ご飯を炊くという科学
暮らしの学校では
出来る限り、ご飯をみんなで作ることを大切にしています。
そして、時々は焚火でごはんを炊きます。
ファイアースターターを使っての火起こしは
男子たちの野生を呼び起こすようです。
はじめこども達は、火花が散るだけで火が起こせたような気持ちになり
得意げになります。
焚火をするには
その火花を麻紐や火種となるものに移して火にする
そこから、さらに燃えやすい落ち葉や小枝などにつくよう
慎重に火を育てていくのですが、
大体こども達は
火花を散らし、火種に着火することばかりに夢中になり、
その先の工程の準備が全くできていなくて
せっかくついた火が消えてしまう、、
そして、またやり直すの繰り返しをしばらくの間やっています。
結果、羽釜のお米がいつまでも炊けない・・・
ということになります。
暮らしの学校が始まって早々にも
火が付いたと思い、羽釜を火にかけたが
火が安定していなかったために
お米に芯が残ってしまいました。
そこに、またお水を足し
炊きなおして、なんとか美味しいごはんとなりましたが
随分と時間がかかりました。
火がつくにはこの3つの要素が必要とされています。
可燃物
酸素
熱源
火源を木に近づけると、
温度により木が変化していきます。
〜100℃:水分が蒸発する
〜200℃:「熱分解」というものが行われて、可燃性ガスが発生する
〜250℃:引火する。煙が発生する。
だから、安定してお料理できるような火にするには
木から出る可燃性ガスに着火する
250度くらいまで温度を上げなけれないけないってことになります。
はじめ、着火しやすい小枝や落ち葉などを入れると
一瞬で火は大きくなり
それで火がついた氣になりますが、
そうした火は一瞬できえてしまう。
だから、木に着火させるまで火を育てていく。
それには、次の工程を先読みした準備が必要だということも
学んでいきます。
大人は手出し、口出しをせず
できるだけ見守り
たとえ時間がかかっても
こども達にいっぱい失敗をさせるが暮らしの学校のスタンス
暮らしの中には、こうした様々な学びがあります。
1つ1つが
算数でもあり、国語でもあり、科学でもあり、社会でもある・・・
知識だけではなく
体感をいれて学ぶことで
本当の知恵となって、こども達の中で生きる力となると
思っています。
10月31日
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火起こし体験もあります。
みなさまも体感しに来てくださいね。
暮らしの学校
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