
フラッシュバック 2020 J1 23th Sec
J1第23節。
中2日でしかも大阪2連戦ということでチームは遠征先に留まった。活動の制限、連勤の選手のコンディション。勝ちたい相手だが多くは望めない。そんな中、どういう試合になるか。
STARTING LINE-UP presented by @haysjapan
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) October 17, 2020
GK: 梶川
DF: 松原 伊藤 畠中 ティーラトン
MF: 扇原 喜田 マルコス
FW: エリキ ジュニオール 前田#fmarinos #Jリーグ #HAYS pic.twitter.com/rWYdnTgpg2
冷たい雨の中キックオフ。初期配置としてはこのような形。
うちのハイプレスは嵌ってはいないが、相手がアングルをつけない、一発で裏を狙うロングボールを多用したために、大きなピンチにはなっていない。
ところが9分には相手のクロスを中央で合わせられ淡白な失点。この時点では時間帯も早いし、などと思っていたが結果的にダメージが大きかった。
相手の4-4-2はシェイプ全体がボールサイドにスライドし寄ってくる。前節と似た構図なのだが、うちは最前線をワイドに開かずこれも継続の形なので、相手が追随してきてはやり直し、という繰り返し。
それでも1330のケニーの、やや左のマルコスからのロブを引き出す走り込みなどは良かった。彼は試合を通じて相手のユニットの隙を突こうという意識があったように思う。
20分を過ぎると、左でもブンが最前線に「張る」ことを意識したポジショニングを時折見せるようになる。このあたりもポジティブな変化。
残念なのは「その後」が無いこと。サイドに密集を作るだけで、裏を取る動きが無いためにこれも奪われたりやり直すだけになる。
そうして同サイドや中央で無理矢理前進を試みるようなプレーが何度も続き、決定機らしいものは殆ど作れなかった。前半はシュート4に止まっている。
ビルドアップは比較的落ち着いている。
しかし後半に入り、次の1点は無常にも相手に入ってしまった。上で、特に大きなピンチにはなっていないと書いたが、とにかく相手が「一瞬で」裏を取るプレーが上手かった。さらに失点を重ね、終わってみれば4失点となった。
先に2点差をつけられるようなことがあると、うちの場合試合が壊れる。
取り返そうと前進はするのだが、「がむしゃらな」アドリブが増えるだけで、そして前の人数が増えていくだけで、それが効果的でなければ失点のリスクが増えるのみ。
とにかく得点できないことが全てだった。最後に水沼が1点返したことのみが救いだった。
前半にもっと幅を使っていれば。それが悔やまれる。なぜ前節の繰り返しになってしまったのか。我々の「原点に還れば」よかったと、それだけではなかったのだろうか。引き出しにしまってあるものは忘れられていたのではと、そればかりが頭の中に渦巻いた。