見出し画像

新作「告白撃」を読んで。

こんにちは。

こんなに心や行動って変わるんだって気付けたできごとがあって、それを噛み締めていたら時間が少し空いてしまいました。



最近は知識系の本ばかりで、映画も観てなかったですね…!

(凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」で泣いて、鬼滅の刃柱稽古編最終話に感動したのを除いて)


あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。は近々観たい。
汐見夏衛さんも好きな作家さんのひとりです。
どう映画化されたのかなぁ



まず私と好きな作家、住野よるさんの備忘録を少し。



住野よるさんの作品たちは、私が過去を思い出せる場所です。


サンフラ留学中の誕生日、ホストマザーが買ってくれた「君の膵臓をたべたい」の本(誕生日プレゼント買ってあげるよって言ってくれて、散々ショッピング街を歩き回った挙句に見つけた本屋さんで日本の本が置いてあることを見つけた嬉しさと、その本にサインをしてくれたホストマザーとのやりとりは忘れないし、その本はずっと大切にしまってある。欲しい“もの”聞かれるとすぐに出てこないのは今も昔も一緒みたいです笑)も、

「君の膵臓をたべたい」の実写版を一緒に観に行った友達も、

「君の膵臓をたべたい」のアニメ版を観に連れて行ってくれた先輩も、その時の治安悪い某町で声掛けられたことも、

大切な記憶のひとつ。




当時、「君の膵臓をたべたい」の描写が、登場人物の痛みが、私の心にずしりと響いてきて。



繊細さと、人に言えない痛みと共有したいエゴ。

それら全部を包括してまるっと受け止めてくれる物語。


その物語が本として形になったから、私の中にあった行き場のない思いが消化できていたのだと思う。



本題。
新作の『告白撃』読みました。


自分の心の奥の奥の奥にある気持ちに向き合うタイミングは、ひとりひとり違くて、

タイミングが違ったら…もしあの時言っていたら…なんて仮説はたくさん出てくるけど、これが1番だとそれぞれが思える結果になってればいいな。


その対象が、家族でも恋人でも友人でも、仕事でも夢でも。


「告白撃」は、お互いを尊重できて、ありのままを受け入れ合っている、そこがとても素敵でした。



言葉にしてはじめて消化できる想いと、言葉にならないままの想い。


言葉にしてくれたとき、その言葉を受け取れる人でありたいし、
受け取ってほしいと思う人に届いてくれたらな、なんて思いました。



「君の膵臓をたべたい」発売当時は恋愛に関する感情の機微に鈍感だったと思いますが、

それを少しでも理解したくて、いろんな恋愛小説を読んでいました。


今は自分にとっての恋とか愛の形が少しだけ分かった気がしていて、住野よるさんの世界の恋愛観とは距離が出てきている。



それでも、これからもずっと新作が出たら読むことでしょう。

自分の心の変化と出会うために。

いいなと思ったら応援しよう!