思い出した彼のこと
◆年に1度話したくなる日がある人のこと
ふと、思い出した学生時代の先生。
“年に1度無性に話したくなる日があります。”
そう、語り始め、その日の授業が丸ごと
先生のこれまでの人生について
聞かなければならない日がありました。
◆とても迷惑だったけれども‥
当日、受験生だった私にとってはとても迷惑でしか
ありませんでした。
とても迷惑だったけれども、
ふと当日の彼と同じ年代に差し掛かったとき‥。
無性に話したくなる日があることが‥。
◆何も覚えていないけれど‥。
話の内容は全く覚えていないけれど、
ああ、その気持ちがわかる日がくるだなんて。
◆学びの内容よりも‥。
大学で学んでいるとき、
教授が話していたことに
“学んでいる内容をおぼえているよりも
もし、悩んだときにこのような話があった
と覚えていてくれれば嬉しいです。”
◆点と点がつながった瞬間に
彼の話は覚えていなかったけれど
無性に何かを突然熱く語りたくなる気持ちは
受け継がれ、そして人と人を結ぶ
糧となり
新たな 何かを 創造して行くのでしょう。
◆忘れていたけれど‥
そう思えば、サッカー部の顧問の先生だったなと
今回のワールドカップについて考えていたときに
ふと、思い出したのでした。