人生劇場でカルマヨガ
バガヴァッドギーター 本読み会29回目
写真は1年前の種子島の写真です。
今回は第四章16〜17節です。
第四章は、智慧による行為からの解放です。
「わかりやすい」と、感想いただき感激いたしました。ありがとうございます。
ですが、解説のつもりはなく、ここには私が印象的だったところを書き残しています。
共感いただけたらとっても嬉しいです♪
第四章 智慧による行為からの解放
1.上手なカルマヨガ
苦悩から解放される道(解脱)には、二つあり、一つは智慧の道、もう一つは行為のヨガ(カルマヨガ)の道です。
第三章 無私の行為で、カルマヨガの道について話されいました↓
確かに、人は一瞬たりとも行為をしないことはできない。心で思うことも行為であるならば、上手な行為の仕方があるのならば、参考にしてみたいと思いますね。
なぜなら賢者も迷って、輪廻転生という悪にに束縛されるのだから。
輪廻転生も善悪ではないです。
ただ、ヨガの究極の目的は大いなるものとの合一であり、独尊位に立つことなので、そこからの視点です。
あとは、そうですねー…
現代的に言えばストレスから永遠に解放される、心が常に平安で清浄でいられるためのコツ。それが行為のヨガ、カルマヨガです。
上手な行為の仕方を知って、そうなりたい!
2.人生の四つの時期
人生を4つの時期に分け、その時期には果たす役割がある。
学生期、勉学に励む
家住期、家庭と社会での責任
林住期、森に住み静慮
遊行期、全ての執着を捨てる
おおまかにこんな感じです。
今の私は身体は、家庭と仕事に軸足のある家住期、心の世界は林住期に足を踏み入れています。
聖典に書かれていても、現代の私たちにも共感でき確かにここは納得です。
家庭の中で家族を放置すれば無為、家族を罰したり苛めたりすれば非行、ということです。
主婦という役割を引き受けた人は、家庭内で子育てや家事の役割を果たすことがカルマヨガ。
何か社会に出てお金を稼ぐことのほうが、社会で役割を果たしていて、家庭で子育てや家事は役割を果たしていないというのは、洗脳かもしれません。
もちろん、男性であっても子育てや家事のタスクはありますよ〜。サポートお願いしますね。
カルマヨガは、家庭や仕事を持ちながら、社会で役割を果たすこと。そこに優劣はありません。
ちょっと習ったシュタイナーの考えに基づいたバイオグラフィーワークを思い出しました。
人生を7年で区切っていき、21歳までを心身の養育期、42歳までを魂の成長期、63歳までを精神性の成長期。
家住期はカルマの舞台を作りそこに立って、力強く魂を成長させる時期ではないでしょうか。
あと、呼吸に例えていて、21歳までを息を吸う、22歳〜息を吸って吐いて、43歳〜息を吐く。
抽象的ですが、宇宙に求められている生き方はこんな感じではないでしょうか。
3.無為と非行
四姓(カースト)はその人の資質とカルマでしたね。その義務を果たさないのも、無為。経験なく他人の仕事をすることも、非行。
たとえば、医師になるには必要な学びがあり技術を磨く、その知識と技術を使わないことは、無為。医師になる勉強をしたこともないのに、人を診断し治療するのは、非行。(漫画の無免許医師のブラックジャックは非行か!?)
私も看護師の経験も生かし、ヨガを学びスキルを磨き、アウトプットしているのは、良き循環を生む行為の中にいる形かと思っています。
その仕事を誠実に執着なくするなら行為であり、非行とはならない。
今は出自によらず学び、スキルを磨き転職もする。結果、誠実に執着なくできるのであれば、良き行為となるでしょう。
4.林住期の皆さんへ
これは林住期についてのことです。男性目線の理想をなんとなく感じたのは、私だけかしら?笑
転勤生活を思ってしまう。
夫の転勤についていく妻。
「私のタイミングで行かせてください」
「私はまだ林住期に入りたくないので、お先にどうぞ」
「別々の洞窟にしてくれるならオッケー」なーんてね。
うーん…私のカルマヨガ、非行だな。笑
林住期に移行する夫と妻の対話、ヤージュニャヴァルキアが妻のマイトレイーに家長としての生活を捨て、財産を分けて森に住むと告げるという、インドのお話を思い出しました。
『妻が夫を愛するのは夫のためではなく自分のためだ。夫が妻を愛するのは妻のためではなく、自分のためだ』
とても印象に残るメッセージです。
これは男女に限ることではなく、知るべきことは一つであること。知るべきことは究極の愛と魂について。
妻マイトレイーは、財産よりも不死の智慧を求めることを夫に告げ、夫であるヤージュニャヴァルキヤは、なおさら彼女のことが愛しく思うのでした。
夫も私のカルマの舞台に立つ俳優なんだよなぁ。私が作り上げた舞台の。
さて、カルマを果たす人生劇場の舞台で、どのようにあなたは上手にカルマヨガを演じますか?
由紀子
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