子ノ神社・稲荷森稲荷社・琴平神社 鶴見川上流散策
麻生区の遺跡をめぐる旅をしていましたが
そのついでに、近隣の趣ある神社も散策しました。
せっかくなので、まとめてご紹介します。
後ろ姿が古墳らしい「早野子ノ神社」
初めてこの地を訪れたのは、昨年の春。
早野聖公園と月読神社、籠口ノ池とさらに琴平神社(儀式殿)を回り、くたくたになって家路を急いでいた時です。
早野川沿いに自転車を走らせると、丸くこんもりとした林が見えました。
一目で「古墳かも!」と思いましたが、既に体力も時間もなくスルー。でも気になって後から調べると、そこはやっぱり古墳だった。
リベンジだっ!という事で
秋に再び訪れてみました。
神社の地盤が、すでに高い。
高い木々が社を囲っています。
早野子ノ神社は、元禄16年(1703)に創建、早野村の鎮守社でした。
御祭神は大国主命。大国主命の使いはネズミ(子)なので「子神社」。子宝に恵まれるなどのご利益を願ったとのこと。神奈川県内に多く見られる神社です。
雰囲気のある良い神社。
本殿のあたりが少し高まっていて、古墳があったのではと言われています。
村々(現在では町々)の小さな神社にも、素晴らしい彫刻がありますよね。日本の木彫技術は本当に凄い!いつまでも大切に残ってほしい。
↓ 古墳散策の大先輩「古墳なう」さんの記事です。
高台にひっそりとした稲荷森稲荷社
下麻生にはいくつか有名な塚があるのですが、民家の敷地内らしき場所にあったり、あまりにも小さくて古墳とは思えなかったり。結局、写真を撮らずに遠目に眺めただけで終わりにしました。
そのかわりに…
Googleマップによると「長い階段がある」と書いてあったので
ただそれを見るためだけに
稲荷森稲荷社に行きました。
稲荷森と書いて「トウカモリ」と読むそうです。東京都世田谷区にも同名の神社があります。
お稲荷様は各地にたくさんあるけど、どんな神様なのだろう?
稲荷社が爆発的に増えたのは、江戸時代に入ってから。
都筑郡内の63ヶ村に約60の稲荷社が存在したそうです。
【ご参考】
稲荷信仰についての記事
麻生区内の稲荷社について
本殿よりも大鳥居と儀式殿が目立つ「琴平神社」
最初(昨春)に行ったときは、ここが本殿だと思っていました。
立派だけと…ここにあるのは儀式殿。
しかし、家に帰って調べてみると…
本殿は儀式殿の敷地とは別にあるとのこと!(調べてから行くべし)
そこで、秋になってから再訪問しました。
赤い大鳥居の前の野川柿生線を北上すると、すぐに高台が見えて来ます。
三叉路の右方向に表参道が。なかなかの階段です。
ご由緒
元々は神明社があり、江戸時代中期の再建時に金刀比羅宮を勧請し、合社になっているそうです。江戸中期には伊勢参りと共にこんぴら参りが流行ったと言われるので、その影響なのでしょうか。
本殿のある高台のすぐ隣には、お稲荷様がありました。
まとめ
この地域には、地形的に興味深い神社がいっぱいありました。
子ノ神社がポッコリと盛り上がっているのカワイイ。
この地域は、鶴見川の屈曲部に早野川と真福寺川が合流するので、水害の多い場所だったと伝わっています。高台に多くの神社が祀られたのも、自然に対する信仰が元となっていたのかも知れません。
次回からは、鶴見川上流域の対岸側を巡ります。