南青山 2
国道246号と表参道の交差点から南青山方面に向かうと、それこそコム・デ・ギャルソンやプラダ、ミュウミュウ、ステラ・マッカートニー、ヨージヤマモトなどのブランドの路面店が立ち並ぶ。近年は平日休日を問わず、人通りの多い道だ。その先の道沿いには金網のフェンスがあるが、これは港区の御三家などとも言われる名門の一つ、青南小学校の敷地。但し校門は人通りの多い道の反対側、裏側の道にある。校舎もブランドストリートとは離れた場所にあり、それなりに教育環境は担保されているようだ。先には根津美術館があり、その辺りから西麻布にかけて下がっていく台地の縁となる。
根津美術館は現在の東武グループ創設者根津嘉一郎の古美術コレクションを展示する私設美術館。国宝「燕子花図」(尾形光琳)の他、いくつもの国宝、重要文化財を含む仏画、絵巻、水墨画など、日本、東洋のアート作品が収蔵されている。敷地は江戸時代の大名屋敷跡地を整備したもので、現在の展示棟は隈研吾設計のものだそうだ。展示棟の他に、台地の縁の傾斜に沿って作られた広い庭園があり、中には湧水からなる池もある。この池から流れる水は西麻布を流れていた笄川の水源の一つになる。現在物その流れは湾曲した道路となっていて、青西麻布交差点への抜け道となっていて交通量は多い。
根津美術館前の道を渋谷方向に進むと「ブルーノート東京」がある。言わずと知られた名門ジャズクラブで、毎夜毎夜ハイセンスなライブが開催されている。何度か足を運んだことがあるが、一度用事絡みで来た時、時間が遅くまた家からもそれほど遠くなかった為に乗り慣れた自分の自転車で乗り付けたことがある。多分、ブルーノートに自転車で来たのは私だけであろう。
(撮影 2021/9)