女だから料理がうまい、わけじゃない!
玉ねぎを炒め、いろいろスパイスを混ぜ合わせてコトコト煮込む。ある晴れた休日の日、私はスパイスカレーを作っていた。
また、何日か経った雨の日、私は、ビーフシチューを煮込んでいた。
なんで料理をするのかって?
もちろん、じぶんのため。おいしいものを、食べたいから。健康的でいたいから。
でも本当は、誰かに見てもらいたい。だって、凝った料理を作ったのだもの。一人で食べるのってさみしいじゃない?ちょっと感動をシェアしたい。インスタのストーリーにあげて、ちょっぴりでいいからすごいねって言われたい。でも、私ができるのは、母に、今日これ作ったよ褒めて!と写真付きのラインを送ることだけ。
一度料理の写真をインスタで共有した時、「え!しろ、そんなのつくれるん?やっぱり女子だわ、女子力、高すぎやろ!いいお嫁さんになるよねー」
はい、キター。まじかわたしは、ただただ、普通にめっちゃ手間暇がかかる料理頑張った達成感をシェアして、喜びを分かち合いたかったのに…そんな、女子だからって言って料理できるとか、いいお嫁さんになれるとか、そんなこと言うあなたはお呼びではないんだよ…と苦笑いしてしまった。
彼にとっては誉め言葉だったのであろう。しかし私は不快な気持ちになった。普通にほめてよ、男性が料理の写真上げても、女子力ーー!とかいわんでしょ!なんで女子だけには言うの!それから、むやみやたらにインスタのストーリーには料理の写真はあげなくなった。
そもそも、女子力ってなに?
Wikipediaで調べてみると、
女子力(じょしりょく)とは、女性が自分の生き方を向上させたり、自身の存在を世の中に示すために使う力を指す言葉。ただし明確な定義はなく、主に女性らしい態度や容姿、女性ならではの感覚・能力を活かすことなどを指す
とあった。
家庭をうまく運営していくためのタスクの能力を女子力という言葉に集約するのは、いただけないな。という印象である。
いや、いまわたしをもてはやしたの、家事力じゃん?女子だから家事ができるわけじゃないのにな。
何でもかんでもケアの労働を女子力って言葉でまとめるのやめませんか?
それは、気配り。それは家事力。
そうは言っても、わたしもうっかり使ってしまうこともある。少しずつ変えて行きませんか?
読んでいただきありがとうございました。