新機軸? 2020 J1 10th Sec
J1第10節。ここから毎週、週中にも試合がある15連戦と続く最初の試合。
見る方は楽しいが、選手たちはこの季節ということもあって相当きつくなってくるだろう。
スタメン
うひょーザクっといった!笑
新加入の前田大然はスタメンに入るし、サントスもベンチ入り。また、そこに松田詠太郎の名前も。
これは先に言ったようなハードな日程とも絡む話なのだろうが、どんな試合になるのか楽しみだ。
これまでと様相の異なる試合
立ち上がり、相手がビルド隊にプレスを仕掛けてくる。
さらに攻撃でミドルゾーンから始まって大きくサイドチェンジを繰り返す様は、うちの弱点を見抜いているということ以上に精度もあり、今日も厳しい戦いになると想像された。
大然へシンプルなロングボール。この立ち上がりこそ、ウイングのスピードを生かすか、と思ったりしたものの、数分経つと、何かおかしいことに気づく。
最前線の3人に幅がない。中央に寄っている。これは新機軸なのか?
気になったのは0452。
相手のリスタートにもかかわらず、センターサークル付近の選手に容易くロブを通されてしまい戻らざるを得なくなりピンチ。最後にボックス逆サイドまで渡っていたら被決定機だった。
前線は前へプレスしようとし、最終ラインは背後が気になる。
そのため中央にスペースと浮く選手が生まれてしまう。
インプレー中の出来事ではないのだし、こういう場面は一度引いていいのでは、と思う。うちは引き気味に構えるということを選択しないとわかっているけど。けどね!
結果はついてこなかった
それでもうちは保持、前進した。やはり最前線が中央に寄っているためか中央突破の形が多かった。
これはのちになって選手のインタビューで狙いが判明する。両翼は中にポジションして裏へ出ていくようにとの指示があったと。
そう考えると、0930のようにお互いがミドルゾーンに対峙し、やや陣形がコンパクトになった場面などは裏へ出るチャンスである。
確かに相手の541はセットした場合に後方に人を置いてはいるが、上下動が勤勉で2ライン間にあまりスペースを作らないため、ミドルゾーンで裏が空きやすい。
しかし直線的なバックドアは上手く行くことがあまりない。3FWが交差するように斜めに出ていくのが吉。そうすれば誰かがウイングの位置に「収まる」ように広がるため、縦位置としてのボックス付近に到達する頃に中央を含めてズレを生み出しやすくなるだろう。
3005などもその一つの形だったか。タカと大然の意思がピタリと合った。
勿論シュートが第一の選択なのだが、この形は後ろが間に合わないのでスペースが空くため、戻してもチャンスになる。事実アドが浮いているので、そういう意識もほしいところ。
惜しい場面もなくはなかった。終盤に入った選手たちも良いシーンを作り出していた。だが質・量ともにもっと欲しい。
なにせサッカーというもの、GKがいて、どフリーでシュートしても外すことがあるのだから。「決定機」とそれに近い場面を沢山作らなければ。
時間が過ぎるうちに、またもいつものような失点である。リスクはリスクのままで、それに見合ったリターンが得られていない。
このサイクルはいつまで続くのだろう…
良かった場面
「新機軸」によって、幅を取る担当はSBになった。
1200のシーンは面白い。たまたまマルコスがSBの代わりにサイドに流れて幅取り役に。
そこにブンからのボールが入ると見事にチャンネルが空き、タカが走り込む。
マルコスもそこへパスを出し、最後はタカがシュート性のクロス。角度としては厳しかったが、相手も戻っていたため、最後はこのプレー選択になったのだろう。
チャレンジは実を結ぶか
この日も何度もピンチを迎えていた。人の薄い後方に蹴られサイドを変えられ、疎の状態のまま被シュート、それに準じた場面を作られる。
構造的に抱えるリスクが目に見える出現をしているのであって、あのシティも同じような失点をする。だが、このスタイルを貫くのならばどこまでも攻撃で上回らなければならない。
アンジは「自分のせい」だと言っているが、何かを考え、改善しようとする意思が見えたという意味では、これまでの、ある意味硬直したやり方と違っていて好感が持てる。そこだけはね。そこだけだよ!
冷静になったから言えることだけれど。笑
果たして取り組みは実を結ぶだろうか。はたまた、次はまた違うやり方になっているのか…?