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共働きと家事の両立を女性に求めるのは問題外

今の世の中、共働きで給料を人並みに稼ぐことと妊娠、出産、家事の両立を求める男性がいると聞いた。

その人たちにとって結婚というのは、これまで独身の時には自分か、お金を払ってサービスを受けていた家事、食事などを、妻(共働き)にすべて押し付け、家庭のことをすべてやってくれ、そしていつでも自分の性欲処理をしてくれ、自分の子孫を産み、育ててくれるような無償の家政婦を雇ったようなものなのだ。

また、妻に家にいてほしいといって妻に仕事をやめるように圧力をかけ、専業主婦として家庭のことに専念してほしいというのは、とてもお得なのだ。

専業主婦のやっている仕事を金額に換算してみようと思う。

まず、家事をしている間に仕事に出ていたとしたらいくらの賃金になるかで計算する方法をとる。これは機会費用法と呼ばれる方法。

たとえば、妻が34歳で幼い子どもがいるケース。

総務省の「社会生活基本調査」より、5歳以下の子どもがいる家庭において、妻が1日のうち家事や家族のために費やしている時間は約7時間。

次に、厚生労働省が調査した平均賃金では、34歳の女性の時間給は1,430円。

家事や育児には休みがないため、月の労働日を30日として機会費用法で計算すると、1,430円×7時間×30日=30万300円。

専業主婦の月収は約30万、年収に置き換えると約360万。つまり、家事や家族のお世話によって、これだけの収入を得る機会を損失しているといえる。

そして、妻に専業主婦をしてもらうことは、360万円うく、ということのように思う。(それだけの家庭のケアワークを外に委託するとそれくらいかかる?)

ちなみに私の母は、専業主婦で、(私の大学の学費のためにパートで働いてくれているが)自分のものはあまり買わない。そして、私たち娘のことを第一に考えてくれている。

専業主婦で養ってもらっているという感覚が強いからだと思う。それは母だけではなく、父もその感覚は強いのだろう。

同じ一個の家庭を分担して、運営しているという感覚が父にもないから、喧嘩の時に、「誰が食わしてやってると思っているんだ」という言葉が口から飛び出る。

わたしは、まだ、両親に養ってもらっている身だから、わたしが言われるのはまだわかるが、母に言うのはお門違いだ。

父が来ているそのワイシャツにアイロンをかけたはだれなのか、父がはく、革靴を磨いたのはだれか、父が今食べている朝食を二時間前から起きて、作ったのはだれなのか。父が仕事に没頭できるように家のことを全部やって、帰宅すると快適な環境を作っているのはだれなのか。

パートで働いて疲れているはずなのに、一からご飯を作ったり、洗濯をしたり、また、すぐにご飯を食べれるように事前に下ごしらえをするなど、私も大学進学で親元を離れるまで、私は母の仕事は、当たり前だと思っていたし、ありがとうと思ってはいたが特に感謝の意を示したことはなかった。それをいまとても恥ずかしいと思っている。

共働きを、求めるのなら、家事を分担するのは当たり前なのだ。

わざわざ言うまでもないはず。

これまで独身で一人暮らしをしていたのに、一人暮らしで家庭のことをちゃんとやっていたのに結婚によって家庭の仕事をすべて妻に投げ、自分は楽をして、子供も育ててもらうなんてそりゃ楽に決まってる。
でも、そんなの、フェアじゃない。

フェアな関係を築きたい。

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