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2020 ACL ROUND OF 16
ACLは決勝トーナメントに入り、頂点まで一発勝負が続く。この日、その初戦を迎えた。
先のGS最終節でうちはグループHの中で首位通過となったため、グループGの2位との対戦ということになった。
STARTING LINE-UP presented by @haysjapan
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) December 7, 2020
GK: オビ
DF: 松原 チアゴ 畠中 ティーラトン
MF: 扇原 喜田 マルコス
FW: 仲川 エリキ 高野#fmarinos #ACL2020 #HAYS #アジアを勝ち獲ろう #KeepSailTogether pic.twitter.com/WkfFBbsQto
スタメンはターンオーバーにより暫し休息を与えられた面々。ウイングとしての機動性が光る高野がこのメンバーに入った。
キックオフ。
相手は 5-3-2 で守っている。3-2 がスライドしてサイドに追い込む。
WBとの協調でこの場合うちはたいてい前進できなくなるが、わずかな隙間を通し、またコンビネーションで2分、高野の突破からクロス。エリキとテルがそれぞれ惜しくもミートできず。
この序盤、左からの組み立てが続くが、先の構図のため前進できない。マルコスが降りて受けるような動きも警戒されている。
相手の攻撃面では比較的シンプルに蹴ってくるが、あまり問題になっていないようだった。
ネガトラ時における相手の収縮の動きがやや緩慢で、隙間を縫ってハーフラインを超えるのは容易だったが、その先が続かない。
しかし19分に均衡が破れる。相手のサイドを変えるロングボールを最後方でカットしたケニーが中央の喜田に出すと、スプリントを開始したテルへ速いパス。コース、スピードともに合っていたためテルは1タッチの格好で低空クロス。それをエリキが中央で見事に合わせゴール。
うちらしいカウンター、電光石火の得点だった。
サイドに追い込んでも突破されるデジャブ。25分の被シュートはオビが真上に弾き出す。
33分にはカウンター。うちのGKからのリスタートを狙い前がかりの配置になっている相手に対し長めのボール。センターラインでケニーがフリックするかのようにボールを前へ送る。受けたテルは持ち込みながらクロス。エリキ(オフサイド?)は触れず通過、後ろのマルコスはそのエリキの動きに惑わされ目測を誤ったか捉えきれず外してしまった。
38分、相手CKを凌いだ直後の高速カウンター、エリキが独走で持ち込むもののシュートは枠の左へ外れる…
支配的に試合を進めるが、相手も臆せず前に出てくる。前半の保持率はそう一方的でもない55%。シュートも互いに5となった。
左サイドはやはり突破しにくかった。カウンター気味に持ち込まれ、それを再奪取するものの前を塞がれ仕方なくロングボール、あるいは少々無理目の縦パス、奪われてまた相手のターン。
また、最後列でU字を描きながらも対角裏を狙うようなロングボールを使われる。
うちの元々の、攻撃を手数をかけずに終えてしまう癖ともあいまって、後半開始からボールを握れなくなっていく。
いつものように前プレが嵌らない。そこにも要因はあるだろう。
自分の印象としては、前半の終盤あたりから、相手の前プレの圧がだんだん上がっている気がした。最後列からもアプローチがあったりするが、距離があっても来るあたり、ボールひいては勝利に対する執着心が現れてきていたように思う。そしてそれはおそらく、この試合の結果に反映された、とも。
56分に最初の失点。うちのビルドアップの稚拙さが出たと言っても過言ではないだろう。自らを追い込むようにサイドへ持って行ってしまい、相手の圧を感じてミス。そこから素早く逆サイドに展開された。パワフルなシュートは見事というほかないが。
プレーベクトルを適宜逆転させる。この例で言えばチアゴはフェイクでも入れて喜田の(中央)方向そして逆サイドへのルートを促すべきだったかと思う。
中央レーンは相手のチャンスにも結びつくため、そのようなプレーはいつでも勇気がいる。しかしそれを正しい状況判断とともにやっていかなければ進歩はないだろう。
後半のシュート数は何と「3」である。ほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかった。
2つめの失点は81分。攻撃を焦ったためにサイドの縦パスが繋がらず、簡単に裏返された。相手のロングボールを難なく回収したにも関わらず、である。後方や中央を使って安全に前進したかったし、そうすべきだった。
この直後の相手の守備はますます強度が上がっている。サイドのそれなど、絶対に前へ行かせないというような意思を感じるものだ。そのため中の守りもややマンマーク気味になってきていた。本来うちは動いてくれる守備を躱すのが得意だが、強度がある閾値を超えると途端に前へ行けなくなる。
この時間帯にリードされたら覚悟しなければならないが、更なる悲劇が待っていた。86分、ピッチ中央で奪い合いになったが相手に持たれ、そのセンターサークルからロングシュートされる。無情にもこれにより失点。
試合は決まってしまった。終了間際の阿道の得点はサイドに意識を集めた上でのAJによる早いタイミングのクロスが中央の疎を招いた素晴らしいものだったが、残念ながら遅すぎた。
そして 2-3 で敗戦。これにより優勝を目指したはずの、ACL2020の挑戦は終わった。
以下は、言わばまとめのような、ボヤき。
前述と同じことを言うようだが、この後半を通じて、いとも簡単に相手にボールを渡してしまうプレーが目に付くし、読者もきっと同じ感想を持っただろう。
ポンとロブを蹴ってウイングを走らせる。それがミスになる。
せっかく奪ったボールを1タッチで前に送ろうとし、それがミスになる。
無理に速い縦パスを入れようとし、収まらず奪われる。
これらは勿論、攻撃したい、少しでも速く前へという気持ちの現れなのだけど、確実性ということを考えていかなければならないのではないか。プレーのスピードを全体として上げるか、また上げないかは、「今の状態がどうか」を常に意識のうえ決定し、余裕も持ちたい。
それ以上に、これも何度か言ったことではあるが…「相手にペースを握られている時」にこのような判断ができるかどうか。うちはとにかく前へ行こうとしてしまい、じっくり保持して一旦相手を押し戻すという選択肢を持たない。
勿論、それは相手がカウンタープレスを仕掛けてきたとしても躱せるスキルがチームとしてなければならないのだが。そう、つまりビルドアップを始めとしたパスワークのレベルを根本的に上げなければ叶わないことでもある。うん。ビルド問題も何度も言ってきた。
ただ相手は良いゲームをしたと言える。うちをリスペクトして引くということをしなかった。5-3-2 によるセット守備は維持していたものの、鋭く前に出て守った。うちはそういう相手に慣れていないということも言えるだろう。圧をかけられ飲み込まれた。逆にうちは「自分たちのサッカー」に縛られ硬直した。この後半をざっくり表現するとこんな感じになる。
それにしても、うちがした攻撃はほとんどがカウンターである。
引いた相手を崩せないからカウンターなのか、その逆か、卵が先かニワトリか…
守備面でも、あのサイドを突破される問題、前プレが嵌らない問題。これらは非常に懸念されるもの。個々が後追いのようになっている場面も多いので、ゾーンディフェンスの基本をやるべきだとも感じている。
最近は自陣ミドルゾーンにブロック(もどき)を作るようにもなっている。ならば尚更だ。これを簡単に突破されてはならない。
問題は山積みでずっと残っている。この先にも希望が見出しにくい敗戦であり、この文章も少しでも明るい言葉で締めたいと思って書いているのだが、どうもそのようにならない。
来季こそは! と思っている読者は多いだろうし、オレもそう思いたいのだけど、そのための材料がないのだ。ここでもTwitterでも何度も同じことを言ってきたが、先のように問題が放置され、ずーっと改善されないということはこの先も進歩が望めないということに他ならない。アンジは意識すらしていないと考える方が自然だ。
いや勿論、来季も、負けることはあっても、いくつかは鮮やかに得点し勝つことだろう。焦点は「勝敗の比率」である。今のままでは、あまりに不安定なのである。オレは「サイコロを振っているようだ」と言ったこともあったが、交互にそれらが出現するようでは、結果はご想像のとおり、いつもの「中位」。
もっとも、そこまでチーム全体のポテンシャルが低いとも思わないので、どうにかこうにかACL出場圏内には入って欲しいというのが来季の現実的な目標というか願いである。
以上! ではまた!