その5.いろいろ踏まえた上で

往診同行に参加して〜薬剤師に出来ること〜その5


何度か往診同行させていただいてて、大きな転機がありました。

何かというと、、どこを目指して医療行為を行うかということです。

人間は生まれたら死ぬということは決まってます。わたしも、これを読んでくださってる方も。平等に訪れます。

ご高齢で特養にご入所されてるということは、どちらかというと彼方の世界にいかれる期間が想像しているよりも早くなる可能性が高いかもしれない。

病院畑にいたわたしにとっては、どのように考えたら良いか、積極的に介入するべきなのか、それとも見守っていくべきなのか、よくわからなくなってました。


ある日、施設での看取りに関連したムンテラがあり、その場に参加させていただくことがありました。

その席でご家族のご希望とドクターの治療方針の話がありました。

(裏では、薬のこと聞かれたらどうしよう😖と吐きそうになってる薬剤師がいるんですけどね)

ドクターは、今は何も起きていないが、今後なんらかのイベントが起きた場合、致命的になる可能性が高いこと、また搬送して一命を取り留めても同じ状態に戻ることは難しいこと、搬送するととうしても生命維持装置等の装着があるだろうということ、それを踏まえて、緊急対応をどうするかを決める必要かある、と話されました。

ご家族はできればこの施設での看取りを希望されてましたが、なるべく苦しまない方向を希望されてました。

わたしがなるほどなぁと思ったドクターの言葉はこちらです。

「人間の生命としての活動を終える、いわゆる枯れていくという方向に進んでいく。

それが自然の流れである。。」


そうか、私は人間という生命体で、身体の衰えに抗うことはできないんだ、、、っという事を思い知らされました。 


であれば、薬剤師としての私はここで何ができるか、、、


私が考えた目標は以下です。


生命体としての身体の衰えに抗う方はできない。穏やかな週末を迎えるために薬剤師としてできる事を最大限関わる。



その6へつづく


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