道を間違えて山奥に来てしまった。
自転車旅~東北編
「取り返しがつきません。青森から東京までつながっている国道4号線に出はぐり完璧…に下道に来てしまった。」
八戸から盛岡に向かうため早朝に八戸を発った。
鳥のさえずりと少し潤った葉や田んぼが朝日に照らされている美しい風景に目を奪われ、地図を見ずに看板を目印に進んでいた。
気が付いたときは遅かったのである。どんどん山道・アップダウンが激しい道に導かれていった。抜け出すのに6時間はかかったと思います…
私は途中冒険をしているような気分になりとってもとってもエキサイティングな瞬間もありましたが、一緒に来ていた相棒、本当にごめんなさい!!!
ほぼ山道という体力的にはつらい日になってしまったが、ふふっと笑えること、ほっと心が温まることが多々起こった不思議な日であった。
①青森県・南郷の一二三さん一家との出会い~養蜂家とサクランボ農家
八戸と一戸町のちょうど間ほどに位置する南郷にて、サクランボ狩りとお話を楽しみました。山道にほくじけかっけた時、「サクランボ狩り」の看板が!もちろん寄りました。
サクランボ狩りは1時間で800円 たっくさ~~~ん頂きました。甘みがあってとってもおいしい…
多くの種類のお花の蜜から採れたはちみつ たち
ソバ・サクランボ・ラベンダー…トチ等々!すべて色と香りと深みが異なっており、自然界の奥深さを痛感‼
残念なことに、「後継者がいない…」という現実も抱えているそう。専門職であり、蜂という自然相手のお仕事。そう簡単にはできることではありません。季節によって、年度によって、全く異なる天候、蜂の状態。毎度、蜂の声を聞いて養蜂を行っているそう。蜂が全くいない年は、他の地方から蜂さんを頂いたりすることもあるのだそう。
もともとのオーナーさんが脳梗塞で倒れてしまい、すべての業務を賄うことができなくなってしまった。今は、パートナーと季節雇用の方々の支えもあり養蜂を続けていられるそう。しかし、オーナーさんは体が不自由ながらも、ハウス2個分の畑の手入れを毎日丁寧に行っているそう。「最低なおれはオーナーさんを手伝っていないんだってないんだ~~」と笑いながら言うパートナーの方
それにしても、とってもきっちりトマトやナスやブロッコリー…たくさん育てていましたよ!
②やっと街に出れた!! ~出会い
二戸町に到着し、ほっと一息。和菓子屋さんでパンを買ったら、おまけでアイスを頂きました!!帰り際には、近くでピザを楽しんできたというお二人組から パンの差し入れも!さらにほっこり…
ここの和菓子屋の ずんだの団子が旨いんだ~!と
本当にありがとうございました。心がほっとする優しさに囲まれました。
この一日は、終わらない坂道に絶望しながらも、人の優しさに囲まれていました。