら最後にチラッと《フェアリーの予言者》が出てきてフェアリーだと判明。
G2は《呪文づまりのスプライト》にカウンターされないようにしっかり除去を当て、マウントを取って勝利。
R5❌:カウゲート(ツバサさん)
近々第4回も開かれるPauperSummitCap、その第3回の王者であるのツバサさん。大型大会のレポートを書くと毎回のようにツバサさんの名前を書くこととなっている気がするが、上位卓で当たるのはお互い勝ってるのいうことなので良いこと。
G1はタップアウトの隙を見て自ターンに《胆液の水源》&《命取りの論争》でアドバンテージの補給をするが、痛恨のランドセット忘れ。
「緊張してる?」と言われましたが、3-1で後に引けない状況で、相手がツバサさんなんだから「そりゃあ緊張もしますよ」と内心思う。
結果的にはこのセットランド忘れで《汚涜》が《ベクターの滑空者》に届かず、《息詰まる噴煙》+《税血の刃》で《ギルドパクトの守護者》を倒せず負け。
G2は相手が3T目から《岡門》で宝物を作り続けるくらい渋い周りなのに、こちらは5マナ目が一生引けずに《復讐する狩人》が出ない。
相手のマナが伸びて、《聖なる猫》と《戦隊の鷹》と展開してきたところに、《墓所のネズミ》を出してX=1起動にスタックして《命取りの論争》を打ちたいが、スタックで《虹色の断片》を切られると敗着となるので躊躇う。
結局土地はこないし、論争の種も引けずでジワ負け。
ちなみに、ツバサさんも本大会準優勝!
パウパー強豪たちが神決の決勝で戦う姿が見れるのは嬉しいですね!!!
…
……
………あれ?今回の神決、マッチ相手強くない???
R6⭕️:青白ファミリア(認知の歪みさん)
同じエルフ村の住民である認知の歪みさんとの対決。「現環境でのエルフは辛すぎる」が村の共通認識なので、最近使用していらっしゃる青白ファミリアを使って来るのは予想通り。
メインはクリーチャー打ち消しが少ないので、G1はイニシアチブを叩きつけて勝ち。G2はドロソをぐるぐるされて負けた気がする。G3は《赤霊破》でドローをしっかりカウンターして、《復讐する狩人》を通して勝ち。
R7❌:グリクシス親和(praeさん)
第二期パウパー神挑戦者のpraeさん。勝てばTop16というところでラスボスの登場です。
G1は相手の土地が3枚で止まっていそうなところで、それならと《復讐する狩人》を出すと、《感電破》+《ケンクのアーティフィサー》の完全解答。
6枚入っているはずのケンク対策カードは引かず、イニシアチブで5/5に育ったブリッジランドに殴られ負け。
G2は中盤で相手が大量展開してきたところに除去を当て、胆液論争で手札を補充するも手札には土地×4で動けず。《血の泉》でクリーチャーを回収され、あっさり負け。あまりにも土地事故が多い日だった……。
◆おわりに
というわけで、今回の神決の成績は4-3-0で30位。事故死が多かったので悔いが残る結果とはなりましたが、前々回の神決の頃から、ずっと使おうかと悩んでいた自分の好きなデッキが使えたのは良かったと思います。
しかし、一週間前の《きらきらするすべて》の禁止もあり、メイン&サイドが詰め切れてなかったのは反省点ですね。
さて、パウパーにはモダンホライゾン3という環境激変待ったなしの新弾が近づきつつありますが、今環境の〆としてPauperSummitCap4があるので、そちらも楽しみですね!
赤いカルニブラックこと、レッドガーデンについては後々記事を書くつもりなので、そちらもお楽しみに!!!
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