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津夏なつなのSNS4コマ漫画の描き方②

さて、前回は起承転結の「起」(一コマ目)と「結」(4コマ目)だけ意識すれば4コマは描きやすいよって話をしました。つまり「漫画のテーマ(お題)」に対して「結末(オチ)」だけを考えれば良いということです。面白いオチが思い付けばあとはそれに向かって1〜3コマ目を描けば良いだけなので

まずは鮮烈で面白いオチを思いついて下さい。

「それが一番難しいんだろがふざけんな!」という声が聞こえてきそうですが大丈夫、ちゃんとオチを面白くする方法を紹介するのでまだ待って。石は投げないでね。


オチが弱いと感じた時の4コマ漫画の描き方

4コマ漫画のオチを思いついたものの、何だか微妙であまり面白くないなって思う事はとてもよくあります。そんな時はまた起承転結のルールを無視して、オチの後にさらにオチを重ねてみます。
「起」「承」「結(オチ)」「結(オチ)」の形です。

「起」「承」「結(オチ)」「結(オチ)」の例1

呪いで髪が伸びてしまう人形をテーマに描いた4コマ。
思いついたのは髪の伸びる人形を角刈りにしてやるというオチでしたが、オチとしてはちょっと弱いと感じて、「オチのさらに先」を加えて2段オチの形にしてみました。

起」「承」「結(オチ)」「結(オチ)」の例2

オチの先にもう1コマあったらどうなるかを考えてみると、より面白いオチを思いつくことがあります。


つぎは1コマ目にいきなりオチを持ってきて2〜3コマでオチの先をだらだらと描いたパターン

オチの先を描いた例

モテまくりの先輩の卒業式に学校中の女子が第2ボタンを貰いにくるというオチでしたが、まぁあんまり面白くない。
そのオチを1コマ目に持ってきて、その後の展開を考えてみたら、もっといいオチが降りて来た例です。

こんな感じで、最初に考えたオチが弱いと感じた時は「オチのさらにその先」を考えてみると、より面白い作品になったりします。

私はこれを「オチの向こう側」と名付けました。

嘘です。ホントは今考えました。


さて、起承転結ルールをさらに無視していきましょう!

今度は思いきって「起」「結(オチ)」「結(オチ)」「結(オチ)」の3段オチスタイルです。

これはとってもシンプル!1コマ目で状況説明をしたら、あとはもう3コマともボケ倒すだけです。

「起」「ボケ」「ボケ」「ボケ」の例1

4コマ初心者の方に最もおすすめしたいのはこのスタイル。一つのお題に対してボケを三つ考える大喜利のような4コマ漫画です。描きやすいので試してみてね。

さるかに合戦1

さるかに合戦をこの大喜利スタイルに当てはめた4コマ。この形式では1コマ目以降は愉快な仲間たちを3つ当てはめるだけで無限に4コマが作れます。

さるかに合戦2

ボケを三つ考えればいいだけの題材を見つければ、あとはボケるだけなので簡単に4コマ漫画が作れるのでおすすめです。さるかに合戦のように昔話をモチーフにするなら、お供が三匹出てくる桃太郎とかが作りやすいかもしれませんね。

そんな感じで今回は掟破りな4コマスタイル、「2段オチ」「3段オチ」の描き方を紹介しました。私は見たことないけど、もしかしたら「4段オチ」もいけるかな!?誰か挑戦してみて

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