南高輪
都内には「高輪」の名前がつく駅が3つ、古い順から高輪台駅、白金高輪駅、高輪ゲートウェイ駅がある。高輪台駅は白金台に接し、白金高輪は古川に接して麻布に近い。高輪ゲートウェイ駅は山手線なので海沿い、むしろ芝浦に近い場所にある。
では高輪はどこかというと、これら各駅に品川を足した四駅に囲まれるエリアと考えて良い。つまりどの駅も高輪の端にある。
高輪は三田台から続く台地の上にあり東側は東京湾に向かって降りていく坂道が多い。西側は国道1号線に向かって同じく降りていく坂道が多い。尾根道は二本榎通りというが、古くは東海道で南に向かえば品川宿に行き着く。
南側の端は箱根駅伝でも1区の見どころ、八ツ山橋のある場所で、八ツ山はいわゆる城南五山に数えられる（城南五山がいつから唱えられたのかは眉唾ではあるが）。最南端のその場所には三菱グループの関係者用施設「三菱開東閣」がある。ジョサイア・コンドル設計の豪華な庭園建築とのことだが一般非公開となっている。その北側にはホテルが並ぶ、もともとは旧宮家や旧武家の邸宅のエリアだったところである。
高低差があるエリアなので、小さな公園さえも階段がある。階段の上は見晴らしが良いが、再開発が続いている品川駅前のビル群に景色を阻まれている。
（撮影 2023/7）
