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終わっていた俺の話

2022年5月のプロフィール

俺に明日なんてあるのか―――

そう思いながら日払いに明け暮れていた2022年の5月。
家賃は2カ月滞納。

連日保証会社から詰められていたが当時の俺は家賃はおろか、
水道光熱費すら持ち合わせがなかった。

俺は膨らみすぎた借金に押しつぶされていた。
使えなくなっちまったクレカと、
溜まりきった請求書が事の重大さを示した。

賄いで食いつなぐ、うだつの上がらない日々。
時給1000円、26歳、アルバイト。月収は10万...といったところだった。

目先の金がなさすぎてその日を生きる事で精一杯。
支払いの目途どころか今晩の飯すらも約束されていない状況。

配達ポーチからタバコ代をくすね、
その晩の日払いでマイナス精算を補填する毎日。

俺の社会的な信用は540円にまで落ちていた。

正社員になるなんてのは夢のまた夢。
何度も計算したが、給料までの生活を維持できる訳もなく、
考える事自体を辞めた。

俺はこのまま死んでいくのか―――

エンディングはもう、すぐそこまで迫っていた。
友達や恋人に加えて、仕事に信用。

気づいた時には既に大切なものを失いすぎていた。
失わなくていいものまで俺は必要以上に失っちまった。

「死ぬなら、潔く死ね」

2022年の6月。

俺は、この恥の多い人生自体を発信する事に決めた。
Twitterを始めて、毎日のありのままをそこに記した。

日払いを、もらったその日に失くす情けないさまを動画として形に残した。

俺という人間が、確実に存在していたと証明するために。

8時間、とんかつを配達して稼いだ金。
その全てをオンカジに突っ込んだのが2022年7月。

あの晩、俺の8000円は1時間も経たずにその姿を100万に変えた。

人生が始まった伝説の動画 ※画像タップで見れます

俺は、人生を捲った―――
止まっていた俺の人生は突然に動き始めた。

その経験を踏まえて今、
俺からお前に1つだけ言える事がある。

「まだ舞える、俺もお前も」

気持ちで人生毎、捲りにいこうぜ。
しけた面してても、何も変わんねえから。

行こうぜ、遥か遠くへ。
俺とお前なら、きっと行けるから。

グラッツェ。
全ての諦めかけた人間に、この言葉を紡ぐ。

詰んだTV【借金600万円】より

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