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#仮面ライダージオウ
『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』を祝いたい。
元号の私物化著しい問題作にして記念作『仮面ライダージオウ』は、仮面ライダーという屋号を共有した数多の物語やキャラクターを一度は統合させ、そして自ら破壊し新しい歴史を紡ぐという壮大なメタ展開で視聴者を翻弄し、平成ライダーは次の時代へバトンタッチを果たした。かに見えたが、平成ライダー恒例行事「放送終了後のVシネマ」がまだ残されていた。小説版もいずれ発刊されるだろう。ジオウはまだまだ現行ライダーである
もっとみる夢は人とマシンをつなぐ。『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
世紀の怪作『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』を経て、ついに邂逅する平成と令和のライダー。とくに最近の劇場版では予想外のサプライズが多く、何が何でも初日最速に観なければ!という気風もファンの間で高まりつつある。新しい元号を早速タイトルに織り込んでくるとなれば、またP.A.R.T.Y.な一作にお目に掛かれるかもしれない。そんな期待と共に劇場へ向かった。
そうした期待とは裏
時代の終焉にシリーズを総括する『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』
一年の恒例行事が粛々と進んでいる。一般的に歓送迎会の時期は春だが、平成ライダーにとっては夏から秋にかけて、主に9月が引き継ぎの期間となる。令和を彩る新たなライダーも発表され、バトンタッチを控えた2019年7月、最後の平成ライダーの劇場版が、スクリーンにお目見えした。
平成ライダー20作品目にして最後の平成ライダー『ジオウ』は、過去作とのクロスオーバーを果たすお祭り作品としての需要に応えつつも
『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』が17年前のあの激しさを思い出させてくれた。
未だに信じられない。17年前に完結した作品の、そのオリジナルキャストが集結した完全新作が観られるなんて。現在放送中の『仮面ライダージオウ』のスピンオフ企画の一つとして製作された『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』は、2002年2月3日から始まった、あの殺伐とした命のやり取りに熱狂した少年時代の頃と同じ熱を、再び感じさせてくれた。友達が持っていた変身ベルトに向けた羨望の眼差しも、少し大人にな
もっとみる虚構を愛し、ヒーローを呼ぶ。『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER』
「平成ライダー」という言葉は、ライダーファンや作り手の間で使われる、一連のシリーズを総称する言葉という範疇を超え、2014年公開の映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では作中の登場人物たちが自らを「昭和ライダー」「平成ライダー」と名乗るシーンが描かれた。ヒーロー同士の対立軸として元号による区切りを設け、それを作品世界の住人が自覚するという構造を、いつしかフ
もっとみる『仮面ライダージオウ』が面白すぎて日曜日が待ち遠しい
平成最後の夏に始まった、平成仮面ライダーシリーズ20作記念作品『ジオウ』が放送スタートして早一か月。これを書いている頃は第6話、「フォーゼ&ファイズ編」までは放送済みで、これからも時空を超え様々なライダーとクロスオーバーしていくだろう。20周年を目前に控えたお祭り作品として事前の期待値も高かったが、それを上回る面白さに圧倒され、同時期放送の『ルパパト』も負けず劣らずエキサイティングな内容なため、
もっとみる『ジオウ』の前に振り返る『ディケイド』、アーカイブスの作品化という功績。
これだけ固唾を飲んで見守った30分間も、そうはなかった。2009年1月25日、『仮面ライダーデイケイド』第1話「ライダー大戦」の放送日だ。
歴代平成ライダー総登場!の看板文句には、特撮ヒーローを卒業していた当時の自分にとっても興味を引くものがあり、とはいえ中学生男子らしく家族の目を気にしながら、“たまたまテレビを点けたら流れていた”体を装い、ライダー大集合の瞬間を待ちわびていた。
そして