幾何学折り紙のパイオニア藤本修三氏の折り紙本がパブリックドメインで公開
自分が勝手に見ているTwitterユーザーさんからの受け売りですが…
幾何学的なパターンの折り紙を数多く発明し、折り紙愛好家の中では世界的知名度を誇る藤本修三氏が自費出版した5冊の折り紙教本が、藤本氏のご子息の同意を得てパブリックドメインで公開されています。
藤本氏は2015年に他界されていますが、2022年10月に生誕100年を記念したオンラインイベントで公開が発表されたそうです。
海外折り紙デザイナーのブログ記事
https://origami.kosmulski.org/blog/2022-10-23-fujimoto-books-public-domain
藤本修三氏のこれまで
藤本氏は1922年に大阪で生まれ、化学・製薬会社勤務を経て兵庫県の高校で化学教師となりました。最初は「1枚の紙で正三角形を作るにはどうすればよいか」という問題から出発し、正五角形、正四面体、正二十面体と次々に複雑な立体を作るようになり、やがて化学の授業で結晶構造などを解説するための教材として折り紙模型を作るようになったとのことです。幾何学折り紙のパイオニアとも呼ばれています。
藤本氏は数多くの折り紙モデルを発明しましたが、初期に発表した「藤本キューブ」や「藤本アップル」、1994年に発表した「高密度あじさい」「クローバー」などは特に有名です。いずれの作品も紙にとても細かい折り目をつけ、それに沿って巧妙に折り畳むことで形を作り上げています。
(ギガジンネット記事より要約)
藤本キューブの折り方
藤本アップルの折り方
藤本氏の作品リスト
その他の作品は、こちらのリストから参照できます。
今回の公開には、ご子息のご尽力があったと思われます。父君の実績を多くの人に伝え、技術を継承し、幾何学折り紙の更なる発展を願う。このような試みに心から感謝いたします。
日本の折り紙技術
日本の折り紙技術は、宇宙開発にも活用されていることでも有名です。宇宙空間で展開可能な人工衛星のソーラーパネルは、ミウラ折りと呼ばれる技法を使用しているそうです。
子どもの頃に遊んだ折り紙が、新たな技術として脚光を浴びているのが素敵ですね。
今度、折り紙を買ってきて挑戦してみようかな…。
あっ、でも私、不器用なんでした。残念。