「マネー・ボール」のデューデリジェンスレポート【75点/100点】
みなさま、おはようございます!
クリデリ(クリエイティブデューデリジェンス)のモッズです!
本日は、映画「マネー・ボール」をデューデリしていきたいと思います!
〜Movie サマリー〜
■あらすじ
メジャーリーグの貧乏球団・オークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMが、セイバーメトリクスと呼ばれる独自の手法を用いて、プレーオフ常連の強豪チームを作り上げていく様子を描いた。(ウィキペディア)
■制作チームなど
監督:ベネット・ミラー
脚本:スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
原案:スタン・チャーヴィン(英語版)
原作:マイケル・ルイス『マネー・ボール』
製作:マイケル・デ・ルカ、レイチェル・ホロヴィッツ(英語版)、ブラッド・ピット
製作総指揮:スコット・ルーディン、アンドリュー・S・カーシュ、シドニー・キンメル、マーク・バクシ
出演者:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン
音楽:マイケル・ダナ
撮影:ウォーリー・フィスター
編集:クリストファー・テレフセン
製作会社:マイケル・デ・ルカ・プロダクションズ、スコット・ルーディン・プロダクションズ、スペシャルティ・フィルムズ
配給:アメリカ=コロンビア映画、日本=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:アメリカ=2011年9月23日、日本=2011年11月11日
上映時間:133分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
製作費:$50,000,000
興行収入:アメリカ=$71,892,000、全世界=$79,192,000、日本=9億円
(ウィキペディア)
〜映画評価データ(※クリデリチームの主観です)〜
■ストーリー:(15点/20点)
メジャーリーガー時代に辛い経験を持つ主人公が、その当時を回想するシーンが、ストーリーの展開とダブりながら表現されており、過去と現在がリンクして描写されている部分がとても印象的です。貧乏球団のGMとして改革を推し進める中で襲い来る様々な壁。それらの壁に怯まずに、大記録を成し遂げていくまでのプロセスが表現されています。ただ、プロセスが少し飛んでいる部分もあり、いきなり勝つの?みたいなところもあります。全体としては、困難に挑んでいく様がしっかりと表現されています。
■キャスト:(15点/20点)
主人公のビリー・ビーンを演じるのはブラッドピッド。本作品では、主演男優賞や助演男優賞などの賞にノミネートされている通り、キャストのパフォーマンスは非常に高いと言えます。思い通りにならない展開にイラつくビリー・ビーンがキレまくるシーンが何度も出てきますが、とても迫力がありますし、うまくいかず問題が出現するたびに揺れ動く、各キャストの演技はすごいです。
■人生への影響度:(15点/20点)
この映画は既得権益に挑み、常識にとらわれずにチャレンジしていくストーリーなので、日々の仕事に勇気を与えてくれます。いろいろ壁はあっても、信念を持ってやり抜くことができれば、道は開け、評価はおのずとついてくることが表現されているため、明日への活力になるはずです!
■映像クオリティ:(14点/20点)
球場で本当に野球を行っているシーンが何度も描かれていますし、観客もたくさんいるため、迫力があります。ただ、ダイナミックな映像技術などがあるわけではなく、ノンフィクションならではのリアリティを味合う作品と言えると思います。
■サウンド・ミュージック性:(16点/20点)
主人公の感情が大きく動くシーンで、美しいメロディーの歌が印象的です。その歌を歌っているのが誰なのかは、ぜひ映画を見て確認してみてください。歌声のクオリティにびっくりします。緊迫したシーンや、悩み葛藤するシーンに合わせて、ふさわしいサウンドが配置されており、映画にフィットしています。
■総合得点:(75点/100点)
不振にあえいでいるメジャー球団を、従来とは異なる分析手法を使って再建していく様子は痛快です。1つの客観的なデータを軸に戦略を作り、反対の声にも負けず、信念によって組織を動かしていく。シンプルだけど大胆なその生き様に、心動かされること間違いなしですね!
〜クリデリレポート(映画レビュー)〜
この作品の注目すべきポイントは
・シンプルで、ぶれないメッセージ性
・葛藤やイライラを迫真の演技で表現するキャスト
だと思います。
多くの人にとって、従来通りうまくいっていた方法を維持することの方が楽で、安心できることでしょう。しかし、そうしているだけでは大きな結果を手にする子はできない。
リスクを背負ってでも、本当に正しいと信じることを、自信を持ってやり遂げることが一番重要なことなんだ!
これこそが、本作品で伝えたかったメッセージだと思います。
そしてそのメッセージは、映画が始まって訪れる最初のシーンから、最後のエンドロールまで一度もぶれることなく表現され続けました。
物語を理解するときに、いろいろな意味が込められすぎると、受けてはよくわからなくなってしまいますが、本作ではその心配はありません。
この映画ではシンプルな勝利を追い求めて全力をつくす、かっこいいブラッドピットを見ることができます。
その姿をみれば、必ずや勇気を持った自分をイメージしながら明日に向かうことができるはずですよ!
そして役者の方々は、それらのメッセージを表現するために、熱のこもった演技を見せてくれています。
まっすぐ自分の信念を貫くがゆえに、多くの人とぶつかり避難を浴びるビリー。思い通りに周りの人たちに動いてもらえず、ブチ切れて物に当たるシーンなどは迫力満点過ぎて、びっくりしてしまいます!
最終的にはビリーの情熱に負けて、周りも変わり始め、チームが一丸となって偉大な記録を成し遂げてしまいます。
その過程における、各登場人物の思いが徐々に変化するという演じ分けが難しいシーンも、素晴らしい演技で丁寧に表現してくれています。
冷静でクールなシーンと、情熱的で激しいシーンが両立したキャラクターで、ブラッドピットらしさが溢れる作品となっています。
・ブラッドピット好きな人
・仕事に野心的な人
・大きなチャレンジをしようとしている人
・組織を動かしていく立場の人
・野球が大好きな人
・統計学、経済学を専攻していた人
・クリデリレポートを読んでなんとなく興味を持ってくださった人
これらの項目に該当する人にはオススメの映画です!
ぜひご覧になってください。
長いクリデリレポートを最後までご覧いただきありがとうございました。
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次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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