中禅寺湖 トラウト
はじめに、私は文才がないため拙く読みにくいことは承知して頂きたい。
5月2日、ゴールデンウィークの序盤に地元の中禅寺湖で兄とトラウト釣りに行った。
私は釣り歴2日。初心者のしの字もないビギナーである。いや、ビギナーのラインなも立ててないのかもしれない(笑)
兄は釣り歴4年。普段は河口でシーバスを釣っている。私からしたらプロである。
その日は午前2時半に釣り券を販売している越後屋へ。割と早起きしたつもりだったが既に長蛇の列。だが売る方もプロである。3時ごろから販売開始。後は待つことなく購入。入場は既に可能なため車で専用駐車場へ行き準備をして入場。真っ暗である。そしてとても寒い。日光と言うだけで都会よりも気温が低いのに加え山の上である。寒くないわけがない。
暗い中森の中の舗装された道路を歩いていくと湖のほとりには既に釣り人の明かりがちらほらとある。
私が初心者ということもあり他の釣り人に迷惑がかからない奥地へ向かうことに。やがて舗装された道路は終わり山道に。明かりは足元を照らすヘッドライトのみ。静寂の中熊よけの鈴が私たち2人の存在を主張していた。
ポイントに到着すると丁度釣り開始の時間。早朝4時〜午後6時までが釣りOKな時間。
早速兄に糸だのなんだのを付けてもらい釣り開始。
足元は大きな石がゴロゴロとしていて暗かったため一投一投かなり気をつけたのを覚えている。だが全く釣れる気配はない。生き物の気配すらない。
兄に狙いは朝まずめだと教わり1度朝ごはんを食べることに。来る時にコンビニで買ったおにぎりを食べた。寒さで冷えたおにぎりを食べたらとても体が冷えたので小型のコンロなどを持って行って暖かい飲み物を確保できるといいかもしれない。
時は進み朝まずめの時間がやってきた。一応説明すると朝まずめとは太陽の光でプランクトンが光合成を初め、それを食べるため小魚(以下ベイト)が動く。そのベイトを食べるために大型の魚が動き出すことである。
つまり朝日が出始めたら朝まずめの開始である。
周りの釣り人も動き出しそれに習い我々も動き始める。
ここで兄が糸が傷んでいると言う。だがそれは濡れた糸が凍っていたのだ。つまり氷点下。それほどまでに寒かった。
水面ではキャストする音の他水面でベイトを食べている音もする。
ルアーのメーカー?などは分からないが水面に動きがあったのでフローティングミノーを投げてみるが一向に当たりはなく朝まずめは終了を迎える。9時頃まで粘ったが当たりはなく周りの釣り人も釣れていなかった。
ここで兄からアドバイス。
釣ろうと思って投げるんじゃなくて釣れたらいいなぁぐらいの方が釣れるんだよ。
との事。この言葉を実感するのはまだ先のことである。
少し気温が上がりポイントを移動することに。
次のポイントでは手前は浅いが5歩ほど進んだ所から一気に深くなっている場所だった。
SNSでエゴサしたところボトムをねちねち攻めるのがいいとあったためミノーはやめてスプーンでの挑戦。
だがこれがまた根がかるのだ。湖の底には色んなものが沈んでいる様で5回投げたら3回根がかる。それほどだった。私が初心者で上手くないのもあると思うが何度スプーンを諦める覚悟をしたことか。
お昼頃までミノーとスプーンを織り交ぜて投げたが当たりはない。魚がルアーに当たることも、ルアーを魚が追いかけることもなかった。正直、あれ、、、ここって魚いないの、、、?とまで思ったほどである。それほどまでに中型から上の魚の気配がなかった。それでもめげずに投げれたのは浅瀬を回遊するワカサギの群れが定期的に来てくれたからである。ベイトがいるならそれを食べる魚が近くにいてもおかしくない。その一心で竿を振り続けたが駄目だった。そしてお昼を食べた後再びポイントの変更。本日2度目である。
移動の最中すれ違う釣り人さんと挨拶ついでに調子を聞いたが皆口を揃えて言うのは今年は渋いということ。
我々も釣れず周りの人が釣れたのも見ていない。他の人もそうだったようだ。
次のポイントは駐車場真下の水面と足場が同じ高さの岩場である。水中は先程のポイントと同じような構造。そこで一旦お昼を食べて休憩し、場を休めさせ再開。ここも同じくベイトは泳ぎに来るが魚がいない。私はトイレに行きたくなったので兄を釣り場に残し駐車場のトイレに向かった。
その途中で何人かの釣り人と釣れないトークをしていたらなんと釣れた人に出会うことができた。2人組なのだが各自1本ずつ釣れていて周りの人もばらしてしまったが当たりはあったとのこと。急いでトイレを済ませ兄に報告に。
すぐさま三度の移動。1時半頃だった。なんでも国道沿いに神社があるのだがその辺で釣れたらしい。
ポイントに到着すると兄はもう少し休むと言って車で休憩。ビギナーの自分1人で釣りをすることに。
ここだけの話、1人からくる不安と緊張で竿を振っていたら上の方が抜けて飛んでいってしまってとても焦った。
ちなみに国道沿いは浅瀬が少し広めで岸から4〜5メートル程のところから一気に深くなっていた。角度で言うと40度くらいのイメージ。私は前日に買ったスプーンを失うのが怖かったためまずはミノーで様子見。反応がないためスプーンに変更。22gのものだったがミノーより遠くに飛んで投げていて楽しかった。
やはりここも根がかりがすごかったが先程よりはましだった気がする。ただ根がかると体感取りにくかった。
周りに5人ほど釣り人がいたがみんな反応はないようだった。魚の気配はおろかベイトも見かけなかった。
ここで兄が合流。気合十分といった面持ちで竿を振り始める。兄は釣るぞー!と意気込んでいた。先に書いたアドバイスの事は頭にないようだった(笑)
唐突だが山の天気は変わりやすい。
次第に小雨が降り始め、やがて本降りになる。
私はどこかで聞いたことがある。雨が降ると魚が釣れやすくなる、と。
私は意気揚々に竿を降っていた。ミノーやスプーンを織り交ぜて。そして遂に、、、前日買ったお気に入りのスプーンが根がかりして帰らぬスプーンに、、、
やがて雨はみぞれになった。3時半程の出来事である。
兄はみぞれなら続行可能とみなしその後も己の信じるルアーを投げ続けた。次第にみぞれは雹になった。
私は雹がむき出しの手に当たって痛いなぁと思いながらリールを巻いていた。その時は唐突にやってきた。リールを巻いていると引かれたような感触が手に伝わった。素人で魚が食った感触が分からない私は根がかりだと思って少し強く引っ張ってみた。だがそれは引っかかったまま力強く動くのだ。こいつ、動くぞ、、、!なんてことを思いながらかかったー!と兄に叫ぶ。兄はタモを持って駆け寄ってきてくれた。周囲の釣り人の視線が私一人に注がれた感じがした。いや、絶対注目を浴びていた。
割と岸に近いところで食ったため決着はすぐに着いた。
見事釣り上げたのだ。ここで本日初のタモさんの出番である。水から出すのはのは可哀想だと思い浅瀬で掬い写真撮影の時間である。私は日本では中禅寺湖でしか釣れないレイクトラウトを釣りたいと思い他の魚の見た目はうろ覚えだったがレイクトラウトはしっかり覚えていたため近寄ったらすぐ分かった。この特徴的な顔はレイクトラウトだ!と。
サイズは測っていないが60〜75程はあるであろうその魚は私の人生初の獲物だった。動いていて、命を感じた。とても嬉しかった。だがささっと写真を撮り湖に帰す。
血が出ていたため連れ帰って元気にしてから戻したかったがレイクトラウトの持ち出しは禁止なため「ごめんね、ありがとう、おっきくなって戻って来てね」と声をかけてリリースした。初めての触る生きた魚は冷たくて、ぬるぬるしていて新鮮だった。鮮度の話ではない。新鮮な体験ということだ。
その時兄のアドバイスを思い出した。私は雹が痛いなぁという感情で、食え!とか釣りたい!とかは微塵も思っていなかったのである。まさに自然体だと言えただろう。
きっと釣りにもあるのだ。物欲センサーに似たものが。
それか魚が野生の勘でルアーから殺気を感じるのかもしれない(笑)
そしてすぐに雷がなり始め危険と判断しその日は撤収。午後4時頃である。
帰りの車のなかでもずっと釣り上げるまでの感触が余韻として手に残っていた。魚の匂いも。
普段なら臭いと思うであろう生臭さもなんだか愛おしく感じた。
とまぁここまでが先日行った中禅寺湖での釣りの話である。ここまで読んでくれた方がいるならありがとう。
きっと読みにくいところなどあっただろう。
また、これを読んだあなたが中禅寺湖に行くのであれば国道沿いを強くおすすめする。改めて読んでくれてありがとう。
余談だが今年は周期が18日程遅れているらしい。
つまり我々が釣りをした5月2日の18日後。20日ぐらいから魚の活性が上がるのかもしれない。もしかしたらゴールデンウィークに来るよりもそっちの方が釣れたりなんて。
確証がないからなんとも言えないがそんな話もあったよというだけのこと。そんなに深く気にしないで欲しい(笑)
これを読んでくれた方が大漁であることを祈っております。私の話も少しでも参考になったら幸いです。
それでは今回はこの辺で!ありがとうございました!
また機会があったら何か書かせて頂きます!
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